第六話 俺の名前はライオ
ギルドに登録するときに俺の名前が和名からカタカナに変わりました、でもよーく考えてみればこれから俺はずっとあだ名・・・って言うかキャラネームで呼ばれ続けるんだよね、それってなかなかに恥ずかしいことなのではないだろうか?
やばいいまから変えてもらうか?でも不振がられる、いまから変えたら完璧に偽名だって思われるよな。
「ライオさんっとこれで良いですね?ってわからないんでしたね」
もうすでに書かれていたー!もう修正できないじゃん、確かに文字は書かれているんだろうけど何を書いているのかわからない。
そして女の子の契約書と俺の契約書は受付さんがもう回収されてしまいました。
「えっとライオさんとリミアさんですね、これからがんばってくださいね。それとこれを渡しておきますね」
そう言って受付さんは一枚のカードを渡してきた。
なんだろうと俺が眺めていると受付さんがそれに気づいたのか説明をしてきた。
「それはギルドカードと言ってこのギルドに登録している証明みたいなものです。なくしてしまうと仕事を請けることができなくなるので気をつけてくださいね。ついでに最初は無料で配布していますが再発行には料金が発生するのでそこもご了承ください」
さらにほかにもこのカードには自分の名前や今の自分のランクも書かれているらしい。まぁとりあえず無くしたら絶対面倒くさいやつなんだろうな。
一通り説明を終えた受付の人は一度お辞儀をして奥のほうに行ってしまった。たぶんこれからあの契約書の登録作業などがあるのだろう。
俺もここにいては邪魔になるだろうし隣にある酒場のテーブルに座ることにした。ついでに後ろから女の子もついてきてで向かいの席に座っている。
「それでギルドに登録したけど、君はこれからどうするんだ?やっぱりすぐにでも依頼でも受けるのか?」
「そう・・・ですね、依頼はまた明日にしようと思います。今日は少し疲れていますから、おとなしく休むことにします」
まぁ、そうだろうなそれが普通なんだろう、そうだな俺も適当に休める場所を探して、そうだ結構広い町だし宿屋ぐらいはあるだろ。
・・・待てよ、俺ってお金を持っているのか?剣は持っているが売るわけにはいかない、だが服装が元の制服から変わっているところを考えてみると、そのときにお金も服の中に入っていたり。
お、ポケットに何か入っているこれはきっとお金だ!
俺はポケットに入っているものを取り出してみた。
これは茶色っぽいのが四枚に鉄っぽいのが一枚?これはもしかして銅貨とかそういうのか?
正直価値がわからん、これは宿に泊まれるぐらいあるのか?とりあえず女の子に聞いてみることにした。
「おそらくこれが俺の全財産なんだが、宿をとれるかな?」
女の子は俺が見せた五枚のコインを見て少し考えるそぶりをしている
「うーん、銅貨四枚に鉄貨一枚ですか、あまり良い宿には泊まれそうにはないですね、不人気の宿には何とか泊まれるぐらいです。まぁこの町をあまり知らないので予想ですけど」
女の子はあまり良い表情をしていないがそれを聞いた俺は
「本当か!」
正直なところすごく嬉しかった。
最悪路地裏ぐらいで寝る可能性を考えていたので少しでもましな場所があるとわかるとすごく嬉しかった。
「なんだか凄く嬉しそうですね」
「嬉しそうじゃなくて実際に嬉しいんだよ!だって野宿せずにすむかもしれないのに比べたらあるだけで嬉しいってことだ!」
女の子は若干引き気味だったけど気にしない、きにしなくても良いぐらいに俺は少し舞い上がっていた。
「そうだこうやってあったのも何かの縁だし名前を聞いても良いか?さっき受け付けのときにわかったけどやっぱり本人から名乗ってもらったほうが良いからな」
「なんだか今更って感じがしますが、そうですねやはり名前は名乗ったほうがよかったですね、では改めて見習い魔法使いのリミアです」
「じゃあ俺も改めて、世間知らずのライオだよろしく」
「世間知らずって、自分で言うことですか?」
「確かにな、自分から言うようなことじゃなかったな」
でもなんだかこれがなかなかしっくりくる、『世間知らずのライオ』なんだか良いんじゃないか?
「それでは私は宿を探しにいくことにします、ライオさんはどうするんですか?」
「そうだな、俺も宿を探すか。それよりもリミアも一人で宿をとれるか?なんだったら俺もついていくけど?」
「し、心配しなくてもひとりででもできます!」
リミアは恥ずかしそうに反論してくるが、俺としては心配でならないんだが。こっそりついていくか?
いやそんなことしてたら立派なストーカーだし自分の宿も探さないといけない、リミアとはここでお別れかまぁ同じギルドだから明日も会えるとは思うけど。




