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45話 精霊の国

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

 45話


「ぬおおおおーっ!!!」


 ルドルフの絶叫が響き、ドサッと倒れた。


「逃がした……か……」


 聖魔王は、ギリリ……と噛み締めた。


「おのれ……!」


 動かないルドルフを踏みつけた。


「まぁ、良い……余を倒せるものなどおらぬのだからな……」


 聖魔王は、悠々と玉座についた。

 その頃、アスカ達は……


「どうすればいいのかしら……?」

 

 アスカが尋ねたが、ビュウウウ……と、風を切る音だけが鳴り響いた。


「はぁい」

「あ、あなた……?」

「ど、どうして生きてるの?」


 普通、使い魔は主が死ぬと一緒に死ぬ。


「ルドルフ様が、直前にミツキちゃんに契約し直したんだよ」

「そ、そう……」


 みな、顔を見合わせた。


「あのね、遺言を頼まれたんだ。精霊の国に行きなさいって」

「そうなの?」


 ゴーストは、首を縦に振った。


「どこにあるの?」

「私が知っています」


 神の鳥が答え、アスカ達は精霊の国へ向かった。

 そこは、四季折々の花が一同に咲き誇る、美しい国だった。

 アスカ達は、まずは宿屋に直行した。


「ミツキ……?」


 アスカは、ミツキが外に出ていくのが見えて追いかけた。


「眠れないの……?」

「うん……」


 ミツキは、涙袋がブクッと腫れていた。


「ごめんなさい……」

「何を謝るの……?」

「あなたのおじいさまを……」

「言わないで……」


 アスカもミツキも、地面に雫の跡があった。


「私もおじいちゃんも、あなたが助かるならそれで良いから……」


 アスカは、胸を串刺しにされたように押さえた。


「辛いわね……」

「うん……」


 二人とも、頬が濡れていた。


「一緒に泣いても良い……?」

「うん……」


 二人は、人目もはばからずワンワン泣いた。

 どれくらいの時間泣いたのだろう?

 もう東の空が明るくなっていた。


「まだ悲しいけど……私達は、止まっているわけにはいかないの……!」

「ミツキ……」

「行きましょう……アスカ!」

「ミツキ……ありがとう!」


 アスカは、ギュッとハグした。

 四人は、集まってこれからどうするか話し合った。


「ここに来たのは良いけど、どこに行けば良いのかしら?」

「あれは……お城でしょうか?」

「行ってみよう」


 桃色の光が、ヒラヒラ舞い落ちる、桜並木の奥に、教会のような建物があった。

 アスカ達は、門番に止められたが、聖剣を見せると中に入れてくれた。


「儂は精霊王だ。地上の聖姫殿よくぞ参られた」


 精霊王は、白みが強い銀髪で、目尻にシワがあった。


「せ、聖姫!?」

「さよう……その聖剣がその証……して、何用でこの国に参られた?」

「実は……」


 アスカは、聖魔王の事を話した。


「なんと!? アローラの力を吸収したと申すか!?」

「はい……こちらならば何か良い知恵が無いかと参りました……」

「ムムム……すまぬが、儂にも分からぬ。ならば精霊神様にお聞きするしかあるまい……」

「精霊神様?」

「うむ、この国の洞窟におられると聞く」

「精霊神様ならば、なにかお知恵をかして下さるやも知れぬ」

「分かりました。私達は、そこに行ってみます」

「うむ、それしかあるまい。ただし、たくさんの試練を乗り越えねば会って下さらぬと聞く。気を付けて参られよ」

「はい」


 アスカ達は、城を出て精霊神が住むという洞窟に向かった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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