第三話 「華のティータイム」
※本作はオリジナル作品です。
※BLゲーム世界が舞台ですが、女性主人公視点で進みます。
※更新は不定期です。
並ばないと買えないで有名なRaB itsのチョコを、
運良くたまたま持っていたので、お茶と一緒に準備する。
「ミルクティーでいいかしら?」
「あ…はい。
あ、ありがとうございます……」
何を隠そう、うゆくんは大の甘いもの好きである。
つかみはバッチリだと内心ほくそ笑みつつ、うゆくんの方を見る。
——よし、これで少なくとも嫌われてはいない。
うゆくんは嬉しそうにチョコを頬張った。
もぐもぐと頬を膨らませるその姿は、庇護欲を盛大にそそる可愛さの暴力である。
しかも、味わいながら小さく幸せそうに、少し恥ずかしそうに百面相をするのだから尚更だ。
そのとき、うゆくんがぽつりと口を開いた。
「あの…鈴乃お姉様は…
何故、突然現れた僕に良くしてくださるのですか?」
そんなの、前世からあなたのことが大好きで大好きで仕方ないからに決まってるじゃない…!
なんて言いそうになるのをぐっと堪えて口を開く。
「それは…」
けれど、少し言葉に詰まる。
私がうゆくんを大好きなことに理由などない。
人を好きになることに、理由など必要だろうか。
「理由なんてないわ、
ただ、あなたに幸せになってもらいたい。
それだけ。
それに、急に知らないところへ来て不安なんじゃないかと思っただけ」
少なくとも嘘ではない。
むしろ本音だ。
うゆくんは一瞬きょとんとした表情を見せた。
けれど、すぐに私の言葉を理解したのか、
頬を赤らめて、ほんの少しだけ肩の力を抜いたように微笑んだ。
私は、当然のように尊死したのだった——
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次回は学園編です〜☺︎




