50話 フェニックス
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
50話
「きゃっ!」
「ぐわっ!」
フェニックスは、5本の尾を振り回し、一気にアスカ達を凪ぎはらった。
尾が、鋭い棘のついたムチのようにしなり、アスカ達の肉を引き裂いた。
更に尾がしなり、再びアスカ達を襲う!
「くっ……!」
端にいたエリスが、盾をかざし、攻撃を堪えた。
「えっ!?」
エリスは、一旦防いだと思ったが、フェニックスの尾がしなり、エリスに巻き付いた!
「きゃーっ!」
エリスの全身を、鋭い棘が食い込み、肉を引き裂き、鮮血が舞った。
更にエリスは、首に尾を巻き付けられた。
「エリスッ!」
首を撥ね飛ばされる寸前で、ライデンが、尾を断った。
エリスは、ガクッと力無く倒れ、血が広がっていく……
「エリス!」
アスカが、急いで駆け寄り、回復魔法を施すと、血が止まった。
更に魔力を注ぎ込み、青ざめた顔に、ぐんぐん赤みがさし、目を覚ました。
「フィンブルブリザード!」
破滅の冬の猛吹雪が、吹き荒れ、みるみるうちにフェニックスを飲み込み、凍り付けにした。
アスカは、すぐに全体回復魔法を使い、全員の傷を癒すした。
「行くぞ!」
ライデンが高々とジャンプし、斧で頭を叩き潰した!
「ええいっ!」
更に、エリスが炎の剣を振り下ろし、真っ二つにした!
「スパイラルハリケーン!」
螺旋の真空の渦が、竜巻状に広がり、フェニックスを粉々に吹き飛ばした!
「呆気なかったわね……」
アスカが、呟いた。
「アスカ様、見てください!」
粉々に散ったかけらに、火が灯り、火の粉が集まり、巨大な炎となり再び鳥の形になっていく……
「ちっ……フェニックスって名前なだけはあるようだな!」
フェニックスは、再び姿を現した!
「アァァァァーッ!!」
同時に、甲高い金切り声をあげ、全身に力を込めた。
「ケェェェェーッ!!」
再び、雄叫びをあげ、全身から烈風を放った。
「きゃっ!」
「うおっ!」
アスカ達は、強烈な突風を浴び、吹っ飛ばされた。
ゴオォォォォーッ!!
轟音と共に、フェニックスが纏う、炎の温度がぐんぐん上がっていく!
青白い炎を纏ったフェニックスが、突撃してきた!
「キャーッ!」
「ぐあーっ!」
アスカ達は、壁に叩きつけられた所に、更に突撃をうけ、全身がバラバラになったのかと思うほどの衝撃を受けた。
ドオォン……!
アスカ達が、落ちるのにやや、遅れて激突音が鳴った。
「うぅ……」
「ぐ……」
「まだよ……!」
アスカ、エリス、ライデンが呻く中、ミツキが立ち上がった。
「フィンブル……ブリザード!」
ミツキは、再び破滅の冬の猛吹雪をみまい、フェニックスを後方から凍り付けにした。
「まだまだ……!」
ミツキは、更に魔力を注ぎ込み、ガチガチに凍らせた!
アスカが全体回復魔法を使い、全員の傷を治療した。
「さて、王女様どうする? 奴は粉々にしても復活するぞ?」
「そうね……」
「アスカ、たぶんフェニックス召喚した魔力そのものを、封印すれば消え去るはずよ」
「そうか……そうね! ミツキ、力を貸して!」
「うん!」
アスカとミツキは、手を繋ぎ、封印魔法を発動させた!
封印魔法が、フェニックスの巨体を、少しずつ覆っていき、全身を包み込んだ!
フェニックスへの魔力供給を立ち切り、フェニックスは消え去った。
「ふぅ……」
アスカとミツキは、大きく息をついた。
「見事だ!」
「精霊神様……」
「そなた達の力、見せてもらったぞ! 精封の矢を授けよう」
「ありがとうございます!」
「早速だが、すぐに戻るのだ。聖魔王が動きだそうとしている」
「聖魔王が!」
「うむ、そなた達は、私が送ってやろう。敵は目の前だ。今度こそ決着をつけるのだ!」
「はい!」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。




