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46話 精霊の洞窟

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

 46話


 精霊の国の外れに、ポッカリと開いた洞窟があった。

 水晶で出来た、美しい洞窟だったが……


「怖い……」

(おじいちゃんもいないし……しっかりしなきゃ……)


 中から、皮膚を刺すような風が吹いてきた。


「大丈夫よ、ミツキ」

「うん……」


 アスカは、微笑んだ後、続けた。


「ここは、縦列陣形で行きましょう、前からライデン、私、ミツキ、エリスの順よ」


 アスカ達は、中に入った。


「きゃっ!」


 冷たい雫がかかった。


「寒いわね……」

「はい……」

「なんだか空気が、張りつめてるね……」

「みんな! 構えろ!」


 ライデンは、身構えた。

 目の前は闇だった。

 だが、殺気は感じる……


「敵の数が分からないわ! みんな深追いしないで!」

「ていっ!」

「……何っ!?」


 ライデンは、斧を見舞った。

 だが、空気を切り裂いただけだった。


「うおっ!」

「きゃっ!」


 洞窟の奥から、吹雪が吹き付けてきた。


「ファイアストーム!」


 ミツキが、炎の嵐で吹雪を跳ね返した。

 炎に照らされ、敵の正体が明らかになった。

 白い猿に、冷気のエレメンタルの群れだった。


 ※エレメンタルとは、鬼火みたいなものです。


「くそっ!」


 ライデンは、斧で応戦しているが、素早い猿には当たらない。


「ライデン! 斧を捨てて!」

「えいっ!」


 エリスの矢が、猿の脳天を打ち抜いた。


(おじいちゃんならどうするかな……? よし!)

「アスカ! 私が最強の火炎魔法で焼き払うわ! ライデンさんは前を! エリスさんは後ろを守って! アスカは私を援護して!」

「みんな! ミツキの言う通りにして!」

「おう!」

「はい!」


 ミツキは、すぐに詠唱をはじめた。


「ヘルファイア!」

「グギャー!」

「アンギャー!」


 青白い、地獄の業火が吹き荒れ、後には何も残らなかった。


「行くわよ!」


 ミツキは、表情を緩めなかった。

 アスカ達は、奥へと進んでいくと、前にピンク色のドラゴンが立っていた。


「待っていたぞ」

「あなたは誰?」

「私はルーンドラゴン、精霊神様のしもべだ」

「精霊神様に会わせて下さい!」

「精霊神様は、力のないものには会わぬ。会いたければ私を負かすのだな。準備は良いか?」

「はい! みんな! 行くわよ!」

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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