88話
魔獣騒ぎが落ち着いたと思ったら同様の事件が多発して、国境付近は混乱した。
「これは個人ではなく組織的な嫌がらせね……ペスティサイド国と話し合って対応しないと」
「サクラ、何が目的だと思う?」
「私は多分、魔獣に対応する速度の確認、兵力のペスティサイド側への集中あたりかなと思うわ」
「と言う事は、兵を国境に動かさない方が良い?」
「それは悩みますね……兵を連れて行かなかったら国境の混乱は落ち着くのに時間がかかりそうですし、連れて行くとそれ以外の場所の兵力が低下する。でも最悪転移魔法で兵力を動かす事も出来るからそこまで深刻では無いかな?」
話しを聞いていたツバキ様も同じ意見だったみたいだ。
「最悪私が転移で兵を運ぶ。私はここで待機しておくからサクラは国境付近の対処をする?」
「そうですね。ツバキ様お願いできますか?」
私は単身で国境付近に転移した、転移してからペスティサイド側と少し話をして街に戻ろうとしたら嫌な気配を感じた。
感じた場所は国境より内側だったので私は急いで現場に向かった。
現場に付近に着くと大型の熊の魔獣が3頭居た。
私は一旦自軍の兵の所に戻り魔獣3頭を発見したことを告げ私の攻撃を突破した場合の対処を話しておいた。
今から魔獣大使だけど……ツバキ様にも声を掛けようと一旦街に戻った。
「ツバキ様、大型の熊の魔獣が3頭居ました」
「そう……私はどうしたらいい?」
「私が危険に成ったら助けてくれませんか?」
「危険じゃなかったら助けなくていいの?」
「はい。出来るだけ単体で戦って経験値を稼ぎたいので」
「分かった。行こうか!」
私は再び国境付近に戻って来て魔獣の居た所に近付いた。
「サクラ、魔獣の魔力だけど……少し変よ」
「変ですか?」
「何か自然ではないみたい……人為的につくられた魔獣?……そんな感じ」
「それで魔力が強そうなのですね」
「そうね。魔力は強いわ……でも体がこの力に耐えられるのかな?」
ツバキ様と別れ魔獣3頭と戦う事になったが魔獣の動きが変だった。なんか苦しんでいるみたいだった。
「魔獣さん苦しそう……今楽にするね」
私は剣を使って3頭の魔獣を倒した……と言うか魔獣は抵抗しなかった。
「ツバキ様終わりましたけど……魔獣の様子が変でした」
「倒した魔獣を少し見ても良い?」
「どうぞ」
魔獣の胸のあたりに不自然に魔石が付いていた。
「……変な所に魔石が付いてるね。これって誰かが……?」
「そうかもしれません」
「……動きはどうだった?」
「そうですね。苦しんでる感じで動きませんでした」
「この3体は収納して後日調べましょうか?それととりあえずこの辺りの魔獣は倒したと報告しておくね」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




