表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から騎士を召喚したら、取り返されたので、今度はこの国から召喚した騎士を取り戻して、忠誠を誓ってもらいたいと思います。  作者: 九幻琴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/21

第18話 ??その2の逆召喚 ~これは忠誠?~

 あれから1月経ちました。8回後の逆召喚儀式魔術です。


「カイト。」


 姫さんも元気に魔方陣を並べるところを見ています。


「今日は順番に板を渡して並べていくのね。」

「部屋が狭いですからね。」


 今日の逆召喚の場所は魔塔の中の部屋です。魔方陣の板を並べて逆召喚魔法を展開する広さは有りますが、踊るほどの広さは有りません。


「詠唱班の人達も踊らないわね。でも何時もより表情が豊かで会話が多い?」

「魔塔の中ですから。」


 自分たちの居場所なのでリラックスしているようです。


「で、周りに魔法使いが沢山いるのはなぜ?」

「逆召喚儀式魔術を見学したい皆さんです。」


 皆、逆召喚儀式魔術に興味が有ったけれど、見に行けなかった皆さんです。魔塔の中の逆召喚なら見学に来られますからね。


「そうなの。」


 辺りを見回しています。ちょっと熱意がいつもの見物客より有りますが、人数はそこまで変わりませんよ?


「そういえば、シーラさんとザンシさんはキャロライン姫が護衛することになった様ですよ。」

「キャロライン姉様が?ウィルソンが護衛してたでしょ?」

「キャロライン姫にはもれなくガーディアさんが付いて来ますからね。有効に使う様です。ウィルソン王子は城で待機ですね。」


 待機と言うか、やっと城でゆっくり休めます。成人した王族でも休める程、戦場が縮小しました。


「いろいろ変わるのね。そういえばシーラさんって浄化だけよね。アンデッドじゃなくても、連れて行って戦力になるの?」

「灰にならないだけで、動けなくなったり、動きが鈍ったりするそうです。効かなくてもあの光が目つぶしになりますからね。」


 動きが鈍るだけでもこちらが有利になりますし、十分以上の戦力になっています。


「目を使わないアンデッドは、あ…灰になるのね、便利だわ。」

「目が無くて灰にならない魔法生物、ゴーレムなんかが主力の戦地には送らなければ良いだけですから、便利ですよ。」


 そういう所には、オーソン王太子殿下が派遣されています。


「そうね、送る場所は選べるものね。他の封印の方の守りは増えているの?」


「マリアちゃんにはエクスさんが護衛騎士として付いていまして、他にもオーソン王太子付きとして、逆召喚した騎士や、戦場を解放した騎士隊が合流しています。」


 マリアちゃんは初めに判明した封印の異能持ちですからね。オーソン王太子とのコンビで戦場開放を続ける間に、戦力もどんどん合流して増えています。


「ミーナさんの戦力はそれほど増えていませんが、ガーランド殿下と組んで、それほど戦力の要らない、こちらが圧倒している場所を順次封印して回っています。」


 もともとの戦力で圧倒しているので、護衛は行き帰りの時の為だけで十分です。ただ、封印して帰って、兵士の休息に合わせて数日休んだらまた封印。ミーナさんは、待遇さえきちんとしていれば、封印して回る事は嫌じゃない様です。


「それぞれ封印してるのね。少しずつ戦場が減っていて良かったわ。」

「ええ、逆召喚の甲斐があって良かったです。」


 逆召喚した人達の活躍も聞きますし、どんどん結果が出ていますからね。


「じゃあ、今日も逆召喚しましょう。誰?」

「分かりません。」


 また身元も性別も分からない召喚ポイントなんです。


「魔法塔の中で召喚された人が居るかもしれないって、探して歩いたの?」

「召喚確認用魔方陣の実験をしようと発動したら、偶然見つけました。」

「すごい偶然ね。」

「はい。」


 発動する場所がずれていたら、分からなかったでしょうね。


「じゃあ魔法塔に出入りできる人の誰か?」

「忍び込んだ人だったらまず忍び込み方を聞いて場合によってはスカウトですね。」


 魔術や魔方陣で幾重にも守られた魔塔ですからね。入れるならその方法を聞いてみたいものです。


「じゃあ名前も分からない、魔法塔関係者を召喚しましょうか。」

「そうしましょう。」


 皆が所定の位置に着きます。

 姫さんが魔法陣に魔力を流すと、魔方陣が淡く光ります。

 それを合図に、呪文の詠唱が始まり、詠唱が進むにつれて、光がだんだん強くなります。

 詠唱が止むと同時に姫さんが力ある言葉を唱え、唱え終わると、魔方陣の光が目を開けていられないほどになり、眩しい光が皆の視界を奪います。     

 その光が収まると、ローブを纏ったひょろりとした男性が床を眺めていました。


「私は第2王女エルメラと言います。貴方の名前を教えて下さいませんか?」

「私は魔法陣研究室室長スコラですぞ。この魔法陣を作られた方はどなたですかな。」

「私ですけど」


 あ、そんなことを研究者相手に簡単に言うとまずいですよ。


「(ガバッ)あなたですか!是非とも、この魔法陣についてご教授願いたくっ」

「えっと、その…「是非っ是非ともっ!この部分にはどういう意味がありますかっ!こちらの模様はどうしてこの並びにっ!」

「え、えっと…」


 スコラさんのスイッチが入っちゃってますね。姫さんこの手の人に免疫が有りませんし。


「スコラ様、まずは帰還の報告をされるのが先では。それに専門家が異世界を往復した報告書は有りません。時間が経って細かい記憶が薄れないうちに、詳細を提出していただけませんか。」

「そうか、まず報告書を提出して来よう。エルメラ姫また後で参りますぞ。」


 姫さんに丁寧な挨拶をして、スコラさんは部屋を出て行きました。


「姫様、忠誠を誓う方が出来て良かったですね。」

「え?忠誠を誓ってたの?」

「尊敬されてましたよ。瞳も輝いていましたし。」


 自分で考え付かない魔法陣を作った人への尊敬ですね。


「忠誠かな。なんか違う気がするんだけど。」

「気のせいですよ。騎士じゃ無いので表し方が違うだけです。おめでとうございます。」

「ありがとう?そうなのかな。」


 そう思うと良いと思いますよ。


読んでいただき有難うございます。

もしも少しでも面白いと思っていただけましたら、

★を少しでもいただけますと、喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ