51話 再戦! 聖魔王!
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
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51話
青く澄みきった空に、突然一筋の黒い光が走った。
「行け! 我がしもべ達! 世界を血で染め上げ、死と滅びを余に捧げよ!!」
次の瞬間、空に黒い亀裂が走り、中から空を埋め尽くす魔物の大群が現れた。
魔物達は、世界中を蹂躙し、荒らし回り、屍の山を築き上げた。
人々は、4王国を中心に抵抗したが、魔物の数が多く、対処しきれていなかった。
「どれ……まずはプリンティアから滅ぼしてやろう!」
聖魔王自ら、出陣し魔物の群れと共にプリンティアに攻めこんだ。
聖魔王の魔力で強化された、魔物達の勢力は凄まじく、すぐに城内になだれ込んできた。
「女王様! お逃げ下さい!」
「私は……残ります……私よりユウカを逃がしてください」
「しかし……」
「さ、早く……長くは持たないでしょう……」
「はっ……」
その後、すぐに聖魔王が魔物を引き連れて玉座にやってきた。
「お前が、魔王ですね……」
「違うな……今の余は聖魔王よ」
「聖魔王?」
「説明するのも面倒だ……自分で勝手に想像するがよい……プリンティア女王よ! お前の命貰うぞ!」
「させるかーっ!」
護衛の兵士、数人が一斉に飛びかかった。
「邪魔だ!」
しかし、聖魔王から衝撃波が放たれ、兵士達は、壁に叩きつけられた。
「ああっ……!」
「さて、邪魔者は消えた! その命いただくぞ」
聖魔王は、魔法の詠唱を発動させた。
青白い地獄の炎が、女王に迫る……!
すんでのところで、炎が2つに裂けた。
アスカが、聖剣で炎を斬ったのだった。
アスカ達が、女王の前にワープしてきたのだ。
「お母様! 無事ですか!?」
「アスカ!」
「ここは、私達が引き受けます! 残った者は、お母様を逃がして下さい!」
「はっ!」
女王は、生き残った兵士に連れられ、脱出した。
「久しいな……アスカ姫よ」
「そうね……」
「今度は逃がさんぞ……」
「逃げるつもりはないわ……今度こそあなたを倒す!」
「ほう? 余を倒すと? 面白い……」
「そうそう……お前達に返すものがあるのだった……受けとれ」
聖魔王が投げたのは、ルドルフの遺体だった。
「ル、ルドルフ様!」
「お、おじいちゃん!」
「さて……人間は火葬にするのだったな……」
「ア、アスカ危ないっ!」
次の瞬間、ルドルフが勢い良く燃え上がった。
間一髪でミツキが、アスカを庇い炎を避けた。
「な、なんてことをするの!」
「アスカ……」
今にも飛びかかりそうなアスカを、ミツキが手で制した。
その手は、震えていて、握りしめた拳は、血が滴り落ちていた。
「ミツキ……」
「落ち着いて……冷静じゃないと奴には勝てない……!」
「フフフ……来い……!」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。




