39話 決着
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
39話
エリスとブラックドラゴンが対峙していた。
「来た!」
ブラックドラゴンは、エリスに向かって突進してきた。
ブラックドラゴンは、ただ火炎を吐いたのでは、エリスには通用しないことを悟っており、接近戦を挑む事にしたのだった。
ブラックドラゴンは、素早く距離を詰めて、目にも止まらぬ早さで、鋭い爪を振り下ろした。
「早いわね……でも!」
エリスは、カッと目を開き、斜め前に飛び、爪の攻撃を避けると、同時にブラックドラゴンの足元に飛び込み、足首を斬りつけた。
「グオッ!」
ブラックドラゴンは、悲鳴をあげ、足首の黒い鱗が数枚ちぎれ飛び、鮮血が飛び散った。
そのまま、エリスはブラックドラゴンから離れた。
「これで、あなたはもう素早い動きは出来ないはず……」
エリスは弓を構えながら、呟いた。
ブラックドラゴンは、再び接近しようとしたが、全力で走ろうとすると、先程斬りつけられた足の傷から、鮮血が吹き出し、体勢を崩した。
「もらった!」
エリスは矢を射った。
エリスは正確にブラックドラゴンの目を狙ったが、ブラックドラゴンは、腕で防御し、固い鱗を貫いて、矢が深々と刺さり、ドクドクと血が流れた。
「グルルル……」
ブラックドラゴンは、忌々しそうにエリスを睨み付けたが、
すぐさまエリスの第二射が飛んできた。
今度も正確に目を狙っていた。
再び、ブラックドラゴンは、腕で防ぎ、深々と矢が刺さった。
エリスは、勝機と見て、次々と矢を乱射し、ブラックドラゴンは、全身に矢を受け、ハリネズミのようになった。
「グ、グフッ……!」
ブラックドラゴンは、血を吐き、自らの死を覚悟した。
だが、最後の一撃を入れようと、目は鋭くエリスを睨み付けた。
ブラックドラゴンは、大きく息を吸い込んだ。
「火炎放射が来る……!」
エリスは、ブラックドラゴンの攻撃を読み、弓をしまい、海竜の盾を構えて、可能な限り距離を取った。
ブラックドラゴンは、大きな口を開け、火球を吐いた。
「は、早い……!?」
エリスは驚いた。
ブラックドラゴンは、今までの火炎放射とは違い、自らの体内で炎を圧縮させ、白っぽい超高熱圧縮火球を吐き出したのだ。
エリスは回避が間に合わないと見て、盾をかざし、火球を受けた。
「きゃあああっ!!」
火球は、直撃すると大爆発を起こし、エリスは悲鳴をあげ、爆風で吹き飛ばされて、壁に叩きつけられ、更に超高熱で全身に大火傷を負った。
「うぅ……」
エリスは、大火傷を負いながらもフラフラと立ち上がった。
(体力は、ほとんど残ってないわ……一撃で決めないと……)
エリスは、意を決し、剣と盾を残った力を振り絞って握り直し、正面から突進した。
ブラックドラゴンは、一瞬虚をつかれたが、残りの力を振り絞って炎を吐いた。
「う……うぅ……っ!!」
エリスは、盾をかざし炎に飛び込んだ。
盾で直撃は防ぎながらも、高熱で全身に更に火傷を負い、飛び散った火の粉で身を焦がされながらも、ブラックドラゴンの炎を切り抜けた。
「たああぁぁっ!!」
エリスは、残った力を振り絞って、炎の剣を横に一閃し、ブラックドラゴンの首をはねた。
(やった……!)
ブラックドラゴンの首をはねた事を確認すると、着地し、バタッと倒れた。
(こ、このまま倒れちゃダメ……)
エリスは、全身の痛みをこらえながらなんとか立ち上がり、ブラックドラゴンとドラゴンロードの遺体を確認すると、ヨロヨロしながらも、倒れているライデンに駆け寄った。
「ラ、ライデン……?」
「エ、エリスか……? 敵はどうした……?」
全身、真っ黒焦げになっていながらも、かろうじてライデンは生きており、エリスは安堵の表情を浮かべた。
「倒したわ……」
「そ、そうか……さ、さすがだ……」
ライデンは、黒焦げの顔で笑った。
「エリス……ボロボロじゃないか……」
「あなたほどじゃないわよ……待ってて、可能な限り治療するから……」
「た、頼む……」
ライデンとエリスは笑い合うと、エリスは、道具箱から薬を取りだし、まずライデンに応急処置を施し、その後自分自身に応急処置を施した。
「他のみんなは……?」
この、ライデンとエリスVSドラゴンロードとブラックドラゴンは、1話で終わらせるつもりだったのですが、書いてる内に3話もかかっちゃいました。
長い話に付き合ってもらいありがとうございます。
もし好きなキャラクターなどいたら、コメントをいただけると嬉しいです。




