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第九話 スーパーラッキーセブン

第九話を投稿します!!よろしくお願いします!!

『便利屋ユイ』

今日もここには不思議な噂が集まる。


「ねえ唯さん?超幸運の男って知ってます?今ネットで凄いバズってて!!」

「何か怪しいね……」


遥のスマホを見ると、ギャンブルで全勝ちしている動画。パチンコスロットはもちろんルーレットやブラックジャック、無敵過ぎる。


これなんか特に凄い。男が大通りに全力疾走する動画だ。車は見事に避けていく。減速など殆どしていない。まるで神業だ。迷惑行為であることは確かだが。


「今近くの商店街で大騒ぎになってるらしいですよ!!」

「行ってみた方が良いかもしれないな」


これほど奇妙な力。間違いない。唯は急いで現場へ向かった。


路地

人だかりが出来ている。その中心に男の姿。複数人に囲まれている。


「おいコラァ!!さっきから好き勝手しやがって!!」

「イカサマ野郎が!!金全部置いてけやコラァ!!」


男はニヤニヤと笑っていた。


「こっちは七人も居るんだぞ!!お前一人で……」


「はっはっは!!やめとけって。俺っち、最近ツイてんだよね」


一人が殴りかかる――

だが、足下の砂に滑り、盛大に転倒。

「うわっ!?」


別の男がナイフを振るう。

しかし男の手からナイフはすっぽ抜けてしまう。

「は!?」

後ろから掴みかかるものは手が攣り始める。

「う、動けん……」

転ぶもの、犬に食われるもの。様々だ。


「じゃあなー」


男は去って行った。

路地裏。


「ふいー、今日も大漁大漁!!」


男はほくほくと財布の中身を見ながら小躍りする。そこに二人の影。


「待てよ」

「お姉さん誰?俺っち、女性はカモらない主義なんだ。てか今お金入ったからさ、俺と……」


軽口をよそに、スマホを見せる。


「この動画、お前だろう」

「……あ?。おお!!そうとも!!まさかこんな美人が見ててくれたなんてなあ……ますます好きだぜ!!だから今から……」


「あのなあ、迷惑行為はよそでやってくれないか」

「あ?」


男の表情が変わる。


「……何?君も痛い目あいたい訳?」


「俺の幸運はさ」

「こういうのも呼べちゃうわけ。」


キキィイィイイイイイイイ!!!!

運転手が青ざめた顔をして突っ込んでくる。

大型ダンプカーだ。


「うええええい!!しかもナンバー七七七!!ついてるぅ!!行け!!アイツを撥ねろ!!」


「――陽一」

その瞬間、

ガシャアアアアン!!!



「は……?」

トラックのバンパーを掴んで持ち上げている唯。

運転手の懸命なブレーキにより、

ピタリとトラックは止まった。


その瞬間。女は姿を消した。

「……あれ!?」

「おしおきだ」


男の背後、唯が迫る。目にも止まらぬ動きで背後を取り、神速の回し蹴りを喰らわす、

……はずだった。


しかし、

ポス。

不発。蹴りだったものは男の上に乗っかる。


「脚癖の悪い子だな!!」

「ぐあっ!!」


脚を掴まれ投げられる。体勢を崩したが受け身を取り、立て直す唯。


「……どうすればアイツに勝てる?――智花」

その時、唯の脳が覚醒する。

承認 智 発動、能力仮定『運』

因果照合 事象演算 確率計算

視界、再構築 条件抽出……


検証 推察 パターン認識

エラー。仮説変更。


唯が目を覚ます。ありがとう、と呟いた後。


「遥!!今何時だ!?」

「え!?十九時五十五分ですけど!?」


「じゃああと五分だ!!」


――――――――――――――――――――――――――


「はあ……はあ……」

「姉ちゃーん、遊ぼうよー」


逃げ続ける唯に追いかける男。


「ぐっ、」


パンチを打ち込もうとする。しかし、手がなぜかすんでで止まってしまう。

空き缶を投げる。しかし、ふしぎな風に空き缶は攫われてしまう。


「だから効かないってーー!!」

偶然手に降りてきた包丁で切ろうとしたその瞬間!!


その時、通り雨。

サアアアア……しかし、そこに屋根はなかった。男の身体が濡れる。


「ぶえっくっしょい!!あ、あれ……?」


唯はニヤリとしてから、叫ぶ。


「遥!!」

「はい!!この広場に居る人数!!丁度九十九人です!!」

「よし!!」


困惑する七崎に追い打ちを掛けるように、背後からは石つぶてが飛ぶ。


「いて!!いて!!……石なんか投げんなよ!!痛ってえなあ!!、ってあれ!?石

当たってる?……俺、運、尽きてる?」


目の前には怒った人々。手には鉄パイプ、掃除用具、バットなど思い思いの武器を手にしている。


「おい……!!七崎ぃ……この前の借り、返して貰うからなぁ……」

「ひ、ど、どうしたんですか……そんなお怒りで……」


「てめぇのせいだろうが!!」

「うわああああああ!!!」


その様子を見ている唯。

「作戦成功ですね!!これで街の平和は守られました!!」

「……ああ。あいつは所詮七の男だったんだよ。」

唯の目の先には看板。そこには『九番商店街九番広場』。

「なるほど!!じゃあ、幸運ってのは?」

「七のおかげだな、おそらく。それが無くなったことで幸運が消えたんだろう。あそこは七番広場。男達も七人いたろ?あのときは十九時。十九時は午後七時だ。」

「ああ!!確かに!!」

手をパンパンと払って言い捨てる。


「じゃあ、帰るか!!」

「はい!!」


「逃がさねえぞ!!」

「ぎゃーーーーーーっ!!助けてーーーー!!!」

男の悲鳴がこだましたのだった……。


―――――――――――――――――――――――――――――――


次の日、

ガタン。ドアの前には見覚えのあるチンピラ風の男。七瀬だ。

「はぁはぁ……居た!!久遠唯!!」

「え!?お礼参りとかですか……?」


怖がる遥。なんのようだ。と返す唯。


「いや違う!!アンタを見込んで頼みがあるんだ!!」

「頼み?依頼か?」


「俺を弟子にしてくれ!!」

「はい?」


「俺より運が良くて勝った奴なんて見たことねえんだ!!是非師匠と呼ばせてくれ。」

「まあ、呼ぶだけなら別に良いけど……」


「これ、師匠にお譲りします!!俺の七のトランプ!!」


バン!!と唯の机に出されたのは七のハートのトランプ。


「いや、いらな……」

「それでは!!」


彼は足早に去って行った。


「凄い人でしたね……。でも!!このトランプ、凄く御利益ありそう!!七、七、あ、そうだ、私、戸棚に今お菓子七個取ってあるんでした!!全部食べたら最強運ですかね……!!」

「太るだけだよ」



七話にやりたかった~~~泣!!!

ご察しの通り彼の能力は「運」ではなく「七」です。


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