70話
私がこの街の建物をつくったというとペスティサイドの兵士は皆驚いた。
「ここよく見たら城みたいな建物も有るし……ここは魔獣の襲撃で破壊されたはずなのに……」
「そうですね。壊れたから新しくつくりました。この近くに兵舎が有るのでそこで戦争が落ち着くまで待機してもらえますか?」
「それは助かる……が、良かったら誰か一人だけ国に帰っても良いか?」
「何故ですか?」
「我々が捕虜になった事、この街の事を伝えてこの戦争を終わらせたいのです」
「そんな事で終わりますか?」
「壊されてもこのように短時間で建物を建てれる技術力、我が軍最強の私が負けて捕虜になった事、それにスズラン姫に返事もあるのではないですか?」
「そう言われたらそうですね。姫へお断りの手紙を急いで書きます。持って行ってもらえますか?」
「渡していただけたら責任をもって届けます」
私は急いで自室に戻りスズラン姫に提案をお断りするという内容の手紙を書き、ペスティサイド国の兵たちの所に戻った。
「では手紙を書きましたのでこれを持って行っていただけますか?」
「確かにお預かりいたしました。この部隊で一番足の速い者に戻らせます」
「食糧等は大丈夫ですか?」
「最低限は持ってますので大丈夫です」
「では前に貴軍から頂いた食糧が有りますので少し渡しますね」
私が収納魔法から取り出すとまた驚かれた
「今どこから出しました?」
「魔法ですが」
「魔法……そのような魔法が有るのですね」
「はい。収納中は時間経過が無いので腐ったりはしてませんよ。それと武器もお返ししておきます」
「そうですか……ではこれは有り難くいただきます。では国に報告してきまますね」
1番足が速いと言われた兵士を一人開放して国に戻って貰った。
それから数週間後にペスティサイド国から講和の為の使者が来て話し合いが始まった。
今回我が国としては全く損害は無かったが、何も罰が無いとなると再度戦争が起こるかもしれない為、賠償金として一定額を数年間受け取ることで合意した。
戦争自体はそれで終わり安心していたのだが、スズラン姫からは何故か何度断っても王族と結婚してくださいと手紙が来るようになった……。
戦争が終わって脱力していたらツバキ様が近付いて来たので話しかけた。
「ツバキ様、今回の戦争終わってよかったですね」
「そうね。戦争なんて何も得しないし出来たらしたくないわ」
「それで、今回はどれ位の兵と戦ったのですか?」
「私は数百人よ」
「簡単に言いますね」
「軽く怪我してもらうだけだし……サクラは?」
「私は直接戦ったのは一人で、後は魔法で脅しただけですね」
「まあそれで撤退してくれたなら良かったね」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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