深夜と少女 去年の夏の思い出
俺がまだ二年生だっけな。去年だからそうなんだろうけど、その夏休みの話。
まだまだ暑い夏の日だった。先輩が部活を引退し次は俺たち二年生が引っ張っていく番。
しかも俺は部長の座についたからか、部活動に熱心に打ち込み、へとへとになって帰ってきた。
そんな毎日。
その日は丁度 学校の方が休みだったか、何だったかですべての部活の停止日だった。
だから他の部活の友人でも誘って遊ぼうか。そう考えていたとき。携帯が鳴る。
「もっしー、ショウ。あんたさ、暇でしょ」
「え、あぁ、暇だけど、なんか用?」
「用がなくて呼ぶのは、馬鹿のすることだと思っている。」
「それは、偏見だ。で、何なんだよ」
「あのさー私、噂を聞いちゃったんだ。心霊系の。どう?行ってみない?」
「んー…」
確かに暇だから別に行ってもいいんだけど、友達と遊びたいのもあるんだよな。
「あのさ、それっていつから?」
「そりゃ、夜でしょ?普通に考えろ。」
「さーせん。多分行けるけどよぉ…具体的にはさ何時頃?」
「夜の二時。」
うーわー。ベタなの来たー!
「ああ…何とかするよ…」
「よろしくねぇ。あと、少し肌寒い所に行くから、その対策も忘れずにね。」
「はいはい、さいならー。」
これが、俺と女子バレー部部長レーゲと二人での最初で最後の肝試し。
勿論、それ以降は大人数で行くことが増えた。




