2 ホトワの街
私、佐川深古都と主人の知樹はゼタギリウスさんのうっかりで地球とは別世界に転生というものをしたらしい。
そして、ここはホトワという街らしく、街の中心は賑わっていて、少し離れるとのどかな感じがする。
私たちの出した条件を叶えると少し街の中心から離れた場所になるらしい。
その少しのどかな感じが私たちには嬉しく、満足だった。
そして家は二階建てで、一階の一部は工房になっている。
そして机の上に本がいくつか置いてあった。
庭は裏手にあって思ってたよりも大きく、いろいろな野菜が植えられそうだ。
こちらに来た日、ご近所さんに挨拶をした。
どうやら、この辺り一帯を取りまとめているのは大工のアローさんだという。
「新婚さんかい?家具が足らなかったらいつでも言えよ!」と言われ、棚を一つ作ってもらった。
また、商店を営んでいるサムさん、料理屋のコーディさん夫妻にも、引越したばかりで大変だろうから、困ったら声かけて、と言ってもらえた。
「そっか。若くなったから新婚さんに見えるんだな。嬉しいなぁ!みこと、これからもよろしくな!」
「うん!こちらこそよろしくです!ともくん。すばるより若返ったのかな。ちょっと照れる。」
年齢だけでなく、心も体も若くなったようで楽しもうと決めた。
裏庭を耕して野菜を植えたり、花を植えたり、買い物に行ったり、街歩きをして、久々のデートを楽しんだ。
「ねぇ、作りたいもの決めない?回路考えたり材料調達したりしないとだめだし。」
相談した結果、とりあえずバーベキューコンロを完成させて、ご近所さんと食べようとなった。それを足掛かりにしてほかの魔法道具を作っていくことにした。
網とコンロを作り、炭でも焼けるように設計した。
炭が無いことが分かったので、炭窯も設計し庭に煉瓦を組み立てた。
アローさんが興味を持ったようで、煉瓦の組み立てを手伝ってくれた。
全ての準備が整い、ご近所さんを誘ってバーベキューをした。
バーベキュー自体が初めてらしく、網やコンロ類にみんな興味が沸き、サムさんは売りたいから契約をする、と言い出し、コーディさんは面白いと率先して焼きだした。
子どもたちも楽しんでくれたようで、親御さんから感謝された。「また、やってね!」と笑顔で帰っていった。
ご近所さんが帰っていき、アローさんとサムさん、コーディさんが残って、また違う食材を焼きだした。
昼間は子どもたちも楽しめるようにお肉と野菜が多かったが、夜はお酒のつまみになりそうなものをコーディさんが余っていた食材で作って焼いていた。
網だけでなく普通の鉄板も作っておいたので、それでステーキを焼いたり炒め物をしてくれた。
美味しかった!
お礼だと、アローさんは今日のために外用の椅子を5脚置いていった。サムさんは野菜の苗をいくつか。コーディさんはタレのおすすめを。
「「「じゃ、次の週末にな!」」」
と言って帰っていった。
楽しかった余韻に浸りながら、もらった苗とタレを見ていた。
知らない名前の苗もあったが、おそらくハーブだと思われる苗もあり、植えるのが楽しみになった。
タレもいろいろ試すのが楽しみだ。
ただ、こっちで購入した化粧品と私が合わなかった。
そのため、とりあえず水から不純物を取り除くための道具を作ってもらった。
あとは化粧水の材料などを調べるため、街の図書館に向かうことにした。
図書館は入場にゲートを通る。そして、出る時はまた、ゲートを通る。そうして、持ち出しや申請なしで書き写したものがないか、を調べるらしい。
そして私たちは必要なものを書き出し、申請をして無事ゲートを通ることができた。
帰りにサムさんのお店に寄って、とりあえずラベンダーと食料を買った。
何をするのか聞かれたけれど、完成したら伝えると約束して家に帰った。




