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27話 最深部へ

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

 聖王女アスカ(27話)


 上の階に戻ったアスカ達は、現在地を確認した。


「ふむ、先程とはまた違う場所のようじゃな」

「また、迷路を進みましょう」

「きゃーっ!」


 また落とし穴に落ちた。

 落ちた場所は先程と同じ場所だった。

 先程の風魔法で化け物は全滅させていたので、化け物に襲われる事はなかった。

 アスカ達は、再び階段を登り、上の階に戻った。

 そして……


「いやーっ!」


 また落とし穴に落ちた。


「もう嫌っ!」

「アスカ様、今度こそは大丈夫ですよ……きっと……」

「そ、そうよね……」

「でも、これだけ落ちるとちょっとムッとするね……」

「気を取り直していこうかの、気長にの」


 上の階に戻り、ようやく下り階段を見つけた。

 階段を下り、新しいフロアを歩き回っていた。

 突然、足元でカチッと音がなった。


「きゃーっ!」


 次の瞬間爆発が起こった。

 先程、地雷のスイッチを踏んだのだった。


「…………ルドルフ様、回復をお願いします」

「う、うむ……」


 ルドルフは、全体回復魔法を使った。


「お、そうじゃ、ミツキ、アスカ殿。全体回復魔法を教えよう。全体に使う分、消耗は大きいが、激しい戦いでは必須になるじゃろう」

「そうだね……ありがとう、おじいちゃん」

「ありがとうございます」

「私は、聖回復魔法と使い分ければ良いかしら?」

「そうじゃの、あの魔法は回復量は高いが、詠唱に時間がかかるようじゃし……」

「はい」

「では、気を取り直して進もうかの」

「はい!」


 その後、火炎放射、矢の雨、毒ガス……

 数々の罠に苦しめられながらも、なんとか下り階段にたどり着いた。

 下の階は、小部屋になっていた。

 中に入ると、突然入口と出口が閉まった。


「開かん……」


 パーティー1の怪力を誇る、ライデンでも開かなかった。

 まもなくして、白いガスに部屋中包まれた。


「うっ……」


 アスカ達は、次々と意識を失って倒れた。


「……姉様!」

「お姉様!」

「う……ん……ユウカ? ユウカじゃない!?」


 アスカの目の前に、妹のユウカの顔があった。


「お姉様……会いたかった……」

「私もよ、ユウカ」


 ユウカは瞳を潤ませて、アスカに抱きついた。


「それにしてもユウカ……どうしてこんなとこにいるの?」

「え? ここは王宮よ?」

「え?」


 アスカは不思議そうに見回すと、確かに見慣れたプリンティアの王宮だった。


「おかしいわね……私は神の山の洞窟で……」

「何を言ってるの? お姉様?」

「うーん……」


 さすがのアスカも混乱した。


「お姉様! だ~い好き!」


 ユウカは、アスカに抱きついて頬ずりを始めた。


「きゃっ! ちょっと……ユウカ……止めて……犬じゃないんだから……」


 ユウカは、アスカの頬を舌で舐め始めた。


「…………スカ!」

「…………アスカ!」

「…………てっ! アスカ!」


 何者かが、アスカを呼ぶ声がした。


「うるさいわね……」


 アスカは不機嫌そうに呟いたが、どこかで聞いたことのある声だった。


「アスカ! 起きてっ!」

「ハッ!」


 アスカは、驚いて目を覚ました。

 呼んでいたのはミツキで、隣では怪犬がアスカの頬を舐めていた。


「きゃあっ!」


 アスカは、間近にいる怪犬の不気味な顔に驚いた。

 辺りは、怪犬の群れに囲まれていて、ミツキとアスカ以外は眠っていた。

 ミツキは一人でなんとか戦っていたが、接近戦が弱いミツキでは分が悪く、手傷を負っていた。

 すぐにアスカは、レイピアを抜いてミツキに駆け寄った。


「ごめんなさい! ミツキ! 大丈夫!?」

「うん……平気……」

「私が防ぐから、他の人を起こして!」

「分かった!」


 ミツキは、すぐに回復魔法で自らを治療した。

 アスカは、レイピアと銀の盾を構え、怪犬の群れに向かっていった。

 アスカは、数が多い敵に対して、素早さを生かして、攻撃を避ける事に重点をおいて戦っており、時折、鋭い反撃をしていた。


「おじいちゃん! 起きて!」

「ムゥ…………グヒヒ……ぱ、ぱふぱふを……しておく……れ……」


 ミツキには、嫌らしい夢を見ているのが一目で分かった。


「殺すぞ……」


 ミツキは、殺し屋のような殺気を放って、ルドルフの耳元で囁いた。


「ぬおっ!」


 ルドルフは、ビクッと反応し飛び起きた。

 

「お前は儂を殺す気か!?」

「何言ってるの? 大好きなおじいちゃんを殺すわけ無いじゃない」

 

 ミツキの笑みは、小悪魔のようだった。


「みんなを起こさなきゃ……何か良い魔法知らない?」

「もちろん、知っておるぞ。儂に任せてアスカ殿の援護に向かうんじゃ」

「うん、分かった! お願いね」

「さて、目覚ましの術!」

「う……ん……」


 エリスとライデンが、目を覚ました。


「アスカ!」

「ミツキ! 私が防ぐから、後ろから攻撃して!」

「うん!」


 アスカが、怪犬の群れの攻撃を防いでいる間に、ミツキが攻撃魔法で次々と怪犬を倒した。

 エリスとライデンも起き上がってすぐに戦闘を開始した。

 起きてしまえば怪犬は、アスカ達の敵ではなく全滅させた。

 アスカ達は、怪犬との戦闘で負った傷を回復魔法で治療した。

 そして、とうとう最深部に到着した。

 そこには、一本の剣が台座に刺さっていた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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