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変身ヒロインを影から助ける者  作者: 大雅 酔月
2187/2204

第2187話 バレンタイン恋騒劇17(2)

「サラッとゾッとするような事を言うな! 何でこんな日に俺に会いたいんだよ! もう嫌な予感がしまくりだぞおい! あと、何で俺のいる場所が分かったんだよ!?」

 恐怖を感じた影人は半ば叫ぶように光司にそう言葉を放つ。光司は爽やかな笑顔を崩さず答えを述べた。

「今日という日にかけて言うなら・・・・・・愛の力、かな」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 光司の答えを聞いた影人はあまりの恐怖に絶叫し、明夜は興奮から絶叫し、陽華は驚愕したように絶叫した。3人の絶叫が店内に響き渡る。シスは鬱陶しそうにダークレッドの瞳を影人たちに向けた。

「おい、うるさいぞ貴様ら。それ以上喚くようなら殺すぞ」

「仕方ねえだろ! 叫びたくもなるわ! 俺はいま恐怖のどん底にいるんだよ! 香乃宮ァ! 冗談でもそんな事言うなぁ!」

「これは熱いわ! 激アツよ! 何がとは言わないけど! ああ、男子の友情はかくも美しいわ!」

「あ、愛・・・・・・愛ってあの愛だよね。え、香乃宮くんって帰城くんの事・・・・・・」

 影人、明夜、陽華は三者三様の反応を示す。そんな3人を見た光司は楽しそうに口元を緩める。

「あはは、ごめんごめん。ついイタズラ心がね」

「何がイタズラ心だ! お茶目で済まされるライン超えてるわ!」

 光司は冗談である事を暗に認めた。影人は内心でホッとしながらもキレ気味に吠えた。

「・・・・・・香乃宮くんってさ、影人が絡むとなんかこうアレだよね」

「先ほどから指示語が多いですよ早川暁理。アレでは具体的に何が言いたいのか分かりません。・・・・・・まあ、言いたい事は分かりますが」

「ふふっ、分からないのか分かるのかどっちなのかしら。でも、彼が来た事で更に面白く・・・・・・いえ、賑やかになりそうだわ」

「・・・・・・実は彼がダークホースだと私は思ってるんだよね」

「僕も同意見だね。レール、守護者の彼には気をつけるんだよ。これ、割と真面目な話だからね」

「? な、何を言っているんだ兄さん・・・・・・?」

「ま、まさかそんな可能性が・・・・・・」

「ふむ。これもまた・・・・・・だね」

「影人さんと光司さんは本当に仲良しさんですね」

 その光景を見ていた暁理、イズ、シェルディア、ソニア、レゼルニウス、レイゼロール、アイティレ、ロゼ、キトナがそんな会話を交わす。会話は光司の耳にも入って来たが、光司は全く気にした様子はなかった。

「ん、お待たせ。悪いけど、席がないからこれに座って」

「ありがとうございます。あと、すみませんがカフェオレを頂けますか」

 シエラがバックヤードから新たなイスを持って来て、カウンターの前に置く。光司はそのイスに腰掛けると、今日の気分のままにシエラに注文を伝えた。光司からオーダーを受けたシエラは「分かった」と頷くとカウンター内に戻った。

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