3 はじめて
Purururururu…
「はぁい♡ こんな夜更けに電話するの止めて下さらない?」
「ならば、出なければいい」
「相変わらず、冷たぁいのね。 冨美雄さん♡」
「会った事もないのに無駄話する必要もないだろう」
「えぇ! 用件だけじゃぁ、万里華 さ・み・し・い」
「その後、予知に変化はないか?」
「あ! 無視しないでよぅ。 変化はないけどぉ。 冨美雄さんは、つれないわねぇ」
「それが聞けただけで十分だ」
「待って! 本当にするの?」
「勿論だ」
「傷つけちゃ、イヤよ♡」
「ふっ。 それは彼、次第だろう」
「あら? 冨美雄さんも笑うのねぇ。 ふふふふふ♡」
「どうやら、彼が鍵だからな」
「結城暁澄ね♡」
「君も豪くお気に入りじゃないか」
「だってぇ。 予知夢を変えたのよ! こんな人、初めて♡」
「本人に言ってやれ。 また連絡する」
「あ! もう!! せっかく出たのにぃ~! 無駄話にもぉ~少し付き合ってくれてもいいじゃなぁい?」
掛かってきた電話を切りながら、ベッドサイドのミネラルウオーターを口にする。
予知夢が変わったことは今までにないわ。
予知夢は、変えられないものだと思ってきたの。
だから、誰にでも情報をあげてきた。
これからも予知を情報として、渡していくわ。
でもぉ…。
まさか、変える者が現れるなぁんて…。
キ・セ・キ。
「結城暁澄。 気になるわぁ♡」




