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異世界転移したのに程々にしか強くねぇ。  作者: 魚ハンバーガー
序章
28/44

闘技の検証、再び

〔ギャオオオォォォ!!〕

【D級:レッドワイバーン】


まず一体目ぇ!

頭から尻尾までで体長五メートルほどのワイバーンだ!

空中を跳ねる敵なら経験済みだが、本当に飛ぶのとは初めて戦う!

空中を飛ぶ敵、水中を泳ぐ敵、そして地中を掘る敵は基本的に一ランク上に分類されるから、こいつはイエロードレイクとかと直接戦闘力は同じでもD級扱いなんだよな。

あいつも地中を掘れば別の話だったのかもしれないが。

因みに、今まで空中の敵と戦わなかったのはそう言う敵は弓使いや魔法使いが居る冒険者パーティーに勧めているってケーラさんに強く言われたからだ。

今日はやや強引に押し通ったが。


それに、対空闘技が『飛斬』しかなくって、心許なかったと言う理由もあった。

あれ、刀身の分しか斬撃が飛ばないからな。

だが、今の俺には――


「『斬空』!!」


〔ギャオ!?グギャァ!!〕


飛斬の完全上位互換がある!

無論、消費魔力量はこっちの方が上だが、威力は段違い。

『飛斬』の斬撃が剣の長さと同じくらい...大体一メートル程しかなかったのに対して、『斬空』は剣を振るった跡二メートルほどが弧の様な斬撃になり、振るった勢いのまま移出される!

高速で飛んできたレッドワイバーンに同じような速さで迫ってくる斬撃は避けきれず、吐こうとしていた名前の由来となった火球は口の中で暴発し、切り落とされた翼を追って墜落していった。

地面に落ちたところをとどめを刺し、短く手を合わせてからアイテムバックに入れる。


「南無三!」


ー✦森と草原の境目にて✧ー

 〔ォォォォオ!!〕

【D級:ビッグテラスネイル】


お次はぁ、この前アルマジロ倒した近く!

巨大カタツムリだ!

こいつは、E級の【ビッグイエロースネイル】って言う魔物の上位種だ!

F級の土属性魔法使いなんて目じゃない程の土属性の技を数々使える。

しかも、元の五センチ✕蟲ボーナス(?)の十倍✕ビッグの二倍で一メートルである。

けっこうグロい。

そして、外的に出会うとその黄色の殻を土属性で作った岩で覆い、その中に隠れて触覚だけ出しこっちを感知して土属性で作った槍だやらを撃ってくる。

...槍ってもしかして意図して...?

まぁ、良い。

早速見つかったようで、殻に引きこもった。

通常なら、このアホみたいに硬い甲羅から出した触覚を狙い、それを切って殻から出させるのが基本だが...


実は、こいつの殻にはそれほど需要がない。

最初に切らなくてはならない触覚のほうが需要はあるのだ。

だからそれを狙い魔術師が外から火魔法であぶり出してから仕留め、追加報酬をもらったりするらしい。

だが、今の俺なら――!!


「『岩砕き』!!』」

〔ィォォオ!?〕


ローグさん直伝補助系闘技その一、『岩砕き』!

剣の重さを一時的に増す闘技である!

剣を振り下ろしながら発動することで...本物の岩そっくりで、実際本物の岩同等に硬いこのデンデンムシの殻でも砕ける!!

しかも、使っている間は刃こぼれ為難くなると言うおまけ付きだぁ!

短く手を合わせ、


「南無三!」


ー✦森と草原の境目を少し進んだ先にて✧ー


  〔ピィーー!!〕

【D級:ビッグアジルカイト】


三番目は、一メートルほどの体にレッドワイバーンの二倍以上の速さとあいつじゃ比べ物にもならない程の機敏さを誇る鳶(トンビ)だ!

こいつじゃ、レッドワイバーンみたいに『斬空』を撃っても避けられるだろう。

だが問題ない!

いつぞやのネズミみたいに『地返し』でカウンター出来るかもしれないが、あれって実は頭上は死角なんだよな。

それに、闘技検証はまだまだ途中だ。

トンビが向かって来てから、間合より遥かに――約二倍程の距離に近づいてすぐ剣を振り初め――


「『獣落とし』!!」

〔ピギャー!?〕


ローグさん直伝補助系闘技その二、『獣落とし』!

刀身を一時的に二倍に伸ばす闘技だ!

重さは変わらないから、振りやすいが...剣が脆くなるらしいから柔らかいところに当てなくちゃならないのが難点だな。

あと、『獣落とし』を使いながら『斬空』を使っても、剣を振ってる途中で...剣筋が二メートルになった時点で斬撃が飛んでっちまった。

四メートルの斬撃は無理らしい。

因みに『岩砕き』を使いながら『獣落とし』を使えば剣の脆さは無くなるが、魔力消費量だって一つだけ使っている時の二倍だし、『獣落とし』だけ使った方が攻撃が速い。

レッドワイバーンの時と違い、今回は脳天に直撃させたから落ちたときには死んでいた。

さて、


「南無三!」


ー✦森の中にて✧ー

  〔イィーーッッッ!!〕

【D級:ジャイアントヴァインキャノピー】


さぁさぁ最後の敵は、初めて会敵する魔樹、蔦の魔物だ!

一本の重さで幹が途中から横になっている木の幹から垂れ下がる蔦の群れだ!

実は、おれの刀みたいな剣だと蔦は斬りにくい!

揺れるからな!

さらに、こいつは切っても切っても再生して攻撃してくる!

そして一撃一撃が重い!

なにせ、ジャイアント種だからな!

直径二センチの蔦が一本だけで急襲して来たかと思えば、数本が絡み合い直径十センチ程になった蔦が横から叩いてきたりする。

もしかしたら闘技使わないでも行けるんじゃないかな、と思い挑んでみたが...これじゃ埒が明かねぇな。

キャノピーだからそもそも多いし。

もう、うじゃうじゃよ。


だが、俺は今回の特訓でまたオリジナル闘技を編み出したんだ!

元々、ローグさんが似たような闘技を使ってて、それを真似た結果なんだが。

さあ、受けよ、俺の真闘技!


「【光刃】!!」


ズバァッッ!!


〔ィイッッ!!〕

ドスンッ


光を浴びて、鋭さが増す補助系闘技。

デメリットは、魔力消費だけ。

これが、俺の二つ目のオリジナル闘技だ!

植物型の魔物に対して言う物かは分からないが、こいつにも


「南無三!」

これで連続は終わりです。

次は明後日です。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。


全て読み、善処します。


読んでくれて有難うございます。

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