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異世界転移したのに程々にしか強くねぇ。  作者: 魚ハンバーガー
序章
37/44

グレーターアースドラゴン、前編

二日おき二連投稿式にします。

まぁ、明日も投稿しますが。

ヴェルドゥーの街の北には森がある。

グレーターアースドラゴンもその森を超えて来るだろうとは思われるが...デカすぎるので、降りるなら広い場所に着いてからだろうとローグさんは言ってた。

なので元A級のローグさん、元B級のギルド職員さん達三人、そしてC級でも上位の実力を持つ勇士十人と彼ら皆の前に立つ俺はここ...ヴェルドゥーが建っている丘と森の途切れとの間にある空き地で奴を待ち受けていた。

...字面だけ見ればまぁまぁな戦力に見えるが、ローグさんは現役の半分程しか強く無いし、職員さん達も似たようなものだ(ローグさん同様部位欠損等が理由で第一線から身を引いている)。

そしてC級でも上位ということは、言い換えれば、B級に満たない力しか無く。

要するにA級未満一人、B級未満十三人、そして俺だ。

まぁ、他の皆の事は良い。

なにせ、彼らは俺が負けた時のバックアップ要因だ。

残念ながら、俺は決戦の前になにもパワーアップしていない。

今から上級両手剣士に昇格するべきではないか、とローグさんに聞いたが...時間が無い、昇格してもすぐに強くなる訳じゃ無い、昇格してすぐ新しい闘技を覚えようにも既に魔力と体力を消費しているだろうから下手すると魔力切れになるかもしれないとの事で諦めた。

実際その質問をした直ぐ後にギルドを出たしな。



そして、僅か十分後――



「...来た」


一番年寄りの筈のローグさんが最初に気付いた。

そして、直ぐに俺も肉眼で見えるようになった。


「...疾いな。」


「あれでも遅い方だぞ、上竜の中では」


車以上の速さでグングンと巨体が森の向こうから飛んでくる。

そいつはどんどんと大きくなって行き――


「発射ぁ!!」


「「「はいっ!!」」」


ローグさんの号令でギルド職員の一人とC級冒険者の内二人がそれぞれ高圧水流、炎弾、空刃の魔法を放つ。

だが、当たったものの炎弾と空刃はアースドラゴンの装甲のような鱗に僅かな傷を残すのみで、レーザーのような高圧水流もその鎧の先を僅かに砕かせるだけだった。

だが、これでいい。


ズズンッッ


〔ギャオォォオオオオォォァァァ!!!〕

【A級:グレーターアースドラゴン】


「よっし、挑発に乗ったぞ!...後は任せた、ゲント!!」


クッソ、やっぱ規模が違うな!!

体長三十メートル超、翼幅は脅威の七十五メートル。

四本の脚でドッシリと地面に構え、凄まじい咆吼を上げる姿は正しく怪獣。

もしくはアカムト◯ムだ。

だが、ア◯ムも...狩った!


「やってやるぜ!!行くぞぉ!!まずは飛行能力を取らせてもらう!!飛ばれたら厄介だからな!!」


この巨体で飛ばれたらもう手が付けられなくなる!


「『火点撃』!『斬空』!!更に、『斬空』二連打!!」


〔グオオオォォォオ!!」


『斬空』を強化して一発飛翼に穴を開け、更にそこから続く様に切り進んで裂いた!


「よし、これでもう飛べない!!」


「おお、流石です!!これで一先ず大丈夫ですよね、ローグさん!?」


「あぁ、だが一時間もすれば皮膜が回復する!それまで決着を付けろ、ゲント!」


「言われなくとも...だぁ!!『超集中』!『光刃』!『吹風速』!『流水踏』!」


怒涛の闘技の連打で、一気にヤツの顔まで肉薄する!

そして、脳天を切り裂く起動で――!?


ザ ギィィン!!


「嘘だ――」


〔ギャオオオォォォッッ!!〕


ドッ!


「グッ!?」


嘘だろ、頭蓋骨に弾かれた!

そしてそのまま翼腕で殴られ、地面に叩き落された。


「ク...ッソォ!!ッ『地返し』!」


ガンッ!!


起き上がって直ぐ、叩き伏せるように右前脚が上げられるのを見て、咄嗟にカウンターを叩き込む。

そして一旦距離を置き、構える。

アースドラゴンもこっちを警戒しているのか、頭から僅かに血が垂れるも、さらなる追撃は来なかった。

しばらく睨み合いが続く。


「...中途半端じゃダメだな。『流水踏』!!」


再度、詰め寄る!

今度こそとばかりにアースドラゴンは翼腕を地面に付き、それを支えに上半身を上げ、両前脚で押し潰さんとばかりに振りかぶる!


「クッ、『流水踏』!そして再度『流水踏』!!」


両足の間をすり抜け、ほぼ九十度の角度で上に『流水踏』で跳ぶ。

そこで『吹風速』が切れ、アースドラゴンも学習したのか頭の上に岩のような土属性の壁を展開するが...問題ない!

跳んだ勢いのまま前転し、


「『火点撃』、『獣落とし』、『岩砕き』、『光刃』!!」


回転しながら闘技を早口言葉の様に連ね、


「うおおおお!!喰らえぇぇぇ!!!」


俺の最速最強の剣撃を送る!!




ズガッッッキィィィンン!!!



「なっ!?」


〔グルァァァ!?〕



俺の剣は見事に岩の壁を破り、アースドラゴンの右角を巻き込みながらもヤツの頭蓋にめり込んだが...

そこで、剣が折れた。

度重なるストレスに耐えきれず、敢え無く粉砕。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。


全て読み、善処します。


読んでくれて有難うございます。

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