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異世界転移したのに程々にしか強くねぇ。  作者: 魚ハンバーガー
序章
27/44

まさかの◯◯、そしてパニック

昨日はあの後、本気を出したのにも関わらず、圧倒的に徹底的に扱かれた。

そして、未知の闘技の使いすぎで魔力切れを起こした。


そして――


「...ゲン...おい...ゲント、おいいい加減に起きろニャ!」


ばちんっ


「へぶしっ!」


宿で猫耳少女に起こされた。

だがその宿だって普通に泊まっているものだし、猫耳少女はそこの従業員だし、起こされるのだって物理だった。


「余りにも夢がない!」


「なに朝から言ってんニョかしら、魔力と一緒に大事なものまでプッツンと切れたんじゃニャイかしら?」


「俺の脳みそは至って正常だ!」


はぁ、これがマリーさんかエリさんなら良かったものの...よりによってロリ詐欺最年長のトゥーリときた。

こいつ、見た目からくる庇護欲以外に可愛げがねぇもんな...


「急に冒険者ギルドのマスターがあんたを背負って来るから、何かと思ったらただの魔力切れって言うじゃニャいの!びっくりして損したニャ!あんたはまだここに一日しか泊まってないニョよ、しっかり七日分は滞在してもらはニャいとね!」


...おや?

まさかそこまでテンプレの筈は無いと踏んでいたんだが...もしかしたら?


「お前、ツンデレか?」


「ニャンだそれ。はぁ〜、全く...何度来ても起きないし、心配してたんだがニャ〜。無駄な心配だったっぽいニャ...」


「待て。今、何つった?」


「ヒッ。え、心配無用だったニャ〜、なんて...」


「違う、その前だ。何度も起こしに来たって?」


「へ?そ、そうニャけど...」


「今何時だ」


「ヒィィッ!!ひ、昼ニャ...」


...あ?

......昼だって?


「チックショーー!!!」


「フニャーッッ!!」


ー✦自己最速タイムでブランチを食べた後、ルークの工房にて✧ー


バンッ!


「うおっ!?いらっしゃいませー!!って、ゲントじゃねぇか。...どうした、凄い形相だぞ」


「鎧...」


「え?」


「鎧どこだーー!」


「落ち着けゲント!」


「な、何の騒ぎだ、マイケル!って、おま、ゲント、どうしたんだ?」


やっと奥から出てきたか、このモジャモジャめ。


「俺の鎧どこだ、すか!?」


「ゲント、おめぇ口調がメチャクチャだぞ!怒鳴るか敬語にするかどっちかにしろ!」


「落ち着けや。さっき出来たぞ。すぐ持ってくる...」


「さっき出来ただぁ?」


「...お?」


「俺はぁ!丸一日依頼をお預けにされぇ!しかも今日は魔力切れで寝坊してぇ!!それでやっと着いた防具屋で「さっき出来た」だぁ!?」


「ヒッ!?す、すまねぇ!!昨日「明日にゃ出来てる」って言ってたのは、今日中に出来るって意味だったんだ!ほ、ほら、これがその鎧だ!これで良いだろ!?」


「...今日はもう時間が無いんで...ここらへんで切り上げます。...これからもくれぐれも、俺の時間を食わない様に」


「は、はひっ!」



後に彼は、もしゲントが魔力切れで寝ぼけてなかったらどうなっていたんだろう、と思ったそうな。

因みに、マイケルは途中から唖然としていた。


ー✦冒険者ギルドにて✧ー


バンッッ!!


「この四つの依頼、受注お願いします!」


「は、はいっ!畏まりました!」


今日はギルマスの爺も居なく、そもそもギルマスに依頼の受注を一回一回してもらうのはおかしいし、何より時間が無いから普通に眼鏡の受付のお姉さんに頼んだ。

ギルドカードと適当に見繕った狩猟依頼四枚をテーブルに叩きつけながら。

...罪悪感は、ある。

だが!


「有難うございます!では!!」


今は、そんな場合ではない!

ダッシュで本部から抜け、だが通行人と激突しないように気をつけ、俺は草原へと走った!


ー✦✧ー


基本的な戦闘職において、戦闘教官から直々に上位の職に転職でもしてもらわない限り、昇格するには格上の相手に対して技量を示す必要がある。

その格上が同じ武器種を使っているなら、尚昇格し易い。

俺の場合武器種どころか武器自体が同じ系統...『両手剣』だったので、とても昇格しやすかった。

さて、具体的に何をするのかというと...今自分が使えるものより強い闘技を無理やり発動させ、それを使いこなさなければならない。

それは今自分が使える闘技の上位版でも良し。

また、今技量を試している相手や他の人に使い方を習った闘技を使おうとしても良い。

折角だからと、俺はこっちを試したんだが...これの難しいのなんの。

使い方を習うと言っても漠然としたイメージ、威力、体の動かし方を習うから魔力消費が酷くて、結果魔力切れになったりした。

だが、その甲斐あって俺は補助系闘技を二つ伝授し、ローグさんの技を真似て新しく作った闘技を一つ習い、あとなんかついでに前から使えた闘技が一つ上位に覚醒した。

前回闘技を大量学習した時と同じように、これらの技を実践で試す!!

まさかの 寝坊 でした。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。


全て読み、善処します。


読んでくれて有難うございます。

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