18章 第一のプロット
昔々、ツバメの夫妻が仲睦まじく暮らしていた。
妻のツバメは珍しいアルビノだったが、その価値を知らないツバメたちは異端なものだとして疎外し続けていた。
その夫妻の間にはメスの子供が儲けられたが、出産の際に妻のツバメが息を引き取ってしまう。
夫ツバメは酷く悲しんだが、自分一人が子供を守らなければいけないと決意し、毎日頑張って餌を運んだり子供を温め続けていた。
しかし産まれてきた子供も珍しきアルビノ、他のツバメたちはその子供ツバメを村八分にし、同い年のツバメ間ではイジメさえ起こっていた。
アルビノツバメは辛い毎日に泣き崩れ、どうして自分は他のツバメと違うのか、同じアルビノの母ツバメが生きていれば心の支えになっていたのに、といつも呟いている。
父ツバメはそんな娘を献身的に育て、毎日毎日餌を与え続けた。
やがてアルビノツバメも大きくなり、立派なツバメになることができた。
丁度その頃冬になり、雪が舞い散った。
渡来し損なったツバメたちは巣の中で震え、早く春になるのを待ち続けている。
そんなツバメたちを狙い、食材として乱獲する人間たちがいた。
アルビノツバメをバカにしていたツバメたちはみんな捕えられ、食べられてしまった。
しかしアルビノツバメはその両翼を広げて父ツバメを包み込み、その真っ白な体を雪に紛れさせて人間たちから隠れ続けた。
父と共に生き延びたアルビノツバメは、他のツバメとは違う白い体だからこそできること、自分にしかできないことがたくさんあることを知った。
それから彼女はアルビノであることを誇りに思い、他のツバメからの嫌がらせも平然と受け流し、何かに屈することなく真っ直ぐに生きていく。
自分を育ててくれた良き父親に感謝しながら成長し、そしてアルビノツバメは美しく育ち、今日も白き翼で大空を滑空するのであった。
めでたしめでたし。




