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40話 魔法決戦!

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

 40話


 ミツキとルドルフは、暗黒魔道士と大魔神と対峙していた。


「ミツキよ、あの巨人は儂に任せ、お前は魔道士を倒すんじゃ」

「うん……魔道士の相手をするのは良いんだけど……おじいちゃんは、どうやってあの巨人と戦うの?」

「フッフッフ、儂にとっておきの魔法がある。心配するな」


 ルドルフは、得意気な顔で答えた。


「うん、分かった。気を付けてね!」

「お前もな!」


 ルドルフは、あらかじめ詠唱していた魔法を発動させた。

 すると、ルドルフは10倍の大きさに巨大化した。


「な、なんだと!?」

「!?」


 暗黒魔道士も大魔神も驚愕した。


「見よ! これぞ秘術! 超人化の術じゃ!」

「そんな術があったなんて……」


 ミツキも驚いて、巨大化したルドルフを見上げた。


「ぬおおおおおおおおおおっ!」


 ルドルフは、すぐに大魔神に飛び掛かり、大地を揺るがしながら激しい肉弾戦を始めた。


「さぁ、あなたの相手は私よ!」

「あなどるな! 小娘が!」


 ミツキと暗黒魔道士は、同時に魔法を詠唱した。


「食らえ! 高圧火球!!」


 暗黒魔道士は、炎の魔法を発動し、巨大な火の玉を打ち出した。


「ブリザード!」


 ミツキもすぐに、吹雪の魔法を発動し、火の玉に吹雪で対抗した。

 火の玉と、吹雪がぶつかり合い爆発し、相殺された。


「サンダーボルト!」


 暗黒魔道士は、続けて雷の魔道を発動し、荒れ狂う稲妻がミツキを襲った。

 ミツキは、手を突きだして魔法バリアを張り、稲妻を防いだ。


「ハッ!」


 ミツキは、突きだした手から真空波を作り出して放った。

 真空波が凄まじい早さで暗黒魔道士に迫ったが、暗黒魔道士は分身し、真空波は虚しく暗黒魔道士をすり抜けた。


「バースト!」


 分身した状態から一つに戻ると、同時に暗黒魔道士は、魔法名を叫び、爆裂球体を打ち出した。


「バースト!」


 ミツキも、素早く魔法を発動し同じく爆裂球体を打ち出した。

 二つの爆裂球体がぶつかり、大爆発を起こして消えた。


「なかなかやるではないか……!」

「あなたこそ!」


 暗黒魔道士とミツキは、互いに笑った。


「なぜ、私が暗黒魔道士と呼ばれているか、教えてやろう……」


 暗黒魔道士は、謎の魔法の詠唱を始めた。


(見たことない魔法の詠唱を始めたわ……あれは……もしかして……?)


 ミツキは、暗黒魔道士の魔法の詠唱を見て、以前ルドルフが言っていたことを思い出した。


「よいか、ミツキ。この世には、通常の魔法と聖魔法、暗黒魔法がある。通常魔法は、修行次第では誰でも身につける事ができるが、聖、暗黒魔法は、生まれもった才能が無いと使えんのじゃ。そして、基本的に聖、暗黒魔法は、通常の魔法よりも強い。聖、暗黒魔法を打ち消すには、同じく聖、暗黒魔法をぶつけるか……」


(間違いない! 暗黒魔法だわ!! あれを破るには……)


 ミツキは、魔法の詠唱を始めた。


「バカめ……我が暗黒魔法は、聖魔法、暗黒魔法以外で防ぐ事はできん。そして、聖魔法はアスカとかいう娘にしか使えんはず……暗黒魔法を使える人間などこの世に存在せん……! どうやってもお前の敗けだ……」


 暗黒魔道士は、暗黒魔法の詠唱を終えた。

 ミツキは、まだ魔法の詠唱を続けている。


「我が闇の炎で、骨まで燃え尽きるがいい! ダークネスフレイム!!」


 暗黒魔道士は、暗黒魔法を発動させ、漆黒の炎がミツキの周囲を包んだ。

 この黒炎は、通常の炎、冷気、雷、風魔法で消すことは出来ず、対象が燃え尽きるまで消えないのだった。


(まだ……まだ足りないわ……)


 ミツキは、まだ魔法の詠唱を続けている。

 その間、黒炎がミツキに迫っていく。


(よし……!)


「ふん……燃え尽きたか……?」


 暗黒魔道士も、ミツキが黒炎に包まれたため、姿が分からなかった。


「魔道砲!!」


 ミツキは、両手を突きだし、圧縮した魔力そのものを、一気に放出した。

 魔道砲は、黒炎にぶち当たり、一気に突き抜けた。

 通常の魔法で、暗黒魔法を破るには、魔力そのものをぶつけて飲み込むしかない。

 元々、魔力消費の大きい暗黒魔法を打ち消すには、その数倍もの魔力の量が必要だった。


「な、なにぃっ!?」


 魔道砲は、黒炎を撃ち抜かれて、驚愕している暗黒魔道士に、そのまま直撃し、大爆発を起こした。


「う……ぐぐ……」


 暗黒魔道士は、全身傷だらけだが、まだ、かろうじて生きていた。


「うわあああああーっ!!」


 ミツキは、護身用のナイフを握りしめ、絶叫をあげながら暗黒魔道士に向かって突進した。

 ミツキは先程の魔道砲で、魔力が底をついていた。

 暗黒魔道士は、魔法を唱えようとしたが、瀕死の状態で狙いが定まらずに、ミツキに接近を許した。


「グフッ!!!」


 そして、ミツキのナイフが、暗黒魔道士の胸に深々と束まで刺さり、暗黒魔道士は、口から青い血を吐き出した。

 

「あぅっ……!」


 暗黒魔法士は、クワッと目玉が飛び出すのではないかと思うほど、目を見開き、ミツキの首を血まみれの手で掴んだ。

 しかし、掴んだ手に力は入らず、すぐにはずれ、仰向けに倒れ、二度と動く事は無かった。


「はぁっ……はぁっ……」


 ミツキは、その場に両膝をつき、座り込んだ。

 極度に魔力を消耗し、一気に疲れが出たのだった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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