闘技のバーゲンセール
うう、一日遅れた...申し訳ありません...明日も投稿します。
俺はビショビショでベチョベチョで左肩に打撲を受けたことも構わず、歓喜していた。
だって、たぶんこれが噂に伝え聞く『闘技』だろ?
しかも初闘技が飛ぶ斬撃なんて、これ程熱くて切っ先が良いこと、あるか?
って言うか俺絶好調過ぎね?
なんやかんやでこの能力も生活で役立ってるし、勿論剣道の腕も大いに貢献してるし。
多少はスタイルを変えなくちゃいけなかったけど、昔良く妄想でモンスターとかと戦ってたのが...今となっては...役立ったし。
やっぱ思い出したくねぇわ。
よーし、この飛ぶ斬撃を基に他の闘技等も鍛えて、一日複数クエストをこなせるようにするぞー!
そうすれば、念願の最速ランクアップ者トップ十の仲間入りも無理ではない。
ムフフ。
...ネチョネチョする...
早く着替えたい。
あ、最後のブルーフロッグは飛ぶ斬撃連打で倒したぞ。
流石にヌメヌメ弾が当たったときは激怒したからな。
多分最初の一撃で死んだだろうけど...そこら辺は許してください。
南無。
ー✦冒険者ギルドにて✧ー
「と、闘技だって!?!てめぇ、どんだけ規格外なんだよ。本当についこの間まで無職だったのか?」
冒険者ギルドに戻ると、ダン教官が来てた。
俺はダン教官に褒められていた。
頭をなでているつもりなら、やめてください。
頭皮すり減ってます。
俺の職業を昇格させてくれたあと、ダン教官は王都に行っていた。
ここルールリアンの街は王都から近いけど、本職が王都の戦闘教官のダンさんは二週間おきに二日しかこの街の冒険者達を相手できない。
まぁ、そもそもそんなすごい人が戦闘のついて教えてくれる事なんて他の街じゃ土台無理だから、これでもギルドとしてはありがたいらしい。
新米冒険者も、ダン教官が来るときは必ず演習を受けるそう。
まあそんなわけで俺はダン教官なら闘技を習う前に彼が王都に帰還してしまい、そのせいで闘技を伝授してもらえなかったのだ。
っていうか彼に教えてもらう前に自分で一つ皆伝してしまった。
尚ステータスを開いて『両手中剣士』に集中すると、両手中剣士の説明書きの下に新たに『所有闘技』と書かれた項目が増え、そこに―
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所有闘技
・剣技
・飛斬
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―と出る。
さらにこの『飛斬』を開くと―
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
闘技 剣技 飛斬
説明:光る魔力の斬撃を刀身より放つ攻撃系闘技。
練った魔力の量と剣を振る速さにより飛距離や切幅
敷いては切れ味が上がる。初等闘技。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―と出た!
まだ一つしか無いけどこの調子でどんどん増やしていくぞ!
でも、それにはまず―
「ありがとう御座います!早速闘技伝授してください!」
「本当に早速だな!良いぞ、たっぷり扱いてやる!死ぬんじゃねぇぞ!ついてこい!」
「はい!!」
俺はダン教官に付いて中庭へ入った―
ー✦二時間後✧ー
「ぜぇ...はぁ...ぜぇ...死んだ、お爺ちゃんが、見えた...」
こっちにはまだ来るな、って言ってた。
母方のお爺ちゃんだった。
因みに父方はまだ存命。
「でも、実入りはあっただろ?」
「...ああ!」
「にしてもとんだ化物だぜ...たった一日で五個も闘技を覚えるったぁよう。」
「有難う、ございます!」
俺はやっと息が収まってきたので、大の字で転がっていた姿勢から起き上がる。
「それよりも、ダンさんは、他の人に訓練をつけなくても、良いんですか?」
「あぁまぁ、今日は演習は無いからな。まぁそうは言えど、流石にテメェにかかりっきりなのはいけねぇがな。そろそろ、俺は他の人を扱きに行くぜ。じゃ。」
「はい、有難う御座います!」
いやー、にしてもこれで俺の闘技もまぁまぁ充実してきたんじゃね?
『飛斬』の下には、今や五つも新しい闘技が加わり、総数は六つになった。
ウフフ。
とは言え、クエスト達成後にこの訓練はキツい。
今日はもう帰って晩飯食べて寝よ。
そして明日は...
「っと、忘れるところだったぜ。先週お前を扱いたときコイツは将来有望だろうな、と思って王都で買ってきたんだ。ほら、やるよ。」
「え?何ですかこれ、ちょっとボロい袋...!!?こ、これって、まさか...」
「いいって、受け取れ。俺は無駄に高給取りだからな、これくらいの事はさせてくれ。」
ー✦翌日、冒険者ギルドにて✧ー
「そして最後にグリーンウルフは、西の森ですね?分かりました。では」
「あ、五匹ね...って早!...まぁしょうがないか。闘技が一日で六つも増えたんだもの。早く試したくてしょうがなかったんでしょうね。」
俺はダッシュで西の森へ向かった。
途中でホッピングラビットと言う俺も狩猟したことがある魔物の串焼きを五本買い、かなり早めの昼ごはんを、走りながら済ました。
ー✦西の森にて✧ー
〔〔〔〔〔グルル...〕〕〕〕〕
E級【グリーンウルフ】×五
俺は絶賛囲まれていた。
デジャヴ。
だけど今回は意図的に囲まれたから問題ナッシング。
木に背を預けることもなく、堂々と森の中にあった小さな開けた場所で待ち構えた。
グリーンウルフは風魔法を使う魔物だ。
尚、E級のクエストに多い色が名前に入った魔物は、その色で扱う魔法の属性が解る。
レッドは火属性、ブルーは水属性、イエローは地属性、そしてグリーンは風属性と言った具合だ。
尚、基本的に魔物...と言うか生物は地味な色合いの物が多いので、色が鮮やかな魔物は大抵魔法を使う。
イエローベアと戦った後少し調べたんだが、あの色鮮やかさは他の魔物や動物に自分は魔法を使うと示しているんだそうだ。
勿論色でどの属性を、もね。
案の定、五体のグリーンウルフ達は前足を振り上げた。
同時に魔法を放つつもりだろう。
だが、今日の俺は一味違うぜ(この狼達とは関わった事は無いが)
「『吹風速』」
一陣の風が吹く。
これはウルフ達が放った風でも無く、ましてや自然の風でも無い。
一拍置いて、魔法を造る者が居なくなった五つの風弾は、そよ風を辺りに吹かす。
そのそよ風に乗って、血の匂いが残心していた俺の鼻孔を突く。
南無三。
誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。
全て読み、善処します。
読んでくれて有難うございます。




