昇格クエストの前に
ワオ、また一日遅れだ。
切り時を逃して、長くなっちまった。
当然、明日も投稿!
...もう、二日おき二連投稿ってスケジュールにしようかな
ドササササッ!
「...」
「はい、これで全部です。確認お願いします」
今日は昨日より更に多く魔物を狩って来たからな。
アイテムバッグをひっくり返したら納品カウンターから溢れ出る勢いで魔物の残骸が出てきた。
あ、アイツの触覚が一本落ちた。
取って、カウンターに乗せる。
「......はい、終わりました...まさか四日で昇級クエストまで行くとは...」
「それだって、ギルマスの理不尽のせいで二日延長された様なもんだけどな」
「なんか言ったかぁ?クソガキィ」
「ヒッ」
ー✦猫のごろ寝亭にて✧ー
昇格クエストは日の初めに受けなくちゃいけないとのことで、一時間半ゴネた後、俺は猫のごろ寝亭に帰った。
「...君、この宿屋に泊まり始めたん四日前だよね?...計算がおかしくニャい?」
「あはは、うーん。十の戦闘クエストを達成しなくちゃいけニャいんだから、私も四日って言うのはおかしいと思うんだけどな...」
「ズルしたニャろ」
「してねぇよ!!昨日四個やって今日五個やっただけだ!」
「いま昼だよ!!?え、ニャに、君一時間に一個クエスト達成して来たニョ!?」
ああ、俺がギルドに行ったのは朝の七時で、今は昼だからその計算も解るが...
「俺、全部達成してギルドに戻った後、一時間半ぐらいゴネたからな...」
「三時間半じゃニャい!絶対ズルしたニャ!!」
「だっからしてないっちゅうの!!」
ああ、もう、こいつと話してても埒が明かない!
「ニャ、ニャんで私がおかしい様な目で見るのよ...!」
「...諦めましょう、トゥーリ先輩。彼はこういう人にゃんだって。」
「悪い人ではニャいんだけどにゃー。」
「ぐ、マリーさんとエリさんに言われるのは流石に傷つきます...」
そのあと、ヴァオさんのやっぱり量が多い昼飯を摂って、明日には万全な状態で挑める様に出来る事をやっとくか。
ー✦ルーク工房にて✧ー
「おい!マイケル、遊びに来たぞ!」
「用事がなくても来て良いって言ったのは剣を作ってる期間だけの事だったんだけどな!まぁ、良いけどな!昼は暇だし!」
「おお、そりゃ助かる。なぁ、剣砥いどいてくれよ!」
「錫貨七枚でな!」
「がめつい!五枚!」
「じゃぁ六枚だ!」
「良いぞ。」
「よし。ついでに、他に気づいた事あったらメンテしとくわ」
「あぁ、助かる。」
まぁ、作った奴にしか判らないこととかもあるのかもしれないしな。
ポッケから錫貨を六枚出して、さっさと渡す。
「あ、お前鎧は大丈夫か?」
「おう、軽いし丈夫だし何より動きを阻害しねぇ。それに、壊れた箇所は無いしな。ちょっとジャイアントラージブラックコックローチの腐食液が付いたけど...ま、一先ず大丈夫かな」
「そっか。なら、良いか。じゃ、後で来いな!」
「おう!」
さて、次は――
ー✦錬金店にて✧ー
「...いらっしゃい...」
おぉ、怪しい!
薄暗くて、なんか薬草干してて、なんかフラスコが沢山乱雑に置いてあって...
これぞ錬金術の店、って感じだ!
従業員は、店の奥のお婆さんエルフ一人っぽいな。
エルフって、寿命三百くらいだから、お婆ちゃんって事はもうめっちゃ年寄りだぞ。
二百五十は確実に超えてるな...
にしても、若い弟子っ子いないかー。
まぁ、俺も若いけど...なんか悲しいな――
「師匠!もっと明るくしないとお客さん逃げちゃいますよ!唯でさえ魔女みたいなのに...」
「魔法を使う女なら皆魔女じゃろ?」
「そう言う意味じゃなくて!」
って、居たー!
ポケットが沢山付いたオーバーオールの様な服を着て、赤毛を三つ編みにまとめて、丸眼鏡を掛けた女の子!
すげー、流石にこれは【願う】のおかげじゃ無いんだろうが...
女の子はそのまま窓を明け明かりを入れ、薬草を取って、フラスコを整理し始めた。
「ごめんなさいね、こんな暗いお店で...でも、どうか逃げないで欲しいの。」
「ああ、それなら大丈夫ですよ。むしろ、錬金術っぽいなー、なんて関心してたくらいなので。」
「そう言ってくれると助かるわ。私の名前はメイリ。で、どんなお買い物?まぁ、予想は付くけど...」
「あ、俺はゲントです。ええ、まぁポーションを買いに。」
そ、俺は遂にポーションを買おうと決めたのである!
ぶっちゃけ憧れていたのもあるし、後いざって時のためにポーションを数瓶買っといても損は無いな、と思って。
まぁ、【願う】のお陰で俺にはあまり攻撃は当たらないとは思うけど...
「まぁ、冒険者ならそうよね。でも、高いですよ?下級ポーションでも一瓶銀貨十枚だし...」
「ええ、大丈夫ですよ。三つください。」
ドンッ、と財布をテーブルに置き、金貨を三枚出す。
「...随分稼いでるんですね。私も冒険者になるべきなのかな...」
「やめておけい」
っと、ここで喋りだしたのは俺とメイリさんが売買し始めても口を出さなかった店長のはずのお婆さんだ。
「お前さん、あの噂の物凄い速さで昇格していってる若造だろう?お主ならその若さでそれくらい稼げるかもしれないが...普通の人は始めたすぐ後は苦労するからのう。特に、メイリにはそう言った才能があるとは思えんしの」
「...まぁ、そうですよね〜。私も本気でなろうとは思ってませんので。っていうかゲントさん凄い人なんですね。下級ポーション三瓶っと。はい、どうぞ。」
「へぇ、まぁそうですよね。あ、有難う御座います。ところで、俺の情報はどこから...?」
「フェッフェッフェッ、デヴィンの小僧がお前がいかに凄いのかを熱弁する手紙を私に送った来たからのう。」
「えっ!デヴィンさんから!?」
「っていうか師匠あの『ラゴリアの樹』と面識あるの!!?」
彼女は元はデヴィンさんが住んでいたラゴリア村の出身で、デヴィンさんと彼のパーティーメンバーがまだ若かった頃、彼らはここで寝泊まりしていて、彼女の世話になっていたのだと。
道理であのギルマスの爺がポーションを買うならどこにしようかと聞いた時、ここを勧めて来たんだ。
にしても、世界って狭い。
誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。
全て読み、善処します。
読んでくれて有難うございます。




