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21本の聖剣の物語  作者: ジャスティン
第1期
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失われた力1-2

「えぇっ、もう戦うのかい? 待ってよ、武力行使以外に道はないの?」「お前を街へ行かせるわけにはいかない」「どうして?」「我々の計画のためだ」「どんな計画だよ」「お前に教える必要はない。……抜剣しろ」アーグアンは困ったように頭を掻いた。「仕方ないなぁ。いくぞ!」「豹双幻斬(ひょうそうげんざん)」「二人掛かりで来るってわけか。雷棘守護(らいきょくしゅご)、来い!」紫の忍者がアーグアンへと突撃し、激しい攻撃を仕掛けるが、アーグアンは剣でそれを受け流す。アーグアンは雷の力を放ち反撃するが、相手は鏡の守りによって傷一つ負わなかった。「……どうやら、かなりの強敵のようだな」街へ戻ると、ウーミエは五人の忍者を同時に相手取っていた。「みんな、いくぞ!」「来い、忍者ども!」ウーミエが一同を挑発する。「クロス・源力斬(げんりょくざん)!」ライトが真っ先に突っ込み攻撃を仕掛けるが、ウーミエはそれを回避し、カウンターの飛び蹴りを叩き込む。「俺の土ノ刺撃(つちのしげき)を受けろ!」「変貌(へんぼう)」ウーミエが変貌の力を使うと、地面から突き出た尖った刺がすべて砂へと変わった。「なっ、こんなことが……!」「あいつ、変貌の元素を吸収してやがるんだ」「俺たちのコンビネーションを見せてやる。兄妹合体技だ!」「水剣刺斬(すいけんしざん)!」「火炎斬(かえんざん)!」水と炎、二つの力が融合し、奔流となってウーミエを襲う。「やったか!?」チーディが叫ぶが、チーランは鋭く反応した。「いいえ! 待って……!?」「黒淵(こくえん)――返してやるぞ」放たれた攻撃が倍以上の威力となって跳ね返り、チーディとチーランは遥か後方へと吹き飛ばされた。「ほう、これで二人が脱落か」「全凍結(ぜんとうけつ)!!」「おっと、氷(こおり)の力か」「凍狼煙(とうろうえん)! 行け、氷雪の白狼!」「無効斬(むこうざん)」ウーミエの一閃が、召喚された狼たちを瞬時に消し去った。「ふん、無駄な足掻きを」「そうかな?」ビンチェンが不敵に微笑む。「アーガン、今だ!」「何だと……!?」「岩刀爆裂斬(がんとうばくれつざん)!」凄まじい轟音が街中に響き渡る。「……仕留めたか?」ビンチェンが問いかけた瞬間、爆煙の中から声が響く。「……何? 無能(むのう)! お前たち二人も地に伏せるがいい。無効斬!」不可視の斬撃がビンチェンとアーガンを襲い、二人を昏倒(こんとう)させた。「これで四人が脱落だな」「まだ俺がいるぞ!」ライトが不意に躍り出た。「ライト、お前が最後か」「いくぞ、ウーミエ!」ライトが突撃しようとしたその瞬間、ウーミエの石凍(せきとう)の力によって、その身体はピタリと動きを止めた。「くっ、体が……動かない! 何をしたんだ!」ライトの視線の先では、ウーミエが冷徹にその手を彼へと向けていた。「チーラン、大丈夫か?」「……ええ、なんとか」アーガンとビンチェン、そして仲間たちが次々と意識を取り戻した。だが、彼らの目に飛び込んできたのは、ライトに向けて手をかざし、その源力を吸い取っているウーミエの姿だった。「待て、ウーミエ! 何をしている!」「見て分からんか。源力の元素を吸収しているのだ」「やめてくれ……頼む……っ」ライトが悲痛な声を絞り出す。しかし、仲間たちは皆、立ち上がる力すら残っておらず、助けたくても指一本動かすことができなかった。街の外れにて。「あんた、なかなかやるじゃないか。一緒にゲームをしたら、きっと気が合うぜ」「……いちいちゲームを口にするな」「おっと、焦ってるのかい?」「ふん、鏡剣乱舞(きょうけんらんぶ)、攻撃!」「雷電抜斬(らいでんばつざん)!」アーグアンが放った一撃ですべての鏡を弾き飛ばしたが、謎の忍者は不敵に笑う。「無駄だ。俺の鏡剣(きょうけん)は無限だ」その時、凄まじい轟音が響き渡った。「な、なんだ!? 何が起きた?」アーグアンが音に気を取られた瞬間、一本の刃がその足を貫き、鮮血が舞った。「くっ……!」「今のはウーミエだろうな。おそらく、あの五人の忍者と戦っているはずだ」「何だと? 五人って……まさか」「源力、水、炎、土、氷の忍者たちだ」「何だって!」アーグアンの怒りが一気に沸点に達した。「そうか……あんたが現れたのは、俺を足止めするためだったんだな。刃雷鳴(じんらいめい)!」アーグアンは超高速移動を開始し、すべての鏡剣を紫の忍者へと叩きつけ返す。紫の忍者はやむを得ずスキルを解除して防御に回ったが、体勢を立て直して顔を上げた時、そこにはもうアーグアンの姿はなかった。ライトの源力がほとんど吸い尽くされようとしたその時、ライトは力尽き、その場に崩れ落ちた。誰もが絶望に飲み込まれそうになった刹那(せつな)、一筋の激しい雷光が走り、青い装束を纏った忍者が長槍(ながやり)を手にウーミエへと襲いかかった。「……また一人、増えたか」ウーミエが感慨深げに呟く。「いや、今はあんたと戦うつもりはない。俺は仲間を連れて帰らせてもらうぜ!」直後、再び激しい電鳴が轟き、その場から一同の姿が消え去った。ウーミエは静かにため息をつく。「……まあいい。どのみち、目的は果たした」道場に戻った一同は命に別条はなかったものの、ライトだけは一向に目を覚ます気配がない。「アーグアン、助かったよ。お前が来てくれなければどうなっていたか」アーガンが激しく感情を揺さぶりながら言う。「いやぁ、俺も足止めを食らっちゃってさ」その時、アーグアンの背中に冷たい殺気が走った。「……え、チーラン?」直後、彼は道場の外まで殴り飛ばされた。しばらくして、ボロボロになったアーグアンが道場へ這い戻ってくると、チーランがさらに追撃の一拳を放とうとする。しかし、アーグアンは彼女をひしと抱きしめた。「もう怒らないでくれよ」「……ふんっ。どうしてあんなに遅かったのよ! 死ぬほど心配したんだから!」「ごめん。ちょっと色々あってさ」チーディが焦燥しきった様子で尋ねる。「師匠(ししょう)、ライトはどうなんです!?」師匠は答えた。「……少し待て。お前たちは外で待っておれ」それから、どれほどの時間が過ぎたか分からない。ようやく師匠が部屋から出てきた。「師匠、どうなんです!?」「……。何と言えばよいか。ライトの源力は失われた。再び回復するかどうか、私にも分からぬ」「そんな……くそっ! 俺たちに力が残っていれば、あんな奴に……!」チーディが悔しさを滲ませる。「ああ、俺があの時もっと踏ん張っていれば……」アーガンも拳を握りしめるが、ビンチェンが冷静に分析する。「……いや、当時の俺たちでは逆立ちしても勝てなかった。それに、奴は複数の元素(げんそ)を操っていたじゃないか」「みんな、テレビを見てくれ」画面の中ではキャスターが報じている。『忍者たちは謎の敵を前に敗北。現在も敵は潜伏中であり――』「ふざけんな! こんな報道のされ方があるかよ!」チーディが怒り狂う中、アーグアンは師匠の元へ寄り、声を潜めて言った。「師匠……さっき俺を足止めした敵、鏡を使っていたんです。おそらく、あれが記憶の使い手だと思います」「……記憶だと?」「ええ。さっき戦った時に確信しました。あいつは俺を足止めするために時間を稼いでいたんです。間違いなく、ウーミエとグルですよ」師匠は記憶の使い手に関連する人物を思い返し、思案に暮れた(しあんにくれた)。「……まさか、本当にあいつなのか? 今のこの状況を引き起こしているのは……」「師匠、何を言っているんですか?」「いや……昔のことを思い出していただけだ」

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