89話
倒した3頭をツバキ様とで調べてみたが魔石が胸のあたりについている以外は異常は無かった。
私はこの魔石に何かが有ると思いツバキ様に聞いてみた。
「この魔石には何の意味が有るのでしょうか?」
「……分からない。けど魔石は普通魔獣の体内に有る物。外に有るのは初めて見たわ。体内に魔石が無いのかな?」
「分からないので中を見てみますね」
私は魔獣の肉から魔力を抜いて柔らかくしてから切って中身を確認すると中にも魔石が有った。
「中にも魔石が有りますね……」
「異常ね。問題は人為的かどうかってことね」
「そうですね……この肉は食べずに焼却した方が良さそうですね」
「そうした方が良さそうね……残りの2体は一応そのまま収納しておきましょうか。何か気付いた時に調べられるように」
魔石だけ取り出してから魔法で焼却処分した。
この日からは魔獣騒ぎはまた落ち着いたが、皆はまた魔獣が出るのではないかと国境を通過する荷物や人が減っていた。
もしかしたらこれが狙いで人為的に……とも考えたが、戦争したいたことも有り元から交流は少ない。魔獣を用意して妨害するにしては利点が無いように思う。
近くにミモザが居たので聞いてみる事にした。
「ミモザ、もしこの前の魔獣騒ぎが人為的だとして、こことペスティサイド国の物流を妨害して何か意味あると思う?」
「無いと思うよ。元々貿易に依存するようなこともないし……」
「そうだよね……分からないわ」
「私にも分からない。でも……何でもない」
「気になるから言って」
「もしかして貿易を妨げる為では無くて実験していただけということはないよね?」
「実験?」
「そう。魔石を使って魔獣を強化するとか……操るとか?分からないけど、そう言う可能性も有るかなと」
「それは考えてなかったわ」
「そう思っただけだよ。多分違うと思う」
「まだ何が正しいかは分からないから可能性として考えておくわ」
「参考になったなら良いけど」
「また魔獣が出ても嫌だから国境付近に偵察に行ってくるね」
「気を付けてね!」
私は単身で転移魔法を使い国境付近に来た。適当に移動して魔獣を探してみたが当然そう簡単に現れる事は無いので見付からなかった。
その日以降毎日国境付近を捜索したが魔獣が現れる事は無かったが代わりに国境を越えようとする集団を見付けた。
私はあまり関わりたくなかったが、国境の兵士が私の所に走って来た。
「サクラ様、ペスティサイド国のスズラン姫が至急お会いしたいと……」
「……分かりました。会いますので案内してもらえますか?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




