67話
私とミモザは転移魔法で少し離れた所に移動したらすぐに後ろから凄い音がした……
「ミモザ、転移で離れて正解だったみたいね」
「そうね……今凄い音がしたけど、あれでも威力を調整してるのかな?」
「多分そうだと思う。ツバキ様なら山を吹き飛ばす位簡単に出来ると思うから」
「……魔法って凄いのね」
「とりあえず最初に道を壊した所に戻りましょうか」
「転移で行けないの?」
「行けなくはない……でも魔力尽きるかも」
「では歩いて行きましょうか……魔力無いと困るからね」
そこから数時間歩いて道を壊した所の近くまで戻って来たのだが、予想以上に新しく道がつくられていた。
「ミモザ、先程の補給部隊の人達と合流して人数増えたからか作業進んでるね……」
「そうね。また破壊する?」
「そうだね……とりあえず森の中を進んで領地側に回りましょうか」
「了解」
道づくりをしている近くを気付かれないように移動して私達の領地側に移動できた。
「ここからどうするのが良いか悩むね……」
「サクラはどうしたらいいと思う?」
「……攻撃した方がいいのかな?」
「意外な返事……壊滅させるの?」
「違うよ!魔法の力で脅すのよ。音だけでは無駄だろうから何人かには怪我してもらう事になると思うけど」
「覚悟できたの?」
「まだ」
「そう……私が攻撃しようか?火と水の魔法は使えるし」
「そんな危険な事駄目よ」
「その危険な事を領主にさせるのは駄目でしょ。私がするから援護して」
「覚悟出来たわ。だから私がする……私の方が魔法の制御は慣れてるから」
「わかった。でも危険そうなら私も攻撃するからね」
「ありがとうミモザ」
攻撃と言っても相手を殺めずに武器だけ破壊したらいいと思っていたがよく見たらペスティサイド国の兵たちは武器を持ってない。厳密に言えば数人は持っているが、現在ほとんどが道をつくるために武器を置いている。私は皆が武器を置いている場所に転移し武器を頂いた。
ペスティサイド国の兵は驚いて固まっていた。
「お前は誰だ?……子供の来る場所ではない!それと我々の武器をどこに隠した?」
「私はサザンカ王国のサクラ。武器のほとんどは私が奪いました。降伏してください」
「サクラ……この先の領主か?……この人数差で勝てると思っているのか?」
「武器が無ければ勝てると思っているわ」
「子供相手に暴力とか好きではないが仕方ないな……皆少し脅してやれ」
数人の武器を持った兵士がこちらに向かって来たが……遅い。
魔獣に比べたら止まってるように見えるくらい遅い。
私は魔力で体を強化して相手に向かい、武器だけを初代王の剣を使い切った。
ペスティサイド国の兵は子供と思っていた相手が自分達では追いつけないほど速く動き、大きな剣を使いこちらの武器を簡単に切ったのを見て恐怖した。
「これで武器は無くなったみたいだが……まだ戦うか?出来れば降伏して欲しいが撤退でも構わない。こちらには戦闘する意思はないがそちらが向かって来るのなら迎撃する」
ペスティサイド国の兵は少しだけ時間が欲しいと言い、許可をすると話し合い、出来たら撤退したいと言って来たのでそれを認めた。荷物を置いて行こうとしたが、食料等は持って行くように言った……多分この先の道の方が激しく壊れてるから……
こうしてペスティサイドからの攻撃の1回目は失敗に終わった。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




