72話
私は政略結婚をしなくても良いと両親に言われて少し安心した。でも逆に考えると私には結婚願望が無いのでいつまでも結婚しない気がする。
「お父様、お見合いも良いのですが、私も魔力が多いためツバキ様まで言いませんが長生きするそうです。ですからまだ急いで結婚する気は無いのです」
「そうか……まあいい相手が見つかったら言ってくれ。出来る限り協力はするから」
「分かりました、ありがとうございます」
その後は食事をしながらゆっくりと領地の事を話し、翌日領地に向かって出発した。
移動中色々とこれまでの事を考えたが、この世界に来た最初の目的である妹探しが進んでいないのが一番気になっている。
今まで会っているミモザやカルミア先生と一応ツバキ様辺りは妹の可能性も有るけど、本人にその記憶が無いみたいなので違う確率の方が高い。妹の転生先が女性であると決まってる訳でもなく……マートルさんが妹の可能性だってある訳だ。
でも今一番近くに居ると言ったらミモザかな……もうミモザが妹だったと仮定してそれを答えにしてもいいかもしれない。
……生まれ変わったのだしこの世界で妹探しだけで終わったら勿体ないよね。
そんな事を考えながら領地に帰っていたらいつもの町に着いた瞬間にミモザが急いで私に近付いて来た。
「サクラ大変よ……スズラン姫が来てるわ」
「何か予定聞いてた?」
「聞いてない。今日予告も無しに来たのよ」
「で、何か話は聞いてるの?」
「サクラが帰るまで待つって言ってる。嫌だと思うけど対処をお願い」
「別に嫌って程では……分かったわすぐに向かうね」
私は馬車から降りて軽く服装を整えるとスズラン姫の待つ部屋へと急いだ。
「お久しぶりですスズラン様。今日は何か私に用事が有るのですか?」
「お久しぶりですねサクラさん……これからはお義姉様と呼ぶのが正しいのかもしれませんが」
「おねえさま?私がですか?」
「そうです。私の兄と結婚してください!」
「手紙でもお断りしたと思いますが……」
「未婚の兄は3人居ます……年下が良いなら弟も2人居ますので好きなのを選んでいいのですよ!」
「お断りします。そこまで私に拘るのは何故ですか?」
「義理でもいいので姉妹に成りたいからです」
「姉妹ですか?……ごめんなさい意味が分かりません」
「私が初めて……この人の妹に成りたいと思ったのです!私の姉になって下さい!」
「姉になって欲しいから、兄弟と結婚して欲しいと?」
「そうです!」
「そこは姉ではなく友達とかでは駄目なのですか?」
「友達なんて些細な事で離れて行きますから……」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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