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14話 王女様も寝ぼける?

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

 聖王女アスカ(14話)


 オーランドの城下町は、荒れ放題で、場内は、住民が避難してきて溢れかえっており、怪我をしている者も多かった。


「狭いですが、どうかご辛抱ください……」

「いいえ、少しでも住民の皆さんに場所を提供してあげて下さい」

「狭いけど、寝るところもあるし、平気よね」

「ええ、野宿と比べれば全然ですわ」

 

 アスカとエリスは鎧を脱ぎ、ミツキも腰を下ろし、一息ついた。

 アスカは、よほど疲れていたのか、そのまま布団に寝そべった。


「魔王軍空軍……やっぱり空から来るのは手強いわね」

「うん……しかも早いし……」


 エリスとミツキが話をしながら休んでいると、ドアをノックする音が聞こえた。


「はい……」

「おや……貴殿の名は……?」

「エリスです」

「失礼しました、エリス殿。アスカ様に王に謁見していただきたいのですが」

「分かりました、呼びますね……あら?」

「どうしました?」

「すみません、寝てますわ。すぐに起こしますね」

「いえ、もし寝ていたらそのまま寝かせておくようにと仰せ付けられております」

「すみません……」

「いえ、ゆっくり休ませてあげて下さい」

「はい……ご配慮感謝します。主君アスカに代わりお礼申し上げます」


 アスカは、布団に寝そべったあと、すぐに眠ってしまった。


「ふにゃ?」

「え?」


 ミツキがアスカに毛布をかけようとすると、アスカが寝言を言った。

 ミツキはクスッと笑いそっと毛布をかけた。

 アスカは、普段は凛としていて美しいが、寝顔は18歳の女の子そのものでとても可愛らしかった。


「あ、あら……?」


 しばらくして、アスカが起きた。

 

「わ、私、いつの間にか寝ちゃってたみたい……」

「アスカ様、お目覚めになられました?」

「あ、エリスおはよう」

「え……? もう夜ですよ?」

「あ、あれ? ここはどこ?」

「オーランドです」

「オーランド、オーランド……大変! 襲われてるわ!!助けに行きましょう!」

「え? ええ、それで私達が加勢したのてすが……」

「いつ?」

「きょ、今日です……」

「そうなの……じゃ安心ね、お休みなさい」

「は、はい……」


 エリスとミツキは、顔を見合わせた。


「ね、ねぇ……」

「な、なに?」

「アスカってこんな事あったっけ……?」

「いえ、私も一緒に長くいるけど初めて見るわ……」

「だ、大丈夫かな……?」

「だ、大丈夫でしょう……」


 エリスとミツキも間もなく床についた。


「エリス、ミツキ、おはよう」

「あ、おはようございます」

「おはよう」

「アスカ様……」

「なぁに?」

「昨日の事って覚えてますか……?」

「え? オーランドに加勢して、ここに案内されて……あーっ!」

「ど、どうしました?」

「い、いけない……私、いつの間にか寝ちゃってたのね!」

「は、はい……そうですが……」

「王様に謁見しなくちゃ……」

「はい、昨日兵士が参りましたよ」

「えーっ! ど、どうして起こしてくれなかったの?」

「王様の配慮で寝ている場合起こさなく良いと……」

「きゃーっ! 失礼な事しちゃったわ! ど、どうしよう?」

「謁見された時に、お詫び申し上げればよろしいかと……」

「そ、そうね……いつでも謁見出来るようにしなくちゃ……」


 アスカは、慌てて身仕度を整え始めた。


「アスカってこんな面もあったの?」

「ううん、初めて見るわ」

「なんだか可愛いね」

「クスッ……そうね……」


 アスカ達は、オーランド王に謁見した。

 オーランド王は、高齢で白い髭を生やしており、穏やかな雰囲気をかもし出していた。


「これは、プリンティアのアスカ姫、よくぞ参られた。先日は、我が軍の危機を救っていただきお礼申し上げますぞ」

「いえ、私の方こそ寝てしまい失礼しました、心よりお詫び申し上げます」


 アスカは、頬が赤くなっていた。


「いやいや、疲れもあったのじゃろう、良く眠れましたかな?」

「はい……」

「して、アスカ姫はなにゆえ、この国に来られたのかな? アローラ様の事は、そなたの母上から聞いておるが……」

「実は、オーブという宝玉を探しに参りました。オーランド火山にあると聞きます。探索の許可をいただきたいのですが……」

「ふむ、オーランド火山にそのようなものがあったとはの、確かに観光通りの他に、危険なマグマの道などもある。その奥地にあるのやも知れぬな。ただし、マグマの道はその名の通り、マグマが流れる危険な道じゃ、誰も近づかぬ。それに魔王軍空軍に襲われておる今、オーランド火山に近づく者もおらぬ故、今はどうなっているのか分からぬ。充分に気を付けて参られよ」

「はい、ありがとうございます」


 アスカ達は、道具や薬などを購入し、翌朝オーランド火山に出発した。

 先日、敵を撃退したこともあり、辺りは不気味なほど静かだった。


「キシャーッ!」


 そんな中、蛾の化物が後方からアスカ達を襲ってきた。


「そんな奇声をあげたら、気づくわよ」


 アスカが、振り向きざまにレイピアで蛾の化け物の脳天を刺し殺した。


「えっ……?」

「きゃっ!」


 蛾の化け物を倒すと、リンプンが飛び散り、アスカ達はリンプンを浴びた。


「うーっ……あんまり気持ちの良いものじゃないわね……」

「はい……」


 アスカ達はリンプンを軽く手で払った。

 しばらくして、オーランド火山にたどりついた。

 オーランド火山は、木々が年中、赤、黄、緑など色とりどりの葉をつけていて、標高は1000メートル以上あり、頂上からの景色が美しい観光の名所として有名だった。

 だが、魔王軍空軍が現れて以来、空の魔物達の住み家になっていた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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