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異世界転移したのに程々にしか強くねぇ。  作者: 魚ハンバーガー
序章
15/44

闘技を試す

ああぁぁぁまた一日遅れたァァァ

お詫びとすべく、今日からは何日間か連続投稿を試みます。

「よし、次行こう。」


俺は討伐した五匹のウルフを腰(・)に(・)添(・)え(・)た(・)袋(・)に(・)入(・)れ(・)、その場を去った。


これは、これこそが、ファンタジーの代名詞の一つ、アイテムバッグだ。

流石に無限大物が入るとはいかないが、かなりの量が入るらしい。

しかも中に入れた物は、本来の何十分の一の重さにしかならなくて、さらに劣化が遅くなるの言う。

もう、ご都合主義様々。

尚、アイテムバッグはかなりの数の魔道具職人が作れるみたいだが、これ程優れた性能を持つアイテムバッグはダンジョンから出るか高位の魔道具職人が作るかしないと市場に出回らないらしい。

それをダン教官は見つけ、これは良いと俺のために買ってくれたらしい。

もう、あの人には足を向けて眠れないわ。

今まで一日一クエのペースでしか依頼を受けられなかったのは、狩った魔物を街まで持って帰るのに手間取っていたからだ。

ブルーフロッグ討伐の日は地獄だった。

だが、これからは違う。

これからは狩っては収納して、狩っては収納してを繰り返せる。すなわち、

一日に何個も狩猟クエストを受けれるのだ。


ー✦南の山にて✧ー

  〔チュー!〕

E級【ビッグファストラット】


ビュンッ


「わ、くそ、テメ、こんにゃろー!」


こいつ、早ッ!

尾を含まない体長は七十センチ程と今まで俺が対峙してきた魔物の中で一番小さく(とは言っても普通のネズミよりは俄然デカイが)、背筋の毛が逆立って灰色の体色と対象的に眩しい白で、尾が体長と同じくらいなネズミの魔物。

その小ささと小回りの利き、そして名前にも入っている速さで敵を翻弄すると言う鬱陶しい奴だ。

俺も、近くまで来たら追い返すくらいしかできない。

このままではジリ貧である。

とは言え、先程グリーンウルフの群れに使った『吹風速』、一時的にスピードを上げる技では対処は難しいだろう。

吹風速はあまり長時間使えないから、スピードを上げてコイツを追いかけても逃げ切られちまう。

では打つ手はないのか、と聞かれると実はある。

まぁ、光斬を連発すれば何とかなるかもしれないが...それよりもやってみたい事がある。


俺は、昨日習った新たな闘技の一つを使うべく、目を瞑り、構えた。

俺の中で魔力が循環する。

このまま飛び出しただけでもかなり力と速さが上がっているだろう。

ギアセ◯ンド的に。

だが、俺は構える。

ただ、構える。

ファストラットが俺の周囲を駆け回るのを感じる。


―そこだ!


「『地返し(ちがえし)』!」

〔ヂュ〕


剣が地面を抉りながらファストラットを下から捉え、両断する。

二つに別れたファストラットの残骸が、俺の両側を抜け、後方で地面に落ちる。

南無三。


ー✦東の平野にて✧ー


  〔ギャオッ!〕

E級【アジルパンサー】


頭から尾までで三メートルで、毛は黒と金のような黄色。

この辺りにある岩を巧みに蹴り、立体的な動きで攻撃してくる魔物だ。

コイツもなかなかに厄介だ。

さっきのファストラット程のスピードは無いにしても、結構な速さで縦横斜めその他の方向からフェイントや穏級も入り混じった攻撃をしてくるのだ。

まぁ、コイツも『地返し』でカウンターしてやっても良いけど...良い練習だし、今度はあれを使ってみよう。


「『流水踏(りゅうすいとう)』!」

地を蹴り、アジルパンサーが飛び移った岩とは反対側、俺が居た場所から五メートルの場所にあった高さ三メートルの岩の中腹に飛び移り、


「『流水踏』!」

またそこから飛び、上空三メートルの位置でアジルパンサーと衝突するべく、空中で抜刀する。


〔ギャ!〕


左肩口から深い傷を負わせられたが、仕留められなかった。

名前の通り敏捷な動きで、受け身を取り、立ち上がる。

残り三本の足で逃走を試みるアジルパンサー。

だが。


「『流水踏』!」


追い越し、頭を刎ねる。


「悪いが、乱発可能なんでな。」

南無三。


ー✦北の山にて✧ー


   〔ブモォッ〕

E級【ジャイアントディアー】


「で、デケェ...」


体長十五メートル超えの巨大な鹿の魔物。

怪獣かよ。

ファストラットとは反対で、今までで一番デカイ魔物だ。

って言うか、氷河期のドキュメンタリーでこういうの見たことがある気がする。

流石にここまでデカくはなかったけど。


「おっと」


幸い、動きはそれほど速くないらしい。

まぁ、それでも鈍足とは言い難いが...

だが、これならあの闘技が使える。


「『火点激(かてんげき)』」


剣に、魔力を流し込んでいく。

すると...何も起こらない。

そして俺が構えている空きを狙い、またジャイアントディアーが再度脚を上げ、蹄で攻撃して来た。

だが、この程度のスピードなら...


「今の俺には読めてんだよ。」


ズガンッッ


〔ブモォッッ!?〕


『火点激』は、魔力を剣に込めて、一発だけ威力を増す技だ。

に、してもこの威力は予想外だが...

蹄に当てる様に切り上げた斬撃は脚ごと破壊し、その直径五メートルはある腹は背骨を断つまでに抉られていた。

ギリギリ繋がっていた胴体だったが...自重に耐えられなく、二つに泣き別れして別々の場所に落ちた。

ジャイアント種はその巨体を魔力によって支えてるから、当然だな。

にしても、ややオーバーキルだったかもしれん。

...ってか、こいつアイテムバッグに入るかな。

まぁ入るでしょ。

じゃあ、行くとしましょうか。

今日五個目、これを達成したらD級の昇格クエストを受けれるようになるクエストを。

誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。

全て読み、善処します。

読んでくれて有難うございます。


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