45話
ツバキ様の発言の意味が最初は分からなかったが……そうかツバキ様は寿命が長いのか。
「分かりました。もし私より先に亡くなったらここに連れてきますね」
「ありがとう」
ツバキ様の返事は一言だったが、なんか複雑そうな顔をしていた
「ツバキ様……何か有りましたか?」
「そうね……私はまだまだ長生きするのかなって思ってね」
「長生き出来るのは良い事では無いですか?」
「そうかな?仲良かった人たちもみんな先に逝ってしまってね……もう慣れて来たけど……。長生き過ぎるのも辛いものよ」
「私にはわかりませんが、確かに周りの人が先に亡くなったら悲しいですね」
「サクラも他の人よりは確実に長生きよ。サクラより魔力が少なそうなサザンカも長生きしたから」
「そうですか……では少しでもツバキ様が悲しまないように私も長生きするように気を付けますね。戦争なんかで死なないように……」
「そうね。私の友達として長生きして」
「あれ?親戚ではなかったのですか?」
「関係なんて何でもいいわ。親戚でも親友でも。一緒に居れたらそれで……って悲しい話はやめましょう!サザンカに挨拶しないとね!」
その後サザンカ様に色々と報告をしてその日は帰った。
翌日以降サザンカ領に引っ越してくる人が増えて来たので領内は忙しくなってきた。
軍やギルドの職員も動員して受け入れ作業をしていったが、想像以上に希望者が多くて大変だった。
「サクラ様、家とかをつくってもらいましたが多分すぐに足りなくなりそうです」
「そうですか……では新しく何軒かつくってきます。土魔法が使える人は協力してもらえませんか?」
何名か土魔法が使える人は居たが、家をつくる自信が無いと皆に言われた。
「一部の作業だけでもいいので手伝ってもらえませんか?」と聞いたら全員が手伝ってくれる事となった。
それから毎日土魔法で簡易住宅をつくっていたら何人か一人でつくれるようになってきた。
そして数ヶ月経過した頃、国民が減りツバキ様も離れたツバキ王国は北王国と名前を変えた。
北王国と名前を変えてから直ぐに隣国のペスティサイド国から宣戦布告され北王国は降伏した。
北王国を占領したペスティサイド国はそのままサザンカ領も占領しようと派兵してきたが、その時偶然魔獣の氾濫がおこりペスティサイド国軍は壊滅した。
「ツバキ様、こちらに侵攻してきたペスティサイド国軍が壊滅しました」
「サクラ、ダンジョンには管理者さんに近い生き物がいて魔獣を食べてるのよ。その生き物とは仲良くしていた方が良いわ」
「ツバキ様……今回の事って……」
「一応偶然よ。でも攻めて来るなら戦わないといけないから少し相談しただけ」
「少し相談したら魔獣が?」
「そう。私の魔力を気に入ってるからね、少しの間戦争で来れないかもって言っただけなんだけどね……助けてくれたのかな?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




