15 分岐点
炊飯器の回路はまだもうちょっとかかるらしい。
でも、ドライヤーはできたようで、タージさんとアローさんに試作品をお願いした。
そして、ご飯会の日、コーディさんがコッヘンと一緒にやってきて、一緒に白ごはんと炊き込みご飯を炊いた。海鮮がまだ見つからないのでパエリアと、ピラフは諦めた。チャーハンや、オムライス、おにぎりを作った。具を混ぜたり、肉巻きにしたり、もちろん精霊たち用に小さなものもたくさん作った。
先日、リーンとパールと一緒にご飯会の時の精霊たち用の食器をたくさん作ったので、それらにも並べて、準備をしていた。
まだみんなが来るまで時間があったので、翌日のピザパーティーの準備もすることにした。
レオポルド様が来られて、この間米を運んでくれた人に、「腹持ちするから遠征に役立つ、美味しい、契約を勧める」と言う旨の紹介状を騎士団宛に書いて渡した、とおっしゃった。そして、騎士団にも同様の手紙を預けたと。これであの地区は安泰じゃと。
最初はおそるおそる食べていたアローさんやタージさんも一口食べると美味いと、どんどん食べるようになった。いろいろアレンジされたご飯を次から次へと食べていた。
オットーさんはあれから炊き込みご飯にはまった。白ごはんだと少し寂しそうにするが、丼にすると喜んで食べていた。
炊飯器が完成すればさらにお米は広がりそうで、今回は怒られることなく、まだか?、と言われた。本体はまかせろ、といつもとは違って乗り気だった。
炊飯器ができれば試してやる、と全員に言われた。
精霊たちも楽しそうに踊って遊んでいた。
翌日のピザパーティーは子どもたちで飾り付けが出来ると言うと、ならば机がいるな、とアローさんが作ってくれるらしい。
子どもたちがそれぞれ生地を伸ばしたり、切った野菜を乗せたり、チーズを乗せたり、思い思いのピザを作り、私たちが焼く、という繰り返しでようやくピザパーティーが始まった。自分たちで作ることができ、それを親が喜んでいるのを見て、ずっと笑い声が響いていた。
子どもたちは、レオポルド様におじいさまーと言っておすそ分けーとだれかしら渡しに行っていた。
レオポルド様が自分でおじいさまだ、と言ったものの、みんなは恐縮しまくりで見ていて面白かった。
精霊たちもそれぞれの契約者から分けてもらって食べていた。私が作っていると寄ってきて勝手に乗せてたけど、それはもうご愛嬌ということで。
パン釜でもハーブ入りのパンを焼いたり、ドライフルーツ入りのパンを焼いたりした。
子どもたちは元気に庭を走り回って遊んでいた。
レオポルド様も同じように追いかけて遊び、賑やかな1日だった。
次の日レオポルド様から一通の手紙が来た。
騎士団への魔法道具の情報提供及び今後の扱いについて、確認だそうだ。
レオポルド様は、「わしも行くから安心せよ」と、ディロンさんアンゴラさんからは、「自分たちも呼ばれている。問題ない。」と、連絡がきた。
そして、ようやくすばるたちの人形の椅子セットが完成し、お祝いだね、と言っていた私たちにとって、今後を左右する連絡だった。




