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上野1

ルーカスと美穂。二人は駅を降りて上野へと、やって来た。

「ここが上野か」

 上野は上野動物園や、公園、博物館など観光スポットが多い。

 その中でもルーカスが気になったのは。

「ふむ。ここが有名なアメ横商店街か」

 二人は安い、物が多いと外国人観光客に人気のアメ横商店街へと足を運んでいた。

「ルーカスさん。アメ横に来たかったんです?」

「あぁ、そうだな。アメ横は結構人気らしい。一度は来てみたかったんだ。美穂。では行くぞ」

「はい」  

 二人は商品街の中を突き進んで行く。

 お菓子や魚、様々な商品が店先に並んでいて、見てるだけでも結構楽しい。

「色々な商品があるな。美穂」

「はい」

 ワイワイと会話しながら商品街の中を進んで行く二人。

 ルーカスは、とある店の前で足を止めた。

「む、イチゴアメと書かれているぞ」

 その店の店先にアメでコーティングされたイチゴや、カットフルーツなど美味そうな物が沢山並んでいた。

「イチゴアメ、さっき食べませんでしたっけ?」

「さっき食べたのは、イチゴ大福だな。これも食べてみたい」 

 ルーカスは美穂の分も含めて二つのイチゴアメを買う。

 ルーカスは、その宝石のようなイチゴアメへと運んだ。

 パリっという音が鳴り、ベタつかない飴の甘さが口へと広がる。  

 次にイチゴの瑞々しい、甘酸っぱさが口コミ一杯に広がった。

「う〜ん。甘くて美味しいな。これ」

「はい。美味しです」

 イチゴアメに満足したルーカスは次なる店を探して、商品街を突き進む。

「う〜む。食べ物系が多いな」

 商品街とあって店先に並んでいる物は魚やフルーツなど食べ物系が多い。 

 後は服系が並んでいるがルーカスは、あまり服に興味はない。

 浅草で結構色々な物を食べたルーカスは、もう十分だと思った。

「むぅ、後一つ位は何か食べたいな」

「何食べます?」

 ルーカスは次に食べる物を探して商品街を練り歩く。

「イチゴアメ、いかがっすか〜」

「美味しいイチゴアメ、ありますよ〜」

「そこの、お客さん。イチゴアメ要りませんか?」

「いや、イチゴアメ、多いな」

 結局、食べる物が決まらないまま、商品街の端の方まで来てしまったルーカス。

「む、もう終わりか」

「こういう時の商品街って早いですよね」

 美味しそうな物はあれど、食べる気になれない。

 浅草で食べ過ぎたな。とルーカスは思う。

「まぁ良い。上野には博物館とかもあるのだろう?」

「はい。そうですね」

 ルーカスは、ならば、そこに行こうと踵を返した。

 その視線の先に一人の女性が目に止まる。

 その女性は三十代位で主婦のような格好をしている。

 何か探しているのかキョロキョロと周りを見回していた。  

 その姿は明らかに困っている。

 何かあったのだろうか。

「あの女性、何か探しているようだな」

「そう見えますね。声かけてみます?」

 気になったルーカスは彼女に声をかける事にした。

「すいません。何かあったのか?」

「あ、うちの子供見ませんでしたか? この子なんでけど……」

 女性は財布から一枚の写真を取り出し、ルーカス達に見せる。

 そこには五歳位の男の子が写っていた。

「剛〈たけし〉って言うんです。五歳位の男の子なんですけど……」

「む〜、見てはいないな」

「私もです」

「そうですか……」

「この子がどうかしたのか?」

「さっき、はぐれてしまって、ずっと探しているんです」

「そうなのか」

 どうやら女性は迷子になった自分の子供を探している様子。

「剛、何処に行っちゃったのかしら」 

 女性は、かなり困っているらしく落ち着きがない。

 う〜ん。これは探すのを手伝ってあげた方が良さそうだな。 

「もし良かったら、探すのを手伝うぞ」

「え!? 本当ですか?」

「あぁ、こんな小さい子供が、こんな所に一人では不安だろうからな。良いか? 美穂」

「私は、勿論大丈夫です」

 剛の母親は「有り難うございます」と言って深々とルーカス達にお辞儀をした。

「では、私は大通りの方を探します。ルーカスさん達はデパートのある方向を探して下さい」「あぁ、分かった」

 ルーカス達と剛の母親。三人は二手に別れ、剛を探す事となった。



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