第89話 赤い首飾り
村を出て三日目の夜。
俺たちは、ようやく村に戻ってきた。
森の中で、“力”の集まる場所は分かった。
しかし、その原因を見つけることまではできず、一度引き返すことにしたのだ。
「家の灯りを見ると、ほっとするな。」
村にある各家は、夜になり窓に板をかけている。
だが、その板から漏れ出る光で、そこに人がいることを窺い知ることができた。
丸三日も、魔物の領域に居続けたため、常に一定以上の緊張を強いられていた。
村の中だからと警戒することを忘れるわけにはいかないが、当然ながら警戒のレベルは段違いだ。
家の灯りを眺めながら、村の中を歩く。
今日中に村に着きたいと考えていたため、結構急いでの移動だった。
しかし、こちらの都合など関係のないゴブリンやオークの襲撃もあり、結構時間がかかってしまった。
「さすがにまだ、食堂もやってるよな?」
「はい、この時間でしたら大丈夫だと思います。」
そんなことを話しながら、村の入り口付近にある宿屋を目指す。
もし食堂がやっていなかったら、糧食だけの食事になる。
ぶっちゃけ、森の中にいた時よりも質素な食事だ。
だが、そんなことは我慢ならん。
もし食堂がやってなかったら、部屋の中で鍋を作ってやるぞ。
食堂に着き、俺はドアに手をかける。
「あ、リコ様! お待ちく――――!」
ベリローゼに呼ばれるが、俺はそのまま食堂の中に入ってしまう。
中を見ると、テーブル席に三人の男がいた。
そして、宿屋の親父が丁度厨房から出てきたところだった。
「あ、あんたら!? 無事だったのかっ!」
親父の第一声に、思わず苦笑する。
やはり、失踪者リストに加えられていたらしい。
「当たり前だ。それより、食堂は何時までだ? できれば、先に湯場を使いたいんだが。」
「あ、ああ……勿論いいとも。今、湯を用意する。」
そう言って、親父が厨房に戻っていく。
どうやら、湯場にある竈の焚き口は、厨房から行くらしい。
そうして階段に向かおうとするが、テーブル席の男たちがこっちを凝視していた。
その視線は、俺に向いている。
より正確に言うと、俺の左肩に。
(あっ、ピイのこと忘れてた……!)
ピイが、俺の左肩に乗ったままだった。
先程、ベリローゼに呼ばれたことを思い出す。
きっとベリローゼは、ピイのことに気づいたのだろう。
俺が振り返ると、ベリローゼが微妙な表情で俺を見ていた。
(もういいか。いまさら誤魔化すのも面倒だし。)
俺は開き直り、そのまま階段を上がろうとして、立ち止まる。
(そういや、まだ部屋の鍵もらってねえや。)
泊まる部屋の話をする前に、泊まることを前提に話を進めてしまった。
おかげで、まだ部屋の鍵を借りていなかった。
仕方なく、俺は近くの席に着いた。
レインとベリローゼも、向かいの席に着く。
「お前は先に食ってていいぞ。」
俺はピイをテーブルに置き、魔法具の袋から豆を取り出す。
少し離れたテーブルにいる男たちの視線を、より感じる。
「リコ…………いいの?」
レインがピイを見て、こそこそと声をかけてくる。
しゃーないだろ、今更。
そうしてピイに餌をやっていると、親父が戻ってきた。
「今、火を入れたから。もう少ししたら使えるぞ。」
「ああ、すまないな。この間の部屋はまだ空いてるか?」
「こんな辺鄙な村じゃ、他に泊まるような客もいないさ。」
そう応じながら、親父がピイをじっと見る。
まあ、そりゃ見るわな。
「森で保護してな。それから懐かれてんだ。」
「保護? 魔物にでも襲われてのか?」
「ああ。」
ということにしておく。
親父は納得したのか、それ以上は特に何も言ってこなかった。
「どうする? 湯が沸くまでに軽く摘まむか?」
親父の提案に、俺は頷いた。
確かに、腹は減っている。
ちゃんと食事をしたいところではあるが、湯も浴びたい。
食べながらお湯が沸くのを待ち、湯場の準備ができたら、そこで中断してもいいだろう。
俺が湯場を使っている間、レインたちは食事を続ければいい。
「肉料理中心で頼む。」
「ああ、分かった。すぐ持ってきてやる。」
親父はそう言うと、厨房に入っていった。
「今日は、湯場を使うのは一人ずつでもいいかもな。待ってる間は、ここで食ってればいい。」
あまりお行儀は良くないが、レインとベリローゼも異存はないようだ。
とにかく今は、食事を摂りたい、汗を流したい。
この二つの欲求を同時に満たす、シンプルな案だ。
言うまでもないが、湯場で清拭をしながらメシを食べるなどという、ふざけた案は一考の余地もない。
俺たちが陣取ったテーブルは、階段の近く。
階段横の、湯場に通じる通路は、目の前だ。
湯場の入り口で警戒しなくても、ここで食べながら湯場の方を見張ればいい。
そうして、親父の持って来た串肉やソーセージ入りのシチューなどを、パンと共に食べる。
湯が沸いた頃に俺は席を立ち、湯場で汗を流す。
湯場から戻ると、食事を再開する。
そんなことを三人でローテーションしながら、食事と湯場を済ませた。
「はぁー……。ごっそさん。」
やはり、空腹は最高のスパイスということか。
最初に食べた時は、いまいちに感じた味だが、今はそんな不満を抱くこともなく食べ切った。
俺はピイの喉を掻いてやりながら、背もたれに寄りかかる。
「随分と懐いてるんだな。」
「ああ、なかなか可愛いだろ?」
テーブルの横に立つ親父と、そんなやり取りをする。
「三日も戻らないから、魔物にやられたか、何かあったんじゃないかと思ったぞ。」
「いや、単純に森が結構深かったんでな。時間がかかっただけさ。」
「そんなに深くまで行ったのか?」
話の流れは悪くない。
このまま、少しリサーチしてみるか。
「そういや、奥に何か変な場所があってな。」
「変な場所? どんなだ?」
「んー……、何て言えばいいのか、森は森なんだ。ただ、様子がおかしいっていうか、空気が変っていうか。」
「何だ、それは?」
何とも微妙な俺の言い回しに、親父が眉を寄せる。
だが、“力”の流れがどうだのは、ちょっと説明のしようがない。
どうしても、アバウトな聞き方になってしまうのだ。
そこで俺は、別のテーブルに着いている男たちにも聞こえるように、身体を向ける。
「何か、あの森のことで聞いたことはないか? 昔話でも、前にあった噂でも、何でもいい。」
そう聞いてみるが、反応は鈍い。
男たちは顔を見合わせ、軽く首を傾げる。
「…………あの森で伝わってるって言うと、『無闇に近づくな』ってことくらいだな。」
親父が口を曲げ、何かを思い出すように天井を見上げる。
「それは、誰が言っているんだ?」
「誰も何も、ずっと以前からそう言われてる。俺は祖父にそう教わったし、祖父もそう教わったらしい。」
つまり、昔からの村の掟か。
しかし、そうなると一つの可能性が浮かぶ。
「それ、昔に何かあったから、そういう話になったんじゃないか?」
「何かって、何だ?」
「それは俺が聞きたい。」
俺は肩を竦める。
「例えばだが、大昔は森を利用していたとしよう。別に変な事じゃないだろ? 普通、森の近くの村や町なら、木を伐採し、野兎や鹿なんかを狩ったりするもんさ。木の実なんかも獲れるよな。」
むしろ、そうするのが普通だ。
「それを、『近づくな』なんて禁止する方がよっぽど珍しい。ならば、利用をすることをやめようと考えた、理由があるはずだ。」
俺がそう言うと、親父は他のテーブル席の男たちの方を見た。
全員、戸惑ってはいるが、俺の話に不審を抱いている感じではない。
「危険な魔物が棲息していることが分かった。立ち入ると危険な場所があることが判明した。大きな事故が起きた。そんな、何かしらの理由があるはずだ。絶対に。」
俺が断言すると、親父は頷く。
「確かに、きっと何か理由があるんだろう。だが、その理由までは分からないな。多分、誰も聞いたことはないんじゃないか。」
親父の話に、他のテーブルの男たちも頷く。
「……逆に、いつ頃までは普通に森に行っていたとか、そういうのは分からないかな。」
話を聞いていたレインが、そう呟く。
それを聞き、俺は頷く。
「ナイスだ。それが分かれば、森に行かなくなった凡その時期が特定できる。その頃に何かあった、と考える根拠になる。」
そうしたことを調べるには……。
「村長に、面会できないか? 話を聞きたいんだ。」
村の運営に関する記録や資料でもあれば、森からの採集物を記録している可能性がある。
その採集物が途切れた時期が、「森に近づくな」と言われ始めた時期だ。
もしかしたら理由も記録されているかもしれないし、他の記録を調べるにしても時期を絞ることができる。
「明日にでも、行ってみればいいんじゃないか?」
そう、親父が提案する。
テーブル席に着いていた男の一人が、頷く。
「いいぜ、話をしておく。確か、明日は特には用はなかったはずだ。」
どうやらこの男は、村長の身内のようだ。
今日は、食堂から帰る頃には寝ているだろうから、明朝に話をしておいてくれるそうだ。
とりあえずの目途が立ち、俺たちも今夜は早くに休むことにした。
■■■■■■
翌朝、朝食を摂ると、早速村長に会いに行った。
昨日請け負ってくれた男は、すでに畑仕事に出ているらしい。
だが、約束通りに話は通しておいてくれたようだ。
村長の家に上がると、客間のような部屋に通された。
「何でも、森のことで話を聞きたいそうじゃな。」
村長は、七十~八十歳くらいに見える老人だった。
実務はほぼ息子に任せ、昨日の男は村長の孫にあたるらしい。
俺はテーブルを挟んで村長の向かいに座り、レインとベリローゼが後ろに控える。
ピイは今頃、屋根の上で日向ぼっこをしていることだろう。
俺は居住まい正し、村長に頭を下げた。
「お忙しいところを、お時間をいただきありがとうございます。」
「はは……、別に忙しくなどしとらんから、遠慮せんでええ。それで、何が聞きたい?」
「単刀直入にお聞きします。森を利用しない理由は何ですか? その原因などに、何か心当たりは?」
俺がそう聞くと、村長は目を閉じ、少し考え込む。
そうして、目を閉じたまま呟く。
「はっきりしたことは、儂にも分からんの……。」
村長が目を開け、真っ直ぐに俺を見る。
「しかし、村が出来てすぐの頃は、確かに森へ狩りに行ったりはしていたそうじゃ。」
「やっぱり……。」
村人には伝えていないが、村長には口伝のように伝えられていたことがあると言う。
「森への出入りを制限したきっかけについては、分からん……。だが、それは呪いとも災いとも言われておる。」
「呪い……?」
二百年以上も前に、この村が開拓された。
その頃は森へ狩りに行ったりしていたが、呪いというか、災いというか。
何かが村に起きたらしい。
「森の奥には絶対に行ってはならない。そう、伝わっておる。」
やはり、この村は森の奥のことを知っていた。
だが、長い年月により、詳しい内容までは失われてしまったようだ。
重い沈黙が、部屋に下りる。
「…………やはり、呪いなのか?」
沈黙を破ったのは村長だった。
村長は、沈痛な面持ちで呟く。
「村の者が、今年に入って何人も消えた。まさかとは思っておったが……。」
村長は、相次ぐ村人の失踪を、口伝として伝わっていた『呪い』のせいかもしれないと思っていたそうだ。
しかし、この話を知るのは村長だけ。
誰にも相談できず、被害が拡大することも怖れ、森を調査することもできずにいた。
「一つ、疑問だったのですが。」
そう、村長に尋ねる。
「森に手を出すな。何らかの原因があったのなら、それも分からなくはない。ですが、村人以外が森に行くことを禁じていなかったのはなぜですか?」
森に、触れてはならない禁忌があったとしよう。
しかし、それをなぜ村人だけに限定したのだろうか。
普通、そういうのは「何人も触れてはならない」とかではないか。
村人はだめだが、村人でなければ構わないというのも不思議な話だ。
そう思って尋ねてみたが、答えはあっさりしたものだった。
「それも、口伝でそう伝わっておるのだ。村人は奥へは立ち入ってはならん、とな。」
それはつまり、呪いは無闇に振り撒かれるものではなく、対象が限定的なものだったからか?
禁を犯せば、犯した者が呪われる、といった具合に。
(だけど、そうなると今の状況の説明がつかないな。)
現在、被害が村人に起きている。
一人二人ならともかく、七人も禁を犯した者がいる?
それに、失踪の被害はこの村だけではない。
近隣の町と村にも、同様の被害が発生している。
もっとも、これらの失踪が、一つの原因によって起きているとは限らないが。
(森の奥の、“力”が集まっていた場所。おそらく、あそこに原因があるのは間違いない。)
しかし、村に伝わる話でも、それをはっきりとさせるものはなかった。
何らかの方法によって隠蔽されているものを、暴く方法はないだろうか。
「お前さんたち…………森の奥に行ったのじゃな?」
村長に尋ねられ、俺は頷く。
もしも本当に呪いなんてものがあるなら、俺たちもその対象となるはずだ。
「行ってみましたが、何もありませんでした。ですが、おかしな雰囲気の場所があって、何かが隠されていると感じたんです。それで、一旦村に戻って――――。」
「話を聞きに来た、というわけか。」
「はい。」
村長は再び目を閉じ、考え込む。
その表情は、苦し気だ。
ずっと、一人で思い悩んでいたのだろう。
そうでなければ、いきなり話を聞きに来た余所者に、口伝のことを教えるわけがない。
村長はおそらく、俺たちにこの呪いについて解き明かしてもらいたいと考えているはずだ。
勿論、そこには村人以外なら、たとえ呪いで万が一があっても構わないという打算もあるかもしれない。
だが、たとえ打算であっても、こうして情報を開示し、ともに立ち向かおうとする姿勢を示してくれるのは有り難かった。
「…………儂の方でも、昔の記録を当たってみよう。もしかしたら、何か残っておるかもしれん。」
「お願いします。」
「それと、すまんがこのことは、村の者には――――。」
「承知しています。誰にも言いません。…………また、何かあればお話を聞きに来ても?」
「ああ、構わん。いつでも来なさい。」
村長の協力を取り付け、話し合いを一旦終えることにした。
俺たちも近いうちにまた森へ行き、何か分かれば報告することを約束する。
こうして、村長との面会は終わった。
■■■■■■
村長の家からの帰り道。
「予想を補強する材料にはなったが、新たなことが分かったわけじゃなかったな。」
無駄足だったとは言わないが、核心に迫るような話ではない。
結局、あの隠蔽を打ち破る方法が見つからない。
「呪いなんて、本当にあるのかしら……?」
レインは、そもそも呪いに疑問を持っているようだ。
俺は、笑いながら肯定する。
「別に不思議はないだろう? 魔王なんてのもいるみたいだし、リベルバースの鰐の魔物も相当にやばい感じだった。俺は呪いくらい、一つや二つあっても納得だね。」
不可思議な【加護】なんてものがある世界だ。
主観での判断で、自分に不利に働く力を『呪い』と評しても、ごく自然なことだろう。
腐敗と発酵の違いと、同じようなものだ。
人に不利益なら腐敗。
人に有益なら発酵。
どちらも細菌による作用だが、人の立場から見て、その効果が有益かどうかだけで分けているにすぎない。
もしかしたら人に降りかかる呪いは、メカリズム自体は【加護】とまったく同じかもしれないな。
「とはいえ、大っぴらに聞いて回るわけにも行かなくなったな。」
どうするか考えながら、宿に戻る。
階段を上がっていると、左肩に乗ったピイが鳴いた。
「ピイピイ!」
羽をバタつかせ、慌てている感じだ。
「ぶは!? おま、人の顔の横で暴れん――――ぶふっ!?」
ピイの羽が、ぱしぱし顔に当たった。
「どうしたの、ピイちゃん?」
「ピイピイ! ピイ!」
レインが手を伸ばし、俺の肩の上で暴れるピイを抱き上げる。
「いくら宿の親父が承知してるからって、あんまり騒いだら追い出されるぞ。」
「ピイッ!」
どうもピイの様子がおかしい。
レインの腕の中でも暴れようとし、抑えるのに苦労している。
「まったく、どうしたんだ?」
俺は部屋のドアを開け、中に入る。
俺に続いて、レインとベリローゼも部屋に入った。
「ピイピイ!」
「お腹が空いている、という感じでもなさそうですね。どうしたのでしょう?」
「ピイちゃんがこんなに騒ぐことなんて、あったかしら?」
ピイの突然の変化に、みんなで首を傾げる。
そうしてテーブルの席に着こうとして、ふと立ち止まった。
俺の目が、テーブルの横に落ちているそれに釘付けになる。
「どうしたの、リコ?」
レインはピイを抑えるのに苦労して、俺が立ち止まった理由に気づかない。
だが、ベリローゼにはすぐに理由が分かった。
「…………赤い、首飾り?」
「ああ……。」
なぜか、部屋のテーブルの横に、赤い宝石をふんだんにあしらった首飾りが落ちていた。
「ピイピイッ!」
ピイが一際大きく鳴き、俺はピイの方を向いた。
「首飾りが原因か。」
おそらく、ピイは何らかの異常を感じたのだ。
それを、懸命に俺たちに知らせようとしていたのだろう。
「偉いぞ、ピイ。」
俺は、レインの腕に抱かれたピイの頭を撫でてやる。
とはいえ、どうしたものか。
「そう言えば、首飾りを拾ったとか何とか、そんな話がなかったか?」
この宿に泊まった、最初の日だ。
客の一人が、確か赤い首飾りを見ている。
そして、その赤い首飾りは拾った物だったのだ。
失踪した人物が――――失踪する前日に。
「招待状…………ってとこかな。」
俺が床に落ちている首飾りに近づくと、レインとベリローゼが慌てた。
「リコ、だめよっ!」
「リコ様、危険です!」
「ピイピイッ!」
だが、俺はその赤い首飾りを躊躇いなく拾った。
「レイン、ベリローゼ。」
俺は手の中の首飾りを眺め、二人の名前を呼んだ。
二人は焦った表情で、俺を見ていた。
そんな二人を、俺は真っ直ぐに見つめる。
「二人も、覚悟を決めろ。俺は、危険だからと、みすみす手掛かりを見逃すような真似はしない。」
俺がそう言うと、二人は息を詰まらせたように、喉を鳴らす。
(これが、ティシヤ王国の滅亡の手掛かりになるか分からない。)
王国の民が消えた現象と、この村で起きている失踪事件が、同じ理由によるものかどうかは分からない。
それでも、ほんの僅かにでも可能性があるなら――――。
「今から森に向かう。支度しろ。」
そう、二人に命じるのだった。




