C級昇格クエスト、開始
ー✦神殿にて✧ー
錬金店でちょっとした出来事があったが、それは置いといて次の目的地に付いた。
今まで何となく来なかった神殿だ。
当然、無神論者じゃ無いぞ。
流石に異世界転移されたらねぇ。
特にやることは無いが、お参り感覚で来た。
「ヴェルドゥー神殿へようこそ。本日は、どういった御用で?」
中に入るとすぐ聖職者のお兄さんが出てきてくれた。
「あ、いえ。ちょっとお参りに。」
ってやべぇ、お参りって言うのは軽いか!?
神の存在が確認されてる世界っぽいし、日本とは礼拝の重みが違うかも...!?
「あ、そうですか。どうぞ」
大丈夫だったっぽい。
「あの、すいません。お参りとか言っちゃって...」
「え!いえ、全然良いですよ。神殿に来る殆どの冒険者の方々は必要量喜捨してくださると配る聖水が目的で、それを貰ったら祈りさえ捧げずに帰られる方も多いので...プリーストやプリーステスの方々はそうでも無いんですが...」
おぉ、思ったより生々しいな...
「えーっと、無知ですいませんが、聖水とは...」
「あ、はい。聖水は持っておくだけでもある程度の魔除けの効果が得られ、アンデッドに対して振りかけると絶大な効果を催す神聖な水です。東の国の寺院などで配られる清めの塩と同じようなものです。」
俺の黒髪は東にある国でよく見られるから、ティムさんも東の国出身だって思われたがここでもそうだったか。
「へー、そうなんですか。元々寄付...喜捨ですか?する予定でしたんでついでに貰っておきます。」
「有難う御座います。」
神殿の中は、とても静かだった。
そして、六角形を作るように六人...六柱の神の像があり、その中心に俺を転移した神の像が在った。
...でも、こんな大人っぽくなかったと思う。
胸の大きさは概ねこれくらいだったけど。
ま、ロリだったしな。
何はともあれ...
「...【願う】くれたり、ある程度強くしてくれたりして、有難う御座います。これからも、よろしくお願いします。」
【願う】がなかったら、後基本的なステータスアップがなければ俺...最低でも冒険者はやってなかったかもしれないしな。
事故みたいな転移だったけど、しっかりこの世界でも余裕で生きていけるような力をくれて...神様にはマジ感謝。
...ってか、名前知らねえわ!
「...あの、大変申し訳無いんですけど...あの、えっと、そう!この辺りでは最高神様はなんて呼ばれているんですか?」
流石に、彼女の名前を知らないってのはブチ切れられるだろうし、結構自然な形で聞けたと思う。
「...?多分あなたの出身と同じですよ。主神オラルディア様です。
「あ、やっぱりそうですか!?よ、良かったー。」
ふぅ、これで一件落着。
オラルディア様、これからもどうか見守ってください!
(言われなくても、見守るんですけどね。こっちが迷惑を掛けている訳ですし)
ー✦猫のごろ寝亭にて✧ー
その後、ちょっと神殿を見て回ったり(他の六柱の像はそれぞれ火、水、土、風、光、そして闇の神のものってプラカードに書いてあった。因みに後で気付いたがオラルディア様も)、喜捨したら多かったっぽくて聖水二本くれたり、その後ちょっと屋台で買い食いしたりして時間を潰した。
そして空が暗み初めたからルーク工房に行ったら、マイケルにもうとっくに研いでたって言われた。
まぁ、前見た時...ってか初めて会った時も凄い速さで研いでたしな。
そして、本日猫のごろ寝亭で食べる三度目の食事を摂りに来た。
なにげに三食同じ所で食べるってのは初めてかもしれない。
朝晩同じ所で食べるのは常だけど。
明日、昇格クエストを受けるって言ったら皆手放し(トゥーリさんはツン付きだったが)で喜んでくれて、ヴァオさんは一品追加してくれた。
本当に頭が上がらない。
今日は今日で結構動いたのですぐに寝れた。
そして、翌朝。
マリーさんが起こしてくれて、寝坊すること等もなく、しっかり朝食を摂ることが出来た。
そして――
ー✦冒険者ギルドにて✧ー
「おはよう御座います!昇級クエストください!」
「はい、分かりました。こちらになります。」
「有難う御座います!...審査員は誰でしょうか?」
そう、受付嬢さんに渡された依頼を見ながら聞くと...
「お前は危なっかしすぎるからな。俺が付いてくぜ。」
「なんで俺ギルドマスター直々に審査されなくちゃいけないんですか!?」
理不尽が過ぎる!
別にいいじゃないか、俺ならパーティーメンバーも居ないから不正とかしないだろうし!
人柄的にもズルはしないだろうって思われてる...と思いたいし!
「もしも、重症を負っても戦い続けない様に見張るためだ。まぁ、お前の実力なら多分大丈夫だろうけど...中級になってから受けた依頼でも、魔力量は上がらなかったんだろ?」
「ああ、はい。少なくとも実感はしませんでしたし。」
そう、ローグさんが言ってた魔物を狩る時に魔力量が上がるっていうのを、俺はまだ体験していない。
どうやら、俺の魔力量は最低でも上級剣士と同程度の量がありそうだ。
それも理由に昨日ゴネたんだが...駄目だった。
「ま、基本やることは普通の審査員と同じだしな。ただA級冒険者並の力を持ってるってだけで。」
「すっげぇ心強い!?」
ー✦草原にて✧ー
そして、俺は草原に来て、巨大な岩の上に立つヤツを見上げた。
「さて、やりますか。」
〔ピィギィィーー!!〕
【C級:ジャイアントフレアイーグル】
高さ十メートル、翼幅二十五メートル。
そいつが、今全身を炎に包み、戦闘態勢を取った。
戦闘まで持っていけなかった...
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誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。
全て読み、善処します。
読んでくれて有難うございます。




