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たびゆめ ~何度でも追い求め続けよう~  作者: 幸明沙夜
ABSOLUTELY RESCUE
22/60

3 はじめて

Purururururu…



「はぁい♡ こんな夜更けに電話するの止めて下さらない?」

「ならば、出なければいい」


「相変わらず、冷たぁいのね。 冨美雄(ふみお)さん♡」

「会った事もないのに無駄話する必要もないだろう」


「えぇ! 用件だけじゃぁ、万里華(まりか) さ・み・し・い」

「その後、予知に変化はないか?」


「あ! 無視しないでよぅ。 変化はないけどぉ。 冨美雄さんは、つれないわねぇ」

「それが聞けただけで十分だ」


「待って!  本当にするの?」

「勿論だ」


「傷つけちゃ、イヤよ♡」

「ふっ。 それは彼、次第だろう」


「あら? 冨美雄さんも笑うのねぇ。 ふふふふふ♡」

「どうやら、彼が鍵だからな」


結城暁澄(ゆうき あきと)ね♡」

「君も豪くお気に入りじゃないか」


「だってぇ。 予知夢を変えたのよ! こんな人、初めて♡」

「本人に言ってやれ。 また連絡する」


「あ! もう!! せっかく出たのにぃ~! 無駄話にもぉ~少し付き合ってくれてもいいじゃなぁい?」

 掛かってきた電話を切りながら、ベッドサイドのミネラルウオーターを口にする。



 予知夢が変わったことは今までにないわ。

 予知夢は、変えられないものだと思ってきたの。

 だから、誰にでも情報をあげてきた。

 これからも予知を情報として、渡していくわ。


 でもぉ…。


 まさか、変える者が現れるなぁんて…。



 キ・セ・キ。



「結城暁澄。 気になるわぁ♡」




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