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妹に呼ばれて異世界へ  作者: 神戸近区


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66話

 物資は沢山奪えたが半数の兵は領地の方に向かったのでここで引き返す事にした。

「ミモザ、半数は進んだから領地側に引き返すけど、ここの道も破壊しておく方がいいかな?」

「そうね。敵の侵攻を遅らせるという意味なら道の破壊は賛成する。現状交易する事も無いし」


「わかった。焼けた馬車も道と一緒に谷底に落ちてもらうわ」

「そうね。……少し気になったのだけど、先程物資を収納する時に何で馬まで収納したの?」


「巻き込んで亡くなってしまったのだからその肉は無駄にしないように食べる為よ」

「そう……何故かそれ聞いて安心してる私が居る。サクラが本気で戦争したら先ほどの部隊も全部一緒に谷底に落とす事も出来たのよね……」


「まあそうだね」

「死傷者を少なくしたいって考えは賛否あると思うけど私は好きよ。恨まれるのは嫌だから」


「私の場合勇気が無いだけよ。人の命を奪うのが怖いの……魔獣は多数屠って来たのにね。不思議な話よ。動物も食べる為とは言え多数狩って来たし」

「まあ人間同士って言うのは特別だと思う。多分慣れたら良くない事だと思うわ」


「私も前にね、ツバキ様に言ったの……人を殺める事が出来そうにないって。返事は強くなれだった」

「精神的な話?」


「そうではなく、人を殺めずに止めるには力が要るって意味らしい。ツバキ様も若い時は人と戦うのが苦手だったと言ってた」

「ツバキ様って今でも見た目は若いから違和感が有るけど、そうなんだ……」

「まあ今となったら対人戦くらいは平気だけどね」


気が付けば目の前にツバキ様が居た。

「ツバキ様?いつの間に……」

「こちらの様子を見に来たのだけど……現状は?」


「一番接近していた部隊の前の道を崩し、後ろの補給部隊の物資を奪いましたが、半数近くの兵に逃げられたので、ここの道を破壊して戻ろうと思っていたところです。ツバキ様の方は?」

「別方向から来た兵士たちは……撤退していったよ。それとここの手前に居た兵士たちだが道を必死につくろうとしていたよ」


「そうですか。では私達はここの道を崩したら手前の道づくりを妨害してきます」

「ここの道壊すのは私に任せて貰っていい?対人戦だと本気を出せないから」


「ツバキ様!ツバキ様が本気で魔法を使うとこの辺りが全て吹き飛びます……」

「制御するから大丈夫!それより残った兵士は任せるね」


「分かりました、向かいます。ミモザ転移使うから近くに来て」

「サクラの転移魔法って珍しいけど大丈夫なの?」


「ツバキ様が魔法を使うなら早目に離れないと怖いから」

「了解……」

「サクラ、聞こえてるぞ……そこまで大きな力は出さないから大丈夫よ……多分」


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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