↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武蔵転生 ~最強剣豪は異世界でも無双する~  作者: 川合 佑樹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
18/50

第18話

 次の朝の食堂、いつものように家族が揃う朝食の席。


 ラインハルトが席に着いて間もなく、母が立ち上がり、一枚の封筒を差し出した。


 蝋の封印には学院の紋章が押されている。


「……これが、届いたわ」


 母の声は穏やかだったが、指先が固くなっているのが分かった。


 ラインハルトは無言で封筒を受け取り、封を切って中身を取り出す。


 決闘申請の正式受理通知。


 相手:ゲオルク・フォン・シュタウフェン

 場所:王立ヴァルドリア魔法学院中央演習場

 日時:七日後、正午

 勝負の方法:杖を用いての魔法決闘

 代理人:なし

 観戦:学院関係者全員に許可


 いたって普通の貴族決闘だった。


 ただし、代理人を立てられないという一点だけが、この決闘をより個人的で、より危険なものにしていた。


 ラインハルトが通知を畳み直すと、母が静かに言った。


「……本当にやるのね」


 その声には、怒りよりも深い諦めと、隠しきれない心配が滲んでいた。


 長男アルフレートがスープの匙を置き、横を向いた。

 長女ソフィアが、唇を噛む。

 二女マリアンヌと三男ルドルフは、まだ事の重さを完全に理解できていない様子で、ただ兄を見つめている。


 ラインハルトは頷き、通知をテーブルの上に置いた。


「やるしかありません」


 母は言葉を失った。


 やがて、席に戻りながら、柔らかな顔立ちになった。


「……勝ちなさい」


 誰もそれ以上は何も言わなかった。


 朝食は、いつもより少し早く終わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。