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21本の聖剣の物語  作者: ジャスティン
第1期
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第八章:失われた力1-1

前情の振り返り。ウーミエは一人で二人の忍者を打ち倒し、さらに別の二人の忍者がまだ昏睡している中、アーガンは一時撤退し、救急車を呼んで事前に安置していたリー・ジャオシンを送り届けた。「チーディ、ビンチェン、二人とも大丈夫か?」「ああ、平気だ。……ただ、あいつ――ウーミエはあまりにも強すぎた」「あいつならどこへ行った?」「夢刻(むこく)の力を吸収して、どこかへ消えたよ」アーガンが説明する。「ライトたちはどうなったんだ?」「彼らはまだ眠りについたままだ」「……ところで、お前はさっきまでどこへ行っていたんだ?」チーディが尋ねる。「すまない」アーガンは先ほど起きた出来事を語った。「なるほど、そういうことか。お前も夢境(むきょう)に引き込まれていたんだな」「ああ、だからどうすることもできなかった。……よし、今はひとまず家に帰って傷を癒そう。俺が食料を買ってくるから、お前たちは家で待っていてくれ」「わかった」ビンチェンとチーディはチーランとライトを背負い、家路につく。事態はこれで、一段落(いちだんらく)したのだろうか?ウーミエは、とある神秘的な場所へと辿り着いた。彼はこの場所に、どこか見覚えがあるようだった。「かつて俺がお前たちを封印した場所だが……今、その封印を解いてやる」ウーミエは結界に向かって虚無の力を放つ。「妙だな、足りないのか……?」その時、誰かの気配を察知したウーミエが口を開く。「出てこい。隠れていても無駄だ」「真実を知りたい。なぜ、元素(げんそ)同士が争わなければならないのかを」「姿を現したらどうだ。空気に話しかける趣味はないんでね」一人の男が歩み寄ってきた。彼は紫色の装束を身に纏っている。ウーミエはその人物を凝視した。「やはり、素顔を見せる気はないか。だが、お前が誰かは分かっているぞ。の使い手だな」「教えてくれ。昔、一体何が起きたのか」謎の忍者が問う。「他人の記憶を覗き見ればいいだろう。俺の記憶を直接見れば済む話ではないか?」ウーミエが問い返すと、「無駄口を叩くな。俺は、お前の口から直接聞きたいんだ……」(こいつ、やはり妙な奴だ。わざわざ言葉で説明させようとするなんてな)「物事には、本人の口から語られてこそ真実となるものがある」その言葉に、ウーミエは衝撃を受けた。「……なるほど、お前はある人物を思い出させる。あいつもお前と同じだった。人の記憶を見るのを好まず、大事なことは言葉で語るべきだと言っていたよ」「何だと?」「いや、なんでもない。ただ、事態はお前が思っているほど単純ではない、とだけ言っておこう。……お前に一つ、頼みたいことがある」「何だ?」謎の忍者が尋ねる。「いずれ、分かる時が来る」道場にて。「ううっ……ひどい……。あの人は、あんな風に去ってしまうなんて」チーランが悲しげに声を漏らす。「すまない……俺の力が及ばなかったばかりに」アーガンが自責の念に駆られながら言う。「アーガン、お前のせいではない。お前は十分に勇敢だった。師匠(ししょう)はお前を誇りに思うぞ。この世には、我々にはどうすることもできない事がある。たとえ元素(げんそ)の力を手にしていようと、成し遂げられぬ事はあるのだ」師匠が静かに、そして率直に語りかけた。「皆、まずは休むがいい。疲れが溜まっているようだからな」師匠はそう言い残すと、独り自室へと向かった。そして再び、記憶の元素(きおくのげんそ)について研究を始める。「……一体、“彼”はどこにいるのだ」翌朝、ウーミエは独りで街へと現れた。その顔に邪悪な笑みを浮かべ、彼は叫ぶ。「忍者ども、さっさと出てこい! 出てこないのなら、この街を跡形もなく破壊してやる!」道場にいた一同がニュースを目にする。「ウーミエ……!?」「随分と回復が早いようだな」チーディが言うと、ビンチェンが言葉を繋いだ。「というか、そもそも昨日は傷一つ負っていなかったんだろう」「くそっ、あいつ……俺がぶちのめしてやる!」ライトは激昂し(げきこうし)、火急の勢いで飛び出していった。「待て、ライト! ……ああもう、人の話を聞かないんだから。みんな、早く追いかけるわよ!」「俺に挑戦状を叩きつけに来たのか、ウーミエ! 自信があるならもう一局、勝負だ!」現場に到着したライトが叫ぶ。「ほう、お前一人か?」ウーミエが冷笑(れいしょう)を浮かべる。「俺たちもいるぞ!」「ふん、全員揃ったか。いいだろう、今回は俺一人でお前ら五人を相手にしてやる」一方、その様子を遠くから観察していた謎の忍者は独りごちる。(ウーミエからは手助けを頼まれているが……流石に手出しはしにくいな。……ん? 待て、街の外に誰かいるのか?)街の外れに立つ一人の男。「はぁ、家までの道のりは遠いなぁ。早く帰ってチーランに会いたいよ。……ん? 前に誰かいるな。おーい、こんにちは!」声をかけられた人物は、何も答えない。「俺はアーグアン。今、街へ帰る途中なんだ。ここから街まで、あとどれくらいかかるかな?」「……あそこへ近づくことは許さん」「えっ、なんでさ?」「立ち去れ。そうすれば誰も傷つかずに済む。さもなくば、お前は死ぬことになるぞ」その人物は、アーグアンに向かって言い放った。「ああ……なるほど、状況が掴めてきたよ。あんた、『崩壊:スターレイル』っていうゲームをプレイしたことあるだろ? そこに出てくるキャラも、最後の一句以外はあんたと同じセリフを言ってたぜ」その忍者は、思わず吹き出しそうになった。(くそっ、笑いそうになったが……耐えろ、俺)忍者は聖剣(せいけん)を抜き放ち、告げる。「どうやら言葉では通じないようだな。剣で語り合うとしよう」

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