87話
一応見間違いだろうと言う結論になったが、もし本当に魔獣が出たら大変なので、ペスティサイド国側と協議し、一定期間のみ両軍の兵士の数を増やす事にした。
「魔獣は居ないと思いますが念のため兵を増やしておきます。海に行くのは少し先になりそうですねツバキ様」
「それが一番いいと思う。私達が前線に出ると兵たちが緊張するし少し下がって待機しておきましょうか」
私達は前線から少し離れた所に土魔法で建物をつくり簡易の基地とした。
それから1週間探索をしたが魔獣の反応は無かった。
「居ないみたいですね」
「逃げた確率も有るけどね」
「そろそろ兵は少し減らしますね。各地から集めたので他の現場が人員不足気味らしくて」
「そうね。でも気になるから私達だけここに残らない?」
「私もそれを提案しようかと思いましたでは私とツバキ様はここに残ると言う事で」
その後も数日間は何も起きなかったけど兵が減ってきた頃魔獣騒ぎが有った。
「サクラ様、ツバキ様、魔獣発見の報が入ってきました」
「……近くに反応は無いよ。何処に出たの?」
「すぐ近くです」
「……皆は待機していて。ツバキ様念のため後衛を頼みます」
「わかった」
私達は建物から飛び出した。魔獣は居ないが何かが居る。体を魔力で強化して凄く早い速度で接近した。
カバーがかけられた動物2頭と人が一人いた。その人は私の姿を見ると動物を放棄して逃げ出した。
でも私の魔力で強化された速度からは逃げられず捕まえる事ができた。
「なぜ逃げたのですか?あの生き物は何ですか?」
「……あれは牛です。この辺りで魔獣騒ぎを起こしたら物流が止まると思い……」
「君はどちらの国の所属だ?」
「ペスティサイド国です」
「今ここは我が国の領土だ。……不法入国だな。逮捕する」
1人逮捕して2頭の牛も保護した。……しかし大きめの牛だがこれを魔獣だと言ってよく信じて貰えたなと思った。
取り調べが終わった結果、同業者が貿易で儲けていることを知りそれを妨害しようと今回の事を思いついたらしい。実際に国境が通れなかったりの被害が出ているため有罪判決となった。
「人為的に魔獣騒ぎを起こすって嫌なこと考えるね……魔獣に関してはみんな警戒しているから似たようなことが起こると大変ね」
「罪を重くするしかないのかな?」
「でもこれで安心して休む事ができますね。久々に温泉行ってゆっくりしたいわ」
「ミモザも誘って3人で温泉行こうか?」
「良いですね。とりあえずゆっくり温泉に浸かってやすみたい……」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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