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決着

 さて、二回戦目の勝負はなんだ?

「二回戦目は腕見立て対決だよ。二人一組で交互に腕立てをして先に百回腕見立てをした方の勝ちだよ」


 二回戦目の対決は腕立て対決となった。

 交互に腕立てをして先に百回いった方の勝ち。

 なるほど、これも美穂に出てもらう訳にはいかないな。


「ううう。俺、さっき駅前で腕立て、百回したばっかっす。行けるかな?」

「なんで、そんな事をしたんだ?」

 腕立てを百回してしまった藤本は不安だが、この際しょうがない。

 次も勝たないと。


「それでは、勝負開始!」

 店主の合図で試合が開始する。

「うぉおおお!負けないっす!」

 試合開始と同時に勢い良く腕立てを開始する藤本。


 みるみるうちにカウンターの数字が増えて行く。

「おお。良いぞ。藤本。その調子だ」

 順調に回数を重ねて行く藤本。一方の店主チームは。


「ううう。俺インドア派だから、ウデタテ無理」

「どうした? コジロー、全然、ウデタテ出来てないぞ?」

 今度は、どうやら、弟のコジローの方が足を引っ張っているらしい。


 あんなに筋肉隆々でインドア派な事あるんだ。

 カウンターは中々進まず、藤本との差は、離れて行く。

「よし、コジロー交代だ」


 見かねた兄、サブローが交代を宣言。

「うぉおお! マケナイ。俺、腕立て伏せ得意」

 サブローに交代した途端、凄まじい勢いでカウンターは増えていった。


 不味い。これは不味いぞ。

「うわー、俺は、もう限界っす」

 ここで藤本に限界が来た。

 ここは私の出番だろう。


 ルーカスは選手交代する。

「おおおおお!」

「ウォオオオオ!」

 サブローとルーカス、凄まじい速度の一騎打ち。

 カウンターは回り、百回が近づいて来た。

 そして、等々、最後の一回が押される。

 勝ったのは。


「勝者藤本チーム! 僅差だが、あんた達の勝利だよ」

 またまた勝ったルーカスと藤本。

「はぁ、はぁ、何とか勝てたぞ」

「お疲れ様です。ルーカスさん」


 これで二勝だが、勝負には全て勝たないと便箋は安くはならない。

 最後の勝負はなんだろう?

「最後の勝負はリフティング対決〜! それぞれのチームから二人出して、最後までリフティングしていた奴の勝ちだよ」


 最後の対決はリフティング対決となった。

 これは、こちらの有利ではないか?

「藤本、確か君はサッカー部所属じゃなかったっけ?」

「そうっす! リフティングは得意っす」

 藤本がサッカー部である以上、有利なのは、こちらだろう。


 最後の勝負。なんとしても勝ちたい。

「それでは準備は整ったかい? それでは勝負開始!」

 店主チームからは勿論、サブローとコジローが、藤本チームからはルーカスと藤本が出る事になった。


 店主のホイッスルと同時にリフティングを開始する四人。この中で、最も長くリフティングをしていたものが勝利となる。

 四人は順調にリフティングの回数を重ねて行く。しかし。


「あぁ〜、しまったっす。」

 なんと最初に脱落したのは藤本。彼は数回、リフティングした後、ボールを地面に落としてしまった。

「あ、後は頼むっす。ルーカスさん」 


「ま、任せておけ」 

 ここまで来た以上、引く訳には行かない。

 ルーカスは更に、集中してリフティングを行っていく。


「シマッタ。失敗した」

 ここでコジローが失敗。これでルーカスとサブローの一騎打ちとなった。

「うぉおおお!」


「ウォオオオオ!」

 リフティングの回数を重ねて行く両者。

 ボールは落ちず、どちらが勝つかは分からない。

 しかし数分後、とうとう決着がついた。


「うわわー、落としてシマッタ」

 ここでサブロー痛恨のミス。最後までリフティングをしていたのはルーカス。

「勝者、藤本チーム! く〜 悔しいが、おめでとうだよ!」 


 店主がルーカス達の勝利を告げる。 

「やったっす。ありがとうっす。ルーカスさん」

「おめでとうございます」

 藤本と美穂がルーカスに祝いの言葉を告げる。

「あぁ、有り難う」

 こうしてルーカスは白鳳堂で勝利を収めた。


「いや〜、本当に有り難うっす。これで好きな女性に告白出来るっす」

 原宿駅、駅前にて。

 

 見事、便箋をゲットした藤本はルーカスにお礼を言っていた。

「藤本さん。頑張って下さい」

「どうせだったら良い報告が聞きたいな。藤本」

「はい。俺、絶対告白を成功させるっす!」

 藤本は、そう決意の言葉を述べて、駅の中へと消えていった。


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