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13 新しい仲間?!

「ジン様!!もらったタネが精霊樹になったのですが、どういうことですか?目立ちたくないのになんてことしてくれたんですか!!」


精霊が私たちのそばにいられるようにタネを渡したと言われ、そうですか、よかったです、なんて言えるわけがない!!

コーディさんや、アローさん、オットーさんにまで精霊が周りを飛び回っている。そのうち契約しそうだし。


「悪いものを寄せ付けないからよかった、とでもおもっておれ。あれ以上大きくなることもない。他の木と変わらんさ。」


と言われた。そのうち分かる、とも。


精霊は悪いやつを見極められる。たまに道を外す者もいるが稀である。精霊は過ごしやすいところを見つけると居座るが悪いことにはならない。


まぁ、既にあるものを撤去するつもりはないし、ただ、普通の木だと思ったのが普通ではなく大層なものだと分かり困っただけだ。意図的に起こされたことに文句を言いたかっただけなので、満足だ。


契約していない精霊に関しては好き勝手するだろうが放置で構わないとのことなので、放っておくことにする。


帰宅して、せっかくいっぱい育っているので、いろいろなハーブを乾燥させて、ドライフラワーにするものと、ポプリにするもの、サシェに使うものとに分けた。

入浴剤に使う用は目の粗い布に包んで置いておいた。

あと、バスソルトも作っておく。いろいろな種類をたくさん作った。ラベンダー、ローズマリー、レモングラス、カモミール、ジンジャー等々。


サムさんに空き瓶がたくさん欲しいとお願いに行ったら「危険な香りがする」と言いながらも今度持っていく、と言ってくれた。


レオポルド様が突然工房に来られた。暇だから来た、とおっしゃっられたので、庭に案内した。

「おー!すごいなぁ!精霊がこんなにいるのは森以外で久しぶりだぞ!」

「久しぶり、って、昔はいたのですか?」

お茶の準備をして、庭に行くとともくんと庭を見てレオポルド様が話していた。


レオポルド様が子どもの頃、庭には綺麗な花がたくさん咲いていて精霊が飛び回っていたらしい。

庭師が精霊に好かれていたらしく、庭師に懐いていたレオポルド様はいつしかピカピカ光っているのが見えるようになったそうだ。

その庭師に精霊は仲良くなると力を貸してくれる、でも対価が必要になる。でも精霊は自由だから、何ものにも縛られないんだよ、と教えてくれたらしい。

レオポルド様は本当は跡継ぎだったが、家の方針に合わなくて家を出たそうだ。そこから騎士団に入り騎士団長に実力で上り詰めた。

小さい頃から精霊と親交があり、剣に向き合ってきたレオポルド様はいつしか精霊が見えるようになり、契約したらしい。

だから、私たちのことが気になったらしい。

レオポルド様の精霊はアリエというらしい。そのアリエが「あの人たちのところに遊びに行きたい」と言ったので、来たということだ。


リーンとパールとアリエくん?ちゃん?と精霊樹の周りを飛び回って遊んでいた。

うちで定期的に行っているご飯会の参加者のアローさん、コーディさん、オットーさん、も精霊が契約しそうで、と話すとレオポルド様は笑っていた。

そこへオットーさんが「少しご相談が」とやってきた。


いろいろ作ってきているのでそろそろ外野がうるさくなりそうで、力のある味方を増やすべきではないか、と。

「実情を理解していただけるのであれば、レオポルド様に頼んでは、と思いまして。」

「はははっ!それを言うためにわしも来たんだかな。君たちが良ければ喜んで後ろ盾になるがな!どうする?」


そんな大変なことをしているつもりはなかったが、精霊のこともある、私たちの周りに精霊と契約しそうな人がたくさんいることから、必要だと言われた。

ご迷惑でないなら、とお願いすることになった。


アリエくんがリーンとパールと同じものを作る、と言うので、廃材なら使っていいよ、と言ったところ喜んで飛んで行った。

出来上がったものをレオポルド様に自慢している姿がとても可愛かった。

次のご飯会で、レオポルド様の紹介をすることになった。


夜、サムさんが瓶を持ってきてくれたので、一緒にバスソルトやポプリを詰めてラベルを貼った。

そして、作り方、使い方を説明すると、例の如く呆れられた。

そして、ハーブの使い道にびっくりしながらも「売れる!」と喜んでいたら、ピカピカ光る精霊さんがサムさんの目の前に現れた。

どうやらサムさんが「売れる!」と言う時の顔がとっても楽しそうで、一緒にいたい!と思ったらしい。あわあわしている珍しいサムさんを見ることになったが、ミニョンと名付けていた。

そして、自宅用のバスソルト、ポプリと、販売用にと残りを持って、ミニョンと共に帰って行った。


「「一番乗りはサムさんだったね」」









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