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11 精霊たちの技

洗濯機が欲しい、とともくんに訴えてから、何とか回路が完成した。

今までの洗濯機は汚れを落とす、というよりも石鹸水につけて流す、というようなものだった。

一台で全てをこなすのは無理そうだったので、とりあえず二層式の洗濯機にしてもらった。

洗いと脱水を分けたタイプの洗濯機で、手洗いしたものも脱水できるので便利だ。

オットーさんと今度は特許の申請のための書類と格闘していた。既存の商品との違いと特許漏れや特許かぶりがないかの確認に時間を要した。

そして、ご飯会の時に仕事関連で少しだけ、というとアローさん、サムさん、タージさんに協力をお願いすると呆れられ、コーディさんは食べ物でなければいい、と言っていた。

そこで、洗濯機の話をすると試作品は作ってくれるとのことで厚意に甘えることにした。

ご飯会の間、リーンとパールは私たちの周りでつまみ食いをして過ごしていた。

ピカピカ光っていることに気付いたのはアローさんで、そういえば、とミニチュアの家具の進展を聞かれたので、まだ手をつけていないと話した。

それを聞いていたリーンとパールが自分たちで作った家具を次々と喜んでアローさんの所に持ってきた。

アローさんに褒めないと怒られるよ、と伝えるとアローさんは「あーすごいなーさすがだなー上手だなー」と褒めまくっていた。

リーンとパールは喜んでアローさんの周りを回っていた。

残りのみんなは驚愕していたが、「「「「あぁ、トモキとミコトだしな」」」」とすぐに納得していた。

「精霊は大切にしろよ」と言われた。

そして、《守護の森》でのことを話し、精霊と契約したことを話し、帰る途中で買った人形に家を作ろうと思った話をした。そして、アローさんに廃材を貰いに行って、用途を話したら、精霊が率先して作り始め出来上がったものが目の前のものであることを話した。

その人形の分は、私たちで作る予定であることも一応。

それを見たサムさんが人形を作っている人に伝えていいか、と言うので、「どうぞ、作ってもらってもいいですよ」と伝えた。ただ、子どもが遊ぶ用ならば口に入らない大きさにしないと危ないことを伝えておいた。

あと、子どもが遊ぶなら足と手が自由に動くといいね、と言ったらやり方を聞かれて、体と手足をバラバラに作ってとめたら?って言っておいた。やったことないから分かんないけど、動かせそうでしょ?と。

布で作ると万が一子どもに当たっても安心よね、とも。

言えば言うほど呆れられているけど。

特許はどうする?と聞かれたけど、サガワとしてはいらない、とも。

そしてご飯会は終了となった。いろいろな意味でおなかいっぱいなんだそうだ。


その後、洗濯機は何度か試して問題がなさそうなので、特許申請諸々の話し合いにオットーさんがディロンさんとアンゴラさんに説明に行くことになった。

洗剤は改良したいけど、仕組みがよくわからないので、悩み中だ。今は石鹸水を作ってから洗濯機を回すという手間が必要だ。簡単な方法が見つかるといいなと思う。

両組合長は「「またか」」となり、オットーさんは洗濯機を作っている人たちと話し合いをし、冷蔵庫と同じように誓約を交わした。

私たちの進め方でも、冷蔵庫で特に問題がなく、小さな不具合は出てきたが、その都度改良がスムーズに行き、お互い利益があった。

今までの商品も引き続き作っているようで、安堵した。実は、私たちもそのうち冷凍庫のみを買おうと思っている。


私たちの案件は、これからもこのやり方で進めることになった。




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