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上野7

「おい! 君!」

 ルーカスも慌てて声をあげるがサングラスの男は大通りに向かって一直線に走り、聞く耳をもとうとしない。

「ルーカスさん」

「このままでは剛君が誘拐されてしまう。追うぞ!」

 ルーカスと美穂、二人もサングラスの男を追うように走り出す。

 大通りに出た男は左に曲がり、更に速度を上げ逃げて行く。

 ルーカスと美穂、二人も必死にサングラスの男を追うが、中々追いつかない。

「くそっ、あの男、足が速いな」

「どうしましょう?」

 このままでは男は車に乗り逃げ切ってしまう。

 なんとかしないと。剛君が誘拐されてしまうぞ。

「へーい。お兄さんに、お姉さん。ちょっと良いかな?」

 ルーカス達に並走するように一人の男が現れた。

 男は、テンガロンハットを被り、まるでカウボーイみたいな服装をしている。

 ん? 一体、なんだ?

「む? 君は誰だ?」

「俺は、しがないカウボーイさ。それよりお兄さん達、お困りじゃないか〜い?」

「まぁ、困っていると言えば困っているな。あの男を捕まえたいんだ」

「ならば、このロープを使いなさ〜い」

 カウボーイの男が出したのは先端が輪っかになっている長いロープ。

「こ、これを使えというのか?」

「そうだとも〜、このロープは特別製。どんな悪党も一発で捕まえられる。スーパーな代物さ〜」

 カウボーイの男はルーカス達にロープを勧めて来た。

 確かに、このロープでサングラスの男を捕まえる事が出来たら、願ったり叶ったりだが……。

「そんなに上手くいくのか?」

「お兄さん〜、早くしないと悪党に逃げられてしまうぜ。早く決断しな〜」

 カウボーイの男の言う通りだ。ここでサングラスの男に逃げられてしまったら、元も子もない。

「ルーカスさん。どうします?」

「よし! 使おう」

 ルーカスはカウボーイの男からロープを受け取る。

 ロープは長く、十メートル程ある。

 このロープが上手くハマれば、サングラスの男を捕まえる事は可能だ。

 サングラスの男の先には、車が見えてきた。

 仲間らしき男が早く来いと手招きをしている。

 投げられるチャンスは一度が限界。一度で決めないと。

 ルーカスは狙いを定める。

 集中。集中。そしてロープを投げた。

 ロープは、まるで吸い込まれるようにサングラスの男の元へと弧を描いて、飛び、そして。

「う、うわぁ~」

 ロープは見事、サングラスの男に命中。

 男は輪っかに捕らえられ、そのまま動きが止まった。

「やった! やったぞ!」

「凄いです。ルーカスさん!」

 その後、後から来た警察に捕まえられたサングラスの男。

 ルーカスと美穂は、無事に剛を誘拐から救う事が出来た。


「有り難うございます。本当に有り難うございます」

 無事に再開を果たした剛親子。母親はルーカスと美穂に頭を下げ、お礼を言っていた。

「いやいや。当然の事をしただけだ。なぁ美穂」

「はい」

 その後も何度も、母親からお礼を言われたルーカスと美穂。

 二人は、それに返事をしながら、剛親子と別れた。


「いや〜、上野も楽しかったな〜」

 しばらく、上野観光を満喫したルーカス。

「ルーカスさん。この後は、どうするんです?」

「実は、今日、最後に、もう一箇所だけ行きたい場所があるんだ」

「どこです?」

「秋葉原だ」

 


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