第三章 ガーディアルでの日
第三章 ガーディアルでの日
普段は立ち入り禁止区域の場所に2人で入りコソコソしているのは、ギルとミツキ。
「なぁ・・ギル何してんだよ~?」
ミツキは不安そうに空気通路に上半身を突っ込んだままの親友のギルを見る。
「そんなこと言ってないで手伝えよ!」
「手伝えって何を?こんな所誰かに見られたら叱られるよ~」
「・・・じゃあ誰か来ないか見張っててくれ」
「はぁ・・わかったよ・・・・・なぁレキは本当に帰って来ないの?」
ミツキはポツリとつぶやいた・・。ギルは、レキとの事をミツキには詳しく話していない、それにアキトの事も・・何かあったという事意外は・・・。
「さぁ、でもそのうちふらっと帰って来るんじゃないかな・・」
実際の場合、ギル自信がまだ混乱の中にいるからなのだが・・。あの時のレキの表情からは何も知る事ができなかったから・・。
「そっか・・アキトもレキもいなくなるなんて寂しいよな、でも何でレキ出て行ったんだろ?」
「絶対ココには何かあるんだ」
「何かって?」
「レキが出て行った理由とか・・アキトが死んだ理由とか全部・・・あぁ俺が絶対暴いてやる」
「でも暴くってどうやって?」
痛い所をつかれ、ギルは乱暴に言い返す。
「それをこれから探すんだよ!!」
本当に納得したのか、呆れたのかはわからないがミツキ頷いた。
「なるほど」
「まだ奴は捕まらないのか!」
兵士達にイライラした罵倒をする、真っ青な指揮官。前にレキが理事長室を勝手に出て真っ青になっていた男・・それが地肌なのか、やはり何か原因があってのことなのか・・。
「申し訳ございませ・・なっなにぶんガーディアルの指揮範囲以外の検索は、他の国との折り合いが悪く・・・」
「言い訳は聞きたくない」
「はっはい!!」
兵士達は慌てて理事長室を出ていく。
「どうですか調子は?」
苦笑混じで理事に声を掛けたのは、部屋の隅にいて一部始終を見ていた男、長身に白いコートを着込み少し長めの銀髪に右手にはめている指輪の赤色がやけに妖しく光っていた。
「お前がココに来るなんて珍しいじゃないか、なぁシト」
「そーですか?まぁそれは置いといて、一つ提案なんですが私に外への許可を頂けませんか?」
「見つけたのか!?」
「いえ、まだ正確な情報ではありませんので」
「お前が外へ出るとは又大変な事になりそうだ」
「必ずあなた様の元へ連れてきましょう、レキならばの話ですが」
「いいだろう許可はやる、ただしレキと確認した場合死なす事はゆるさんぞ!何としても生きて連れてこい」
「御意」
「ギル誰か来たよ!」
「あ?あれってシトだ」
「シト?」
シトと言うのは、ギル達のOBにあたる人物で頭良いから引き抜きで今は研究所に出入りしているらしい人物・・・だが彼の周りには良くない不陰気がある上変な噂も耐えない。
こう言う話はミツキの方が良く知っていたりする、ギルも知ってるには知っているがやはり年頃の少年の思いは女の子の方に行ってしまうものだ。
その点、ミツキはギルも知らない裏の情報を持ってることもある。まぁ信用度はギルの方が高いことは確かだが・・・。
「シト様!!」
兵士が一人走って来て、何か小声で話をしている。
耳を澄まして聞こえた言葉の中に「レキ」という名前を見つけ、そっと近寄って聞き耳をたてる。
「ククク、おもしろくなりそうだ~まさかあのレキをこの手で殺せるのだからな」
シトの周りにはただならぬ空気が流れる。2人は恐ろしい事を言うシトの言葉に固まる・
「シト様!出発の準備は完了しました!」
兵がもう1人走って来て、シトに連絡をする。
「よし!では行くぞ」
シトが行ってしまうと・・。
「シトってマジかなりヤバくない?ってギルどうしたの?」
・・今確かにレキと同じ様な赤いものがシトの体を覆うのが見えた、どうゆう事だ?あいつとレキは何か関係があるのか?
「ギル?」
「ミツキ!こんなことしている場合じゃない、レキにこの事を知らせないと!」
「どうやって?」
「それを今から考えるんだよ!!」
理事の机の隠しボタンを押すと、後ろにあった水槽が開き地下に通じる階段が姿を現す。
―コポ、コポ、ピッピ・・
怪しげな水の音が聞こえる・・薄暗い部屋に淡く光るものが・・。
「レキ早く私の元へ帰って来ておくれ・・・」
淡く光る機械の中に向かって理事は楽しそうに言う。
「お前もレキに帰って来たほしいだろ?」
―コポ、コポ
なぁにすぐに連れて戻ってくるさ、例え首や脳だけであってもな」
―コポ、コポポ・・・
ちなみに、ギルとミツキの情報は現段階において何の成果も上げられていない・・・。
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