12 えっ?!精霊樹?!
庭に野菜やハーブ、花が立派に成長している。
そして、あの日ジンからもらったタネが木になっていた。
リーンとパールが頑張ったおかげだそうだ。
それによりピカピカとよく光るようになった。
精霊達が遊びに来るようになった。
そのおかげでさらに野菜やハーブ、花がますます立派になっていく。
野菜は栄養豊富でどんな野菜でも短期に育つようになった。
なので、その野菜やハーブを使っていろいろ作ることにした。
とりあえず、コーディさんの都合を聞いて、暇な時に手伝ってもらえるか確認をとった。オットーさんが。
そして、私たちはとりあえずスープを作ってフリーズドライを作れるように魔法道具の開発に取り組んだ。いろいろ試行錯誤した結果、とりあえずは完成した。ただ、一食分づつにしてからでないと処理ができないので、まだまだ改良の余地はあるが。
「おーい!来たぞー!」
状況を説明して、汁物は加工できたこと、味比べをして欲しいことを伝えた。
「お湯をかけるだけか。楽だしいいな。店の味として売れるということか。だから、オットーが来たんだな。」
あ、そうだったんだ。オットーさんが自分が行ってくる、と言うから珍しいと思ってたけど。
「この野菜を市場に卸す予定はあるのか?それとも野菜そのものを加工して売るのか?」
それを含めて悩んでいることを相談した。
このままでは精霊たちが作っても捨てることになるから、どうすべきなのだろうかと。ただ、卸すにしても加工するにしても、私たちが、と言うのは避けたい。ここに人が来ても困るので。
とりあえずどんどん収穫できるので、乾燥させると体積は減るうえ、量を食べられるだろうと。ただ、それをどのように使えるのか、と言われると困る。なので、何か案がないか知りたいのだ。
パンに混ぜたり、ケーキに混ぜたりすると子どもでも食べやすいだろうか、とか、ハンバーグにまぜても大丈夫だろうか、とか、やってみるにしても私たちだけでは心許なくて。
あと、ハーブも料理に使えることも伝えておいた。
下味や飾り、ハーブティーもあることを。
ハーブティーは好き嫌いが分かれることも。
と言うことで、ご飯会の前にコーディさんが準備を手伝ってくれることになった。
野菜の乾燥は、ともくんの作ってくれた魔法道具で簡単にできていて、粉砕まで済んでいる。
それをパンや、コーディさんが作ってくれるいろいろな料理に混ぜて作ってくれた。
マフィンや蒸しパン、クッキーに混ぜたものも作った。
ご飯会でうちの野菜の粉末を混ぜたことは内緒にして、コーディさんが作ってくれたことを発表して、感想を聞くことにした。
結果は上々で、野菜の粉末が入っていても問題なく美味しいといくことがわかった。
そこで、ここに至った状況を報告し、全員で対応を考えることになった。
実はコーディさん、この間から周りがピカピカしている。同じ精霊がよく側にいる。
リーンとパールが言うには、庭の野菜やハーブ、花は精霊が遊んだ結果できたもの、それを喜んで使ってくれるコーディさんのことも大好きなんだそうだ。もちろん、精霊が遊んでいるのを邪魔しない、精霊樹を育てている私たちのことも大好きだそうだ。
ん?精霊樹??あれ、精霊樹だったのか。道理で精霊が遊び回っているわけだ。
近くジン様に話を聞きに行かないと行けないと、ともくんと話した。
そしてコーディさんにはそのうち精霊が契約を持ちかけるかもしれないそうだ。
あと、アローさんの近くにも実はいる。リーンとパールが作った家具を褒めていたのを見て、気に入ったらしく、最近はよく側にいるそうだ。
そんなわけで、とりあえず加工するための魔法道具をオットーさんが特許申請をし、ディロンさんとアンゴラさんにフリーズドライの道具の扱いを相談することにした。
そして、乾燥粉砕した野菜の粉の販売はサムさんが、コーディさんはお店で使ってくれるらしい。
特許関係はすべてオットーさんの采配に任せてある。結果はきちんと教えてもらっているが、オットーさんの身に危険が迫る場合はすぐに報告してもらうことになっている。
ひとまず、全員野菜の粉末を持って帰って行った。




