新しい始まり!
言い訳しません。
とある小説にドハマリしてしまいました。
ですが、もう大丈夫です。
ー✦ルールリアンの街にて✧ー
冒険者ギルドに入って、ようやくアサルトボアを下ろせた。
「ふぃー、重かった...ってかここメインロビーですよね?置いて良いんですか?」
「ああ、構わない構わない。どうせ今日は冒険者も禄に仕事しないだろうからね。今日は多分お祭りだよ」
「マジっすか」
思っていたより大事になりそうだ。
「だから、ちゃんと人払いもしてあるよ。さ、噂のゲント君とご対面だ。あ、その前に事件の概要からか。詳しいことは後で良いから、大雑把なことお願い出来るかな?ダン君。」
「はっ。」
や、やっぱりこの人最低四十はありそうなダン教官を君付けしてるよ...エルフパネェ...
そして大雑把な事の概要をダン教官が説明すると...
「はぁ〜。今は発情期だからなー。やっぱり番で来たか。すまないね、ダン君。報告によると一匹しか見つからなかったから、てっきり縄張り争いに負けた雄が一匹で山のこっち側に逃げて来ただけだろうと判断しちゃったけのだけど...新天地を目指していたんだろうね。おおよそ、雌は巣穴にいたんだろう。報告者から聞いた情報によると妙に大きな個体だったから、怪しんでいたんだけどな...少なくとも番の可能性があるって伝えておけば...」
「いえ、デヴィンさん。不覚を取られたとは言え、C級程度の魔物に骨を折られるようでは推定A級相当の名が廃ります。鍛え直す必要があるのはこっちです。」
そっか...この世界では強くなったからと言ってそれに比例するように打たれ強くなるわけじゃないからな。
多少は頑丈になるけど流石にあの大きさの魔物の突進を...しかも不覚を取られて攻撃されたらA級とは言え無傷とは行かない。
むしろ、肋骨が何本か折られるだけで済んだんだから、ダン教官はすごいんだろう。
「まぁ、そこら辺はおいおい話すとして...今はゲントくんだね。大活躍だったそうじゃないか」
「有難うございます!」
「はは、恐縮だよ。それよりも...C級を倒しちゃったんだね。」
急に変わったトーンに若干戸惑いつつ、デヴィンさんを促す。
「そうですが?」
「しかも、一匹は自分の力だけで倒したと。」
「ええ、まぁ闘技の連発で倒したので酷い徒労感がまだありますが。」
闘技とは、戦士職に就いている人達が魔力を使い発動させる技である。
だが戦士職に就いている人は魔法職に就いている人ほど魔力の総量が高くない。
その代わりに魔力が体の中を循環して、肉体的な力を向上させているらしい。
尚、これは魔物達の魔力による身体強化とはまた少し違うらしい。
だが、こちらの魔力を指定した箇所に宿らせて肉体的な力を向上させる方法は魔法職に就いている人でも出来るのだ。
やや非効率的だが、この世界では戦士が闘技で遠距離攻撃したり魔法使いが肉体強化で肉弾戦をする事が可能なのだ。
閑話休題、その総量が少ない魔力を使い闘技を連発したら、どうなるが?
当然、魔力切れを起こす。
この世界では、魔力切れするとただ体がとてつもなくダルくなるだけだが、それでも戦闘中だったら命取りだ。
緊張の糸が切れたら気絶するように眠りにつくし。
...あと、更に体内で循環する魔力も少なくなるので、アサルトボアを抱えてくるのが大変だった。
要するに、闘技を乱発して魔物を倒してもその魔物のランク相当の力を持っているとは言い難いのだ。
「はは、魔力切れだね。僕も昔はよくなったよ。まぁ、そうやって倒したと言っても、闘技で倒したのは一体だけじゃないか。大体一体分は自分の技量だけで倒した様なものだと、言えなくもないんじゃないかな?」
「うーん、まぁ...」
そうなるかもしれない。
「じゃあ、この街はもう君には弱いかもね。」
「え...」
若干だが、そんな気はしていた。
そろそろ新しい狩場へ移るべきだと。
「...ですが」
「この街だと、君はもうランクアップ出来ないだろう。」
「ッ...」
「君がこの街のことを好いてくれているのは嬉しいよ。だけど、君もランクアップが主目的だし...個人的に、僕も君の成長を見たい。だから、もっと広い世界を見て欲しいと言うか、このままここで燻って欲しくないっていうか...いや、端的に言うとだ。応援してるだけ、かな?」
「で、デヴィンさん...」
「まぁ、会ったばかりの僕に言われても何も感じないだろうけど...一応これでも君の活躍は結構見てるからね
?報告書と言う形でだけど...」
「有難うございます!」
この世界で初めて来た街、ルールリアン。
いろいろな人と出会って、沢山の経験を詰んだ。
ティムさんにダン教官やケーラさん、勿論マイケルにルドク親方、ジェリクさんに、セガグさんに、デヴィンさんに...渡り鳥の巣亭の女将と旦那さんに...えっと...服屋の親父さん?
...あれ?
普通仲間の一人ぐらい出来るもんじゃないの?
少なくとももっと交流が深い人が出来るもんかと...
ご都合主義さん?
ちゃんと仕事してます?
まぁ良いか。
もう街を出ていたティムさんとそれほど交流があった訳でもない服屋の親父さん以外が馬車駅まで出迎えてくれた。
「さらばだ、ゲント!」
「またね、ゲント君!寂しくなるわね!」
「じゃあな、ゲントの坊主!」
「じゃあな、ゲント!」
「すぐそっちへ行くからな、ゲント!」
「応援しているからね、ゲント君!」
「達者でね、小僧!」
「頑張ってな!」
ううっ、大して話してもいない渡り鳥の巣亭の旦那兼料理人さんまで見送ってくれて...
ってうん?
マイケルも来るはずだったんだが...
「おい、ゲント!待たせたな!」
「ああ、やっと来た...なんだ、その荷物。」
「ん?親父に聞かなかったのか?俺も行くんだぜ!」
「は〜?!おまっ、この街は?」
「親父は武器以外は作るのが苦手だから、別の街にいる鍛冶仲間の所へ弟子になりに行ってこいって言われた!推薦状も必要なものも一式持ったし、後は行くだけだ!」
...!
ああ、そうかよ!
「有難うな、マイケル!この街に来れてよかったぜ!」
「なんだよ、水臭え!それよりも御者さん、俺たちを連れて行ってくれ!ヴェルドゥーへ!」
俺の次の冒険が、始まる!!
「いや、あの、悪いんだけど定時出発だから...嫌、本当に悪いんだけど...後五分。」
最後まで締まりません。
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誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。
全て読み、善処します。
読んでくれて有難うございます。




