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34話 激突! 業火と極寒!

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

 聖王女アスカ(34話)


(絶対勝てるって言ったけど、どうしようかしら……? うかつに近づけないし……)


 アスカが思案していると、エビルキメラは、魔法の詠唱を始めた。

 両腕を目一杯広げ、凄まじいエネルギーが、両手に集まっていく。


「あの魔法は……!」

「ウム……最強の火炎魔法じゃな……」


 ミツキとルドルフが驚愕し、アスカも気付いた。

 

(あれこそ切り札のはずだわ……最強の攻撃だからこそ、隙もできるはずよ!)


 アスカは、作戦を思い付いた。


「ミツキ、私とあなたの氷の魔法であれを押さえ込みましょう」

「え?……いえ……うん! 分かったわ!」


 ミツキはできるか考えたが、アスカと二人ならなんとかできるだろうと思い承知した。


「ルドルフ様、あの魔法を防いだあとに魔法を封じてください」

「なるほど……直後ならば可能性も上がるのう」

「ライデンとエリスは、魔法を封じたら攻めて! 失敗したら伏せて!」

「分かった!」

「はい!」


 アスカは、魔法の詠唱を始めた。

 ミツキはすでに詠唱をはじめており、魔力が集中し、体から淡いオーラを放っていた。


「ふん……」


 エビルキメラは、アスカとミツキが魔力を集中しているのを見て、相殺しようとしている事に気付いたが、一笑にふした。

 それだけ、最強の火炎魔法に自信があった。

 エビルキメラの両手に凄まじい高熱のエネルギーが溜まり、赤から橙、黄色、白……と、高温になる度に激しい光と共にどんどん色が変化し、超高熱の火炎が両手に現れ、空気が揺めき、エビルキメラの周囲の石畳が溶け始めていた。


「なんて魔法だ……」

「アスカ様……ミツキ……」


 ライデンとエリスは、初めて見る、最強の火炎魔法に戦慄し、心配そうにアスカとミツキを見た。


「アスカ殿とミツキなら大丈夫じゃ、攻撃に備えい」


 そんなライデンとエリスを察し、ルドルフが封印の魔法の詠唱をしながら、励ました。

 ライデンとエリスは、ルドルフの方を見て強く頷き、武器を構え、力を込めた。

 アスカとミツキも魔力が集束し、全身から真っ白な光のオーラを放っていた。

 二人とも、美しい水色のロングヘアーとピンクのボブヘアーが靡き、集中力を増したその顔は、更に美しさを増しており、気品に満ち、女神のように美しかった。


「覚悟は良いな……」


 エビルキメラは、最強の火炎魔法の詠唱を終えた。

 その両手には全てを焼き付くす地獄の業火が青白く輝き、ゴオォォ……と音を立てて発射の時を静かに待っていた。

 

「くるわ……ミツキ、準備は良い?」


 アスカは隣のミツキに問いかけた。

 ミツキは、頷いた。

 ミツキは、言葉こそ発しないものの、その瞳に強い意志と、絶対の自信が感じられた。


「よし……」


 アスカもありったけの魔力を込め、鋭い目付きでエビルキメラを睨み付けた。


「ライデン、エリス、これから凄まじい炎と吹雪がぶつかり合う。離れておれ……」


 ルドルフの言葉に、ライデンとエリスは、黙って頷き、左右に散り、ゴクッと息をのんだ。


「食らえぃっ!!! ヘェェルッ!ファイアァァーッ!!!!!」


 エビルキメラは、ニヤッと笑うと、両手を合わせ、両手から地獄の業火を発射した。

 

「ゴオオオオオオォォォォーッ!!!!!」


 と、轟音を立てて、青白く輝く地獄の業火が、凄まじい勢いと量で、地面を溶解しながらアスカ達に向かってきた。

 業火の周囲は、空気がよどみ、ぼやけて見え、業火が超高熱であることを物語っていた。


「フィンブルブリザード!!!!!(破滅の冬の猛吹雪)」


 ミツキは、カッと目を見開き、魔法を発動した。

 ミツキがかざした杖の先から、猛烈な勢いの吹雪が飛び出した。


「ゴオオオオオオォォォォー!!!!!」


 こちらもヘルファイアに勝るとも劣らない、轟音を立てて、地面を凍り付かせながら、ヘルファイアの業火に向かった。

 凍てつく冷気が、周囲の空気中の水分を凍り付かせ、キラキラと舞い落ちていた。

 フィンブルブリザードは、氷系魔法の最強の魔法である。


「ドオオォォォッンッ!!!!!!」


 地獄の業火と、凍てつく猛吹雪が、フロアの中央で轟音と共に激しくぶつかり合った。


「な、なにぃ……っ!? 人間風情が、フィンブルブリザードを使えるだと!?」

「く……くっ…………!! ま、魔法はあなた達、魔族だけの特技じゃないわ!」


 エビルキメラは、自分の最強の魔法を押さえ込む、ミツキに驚愕し、ミツキは、負けじと言い返した。

 ミツキは、集中力を研ぎ澄ましありったけの、杖に魔力を注ぎ込んだ。

 ミツキは、汗だくになり、ピンクのボブヘアーが大きく靡いていた。

 少しずつ、ミツキの吹雪が押し始めた。


「ぬ、ぬぬ……っ!!! 人間風情がこのエビルキメラをなめるでないわーっ!!!」


 エビルキメラは、業火が押されていることに、怒り、全身から魔力を引き出し、ヘルファイアに魔力を注ぎ込んだ。

 地獄の業火は、勢いを盛り返し、ミツキの吹雪を押し返した。


「くっ…………!! 押される……でも……!!!」

「オーロラグレイシアーッ!!!!(極光の氷河)」


 アスカが、氷の魔法を発動させた。

 アスカの手から、非常に強い勢いの吹雪が飛び出し、ヘルファイアとぶつかり合った。

 ミツキの吹雪よりも、少し勢いと量で劣るが、強力な吹雪が降り注ぎ、ヘルファイアに押されるフィンブルブリザードに加勢し、ヘルファイアを押し返し始めた。

 尚、オーロラグレイシアは、フィンブルブリザードの次に強い氷の魔法である。


「ぬっ……ぐっ……グオオオオオッ!!!!!」


 エビルキメラは、明らかに押されはじめ、地鳴りのような雄叫びと共に更に全身から魔力を注ぎ込んだ。

 すると、再び勢いを盛り返し、吹雪を押し返しはじめた。


「な、なんて奴なの……!?」

「はああぁぁぁっ!!!」


 アスカはすでに全力で魔法を放っているが、押し返すエビルキメラに驚愕したが、ミツキは、カッ目を開き、更に全身から魔力を引き出し、杖に注ぎ込んだ。


「なんて戦いだ……」

「アスカ様……ミツキ……」


 ライデンは、互いの魔法の威力に驚愕し、エリスは心配そうにアスカとミツキを見つめた。

 業火と吹雪の威力は、ほぼ互角で、押しつ押されつの攻防を繰り広げた。


「………………」


 ルドルフは黙って、封印の魔法を詠唱していた。

 更に……別の魔法の詠唱をしていた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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