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学問と道理ー6.護衛

初めに断っておきます。図面化めんどくさいので城の構造シーンカットしました。すんまへん。

 オルシエード視点

 あの記憶の上が見えない理由はわからないけど、とりあえず城に戻ってきた.このことを知ってるかとか、加害者の方にも確認したいけど、邪魔しちゃいけないよね。って,あれ?みんなバタバタしてない.ということは伺っても大丈夫かな?鍵は借りればいいし.

「すみません、牢屋のカギをお願いします」

「もう持ってってますよー」

 誰が?他の人が持ってくとは考えにくいし…あ、侵入者かも。

「わっかりました、ありがとうございました!」

 ちょっと小走りで進む。間に合ってほしい。コンバイントが無事だと、って、時すでに遅し!

「コンバイントさん!地面に横たわってどうしたんですか!」

「え?あなたこそなんでいるんですかオルシエードさん」

 なんでそんなに冷静にいられるのさ…

「あなたが言ったんでしょう,第三者であるあなたが囚人の処罰を決めてください,って.そちらこそなんで地面に横たわってるんですか」

「ええ,ちょっとひと悶着ありましてねえ…」

 一悶着である状態じゃないでしょ!

「とりあえず運びますよ,どこまで行けばいいですか?」

「…入口」

 どこの!?

 わからないけど、とりあえず護衛の眼の前(牢屋の入口)まで運んでおいた.


 コンバイント視点

 1

「ここでいいですか?」

 ここじゃないんだよねぇ。まぁ入口って言った私も悪いけど。

「ごめん、ここじゃなくて、雑務室の方とか行ってくれる?」

「最初に言ってくれません?」

 ごめんね本当…そういえば私、何であんなところにいたんだろう。記憶ないんだよね。何か知ってるかな。

「そういえば私,なんで牢屋の前にいたんですか、ご存じですか?」

 するとオルシエードはさも当たり前かのように、

「覚えていないんですか?牢屋にいた人が魔法陣から脱獄したとかあって,どっかすっ飛んでいったんですよ」

 うん、それはそうなんだよ、それを知ってる。その後,なんか暗いところに入って…その後どうなったのかが分からないのですが、って聞こうと思ったけど、たぶん知らないと思うし、いいや。

「ところで護衛ってどこにいるんでしょうね?」危険ったらありゃしない。どこに行ったんだろう?

 するとオルシエードは目を見開いて,「わからないんですか?」と.そりゃ分かってない方がおかしいよねぇ。

 とりあえず立てるか試してみようかなぁ。「いったん立てるか試してみてもいいですか?」

「無理だと思いますけど、やってみます?」

「やってみます」

 お、若干ふらつくけど、いや結構だねぇ。でも立てることには立てた。

「立てたんで、自分で歩きます。ただ護衛がいないので、恐れ入りますが…」

「もちろん安全が一番です。同行いたします」

 こういう時ほんと助かります!

「ありがとうございます!」


 護衛を探す、ということでまずは雑務室に行く通り道にある用務室へ。

「そういえば我々どこに向かっているんですか?」

「雑務室に行きます。ですが、道中に用務室があるのでそこも寄ってみましょう」

「承知しました」

 そうして少し道を入り用務室へ。だけど明かりが少ないような。

 その理由はすぐに分かった。

「空いてない」

 がちゃがちゃやってもドアが開かない。もしかしたらみんな雑務室の方に?

「行きますか」

「雑務室、ですね」

 というわけで雑務室へ。道中、とはいえど離れてはいるので護衛なしで歩くのはちょっと危険かもしれない。そういう面でも護衛はどこに行ったのだろう。。

 あ、こっちの電気はついている。ということはいるねぇ。まさか休んでいるのではないよねぇ。

「お疲れ様で〜す」

「お疲れ様です!にしても領主が訪ねてくるなんで,どうかしたのですか?」

 まあそりゃ驚くよね.

「私の護衛騎士を探していて.見かけなかった?」

 そう聞いたら動揺を見せることはなく,

「あ〜,見てないですね.背面玄関行っているんじゃないですか?」

 あーそっちね。確かにその可能性もあるよね。

「ところで…私はいつまでいればいいんですか?」まだ護衛騎士がいないからねぇ。

「護衛騎士が見つかるまで,いてくれる?」

「まあ,そうなりますよね…」

 誰もそばにいないのは,ちょっとねぇ。仮に何かあったら私も対応できないし.

 そこに一人の人影がやってきた。

「え!?一人,ですか!?何があったんですか!」

 あ、なんだカラミルかぁ。

 カラミルは今日休みなんだけど、一応護衛ではある。でも休みなんだけど、なんでだろう?

「そうなんだよ、気づいたら何故か牢屋の入口に倒れ込んでて,しかも私と変な人1人で…」

「変な人って…」

 ん?カラミルってもしかして、

 昨日,カミラルは仕事についていなかったよね.ということはまさか,

「勝手に領主の側に近寄って!変な人ってあなたでしょ!」

「あがっ!?」

 ああ〜,やっぱり!オルシエードを変な人だと思ってる!

「カミラル,やめてあげて!その人客というか,しばらく一緒に働いてくれる人なんだけど」「コンバイント様,変な人を確保しました!」

 時すでに遅し.

「解放してあげてぇ,その人その人は違うよ」

「え!?そうなんですか!?」

 少々困り気味に解放してあげるカミラル.こういうときのための護衛騎士なんだけど、こういうことがあるとたまにない方がいいんじゃないかとさえ思う。


「いや〜困ったよ,そりゃあ端から見れば変な人だよね」

 オルシエード、自認変な人!?ちょっとドン引き。

「情報伝達が遅くすみませんでした」

「まあその点は仕方ないですからね.そんなもんですよ他も」

 多分それを言えるのは調査員として他を見てきたあなたたちだけだと思います.だれだって冤罪は嫌でしょ.いや、調査員は

「この方は客というか,しばらく一緒に働いてくれるオルシエードさん.勝手な攻撃はやめてね」

「すみませんでした.責任取ってやめます」

 ちょ,辞めるにしてもあとにして!

「他の護衛騎士がいなくて,辞めるんだったら今すぐ招待してくんないかな?」

「他がいない?それっておかしくないですか?」

 薄々それは感づいていた.なぜ牢屋の入口で寝かされていたのか,そしてその場には変な人と2人きりだったのか.

 そして、カラミル、なんであなたは私の側に近づくことを許可しないの?

 2

「私,狙われているのかな」

 カラミルが招待作業を行っている間,私はふと思ったことをオルシエードさんに話してみることにした.

「うーん,どうでしょうね,たしかに変ですよね,気づいたら牢屋の前で倒れていた,って」

「誰かがそこに運んだ,とか?」

「どこから,でしょうね.牢屋にいた人が魔法陣から脱獄したとかあって,どっかすっ飛んでいったと考えれば,そこにいたのは…」

 護衛と囚人.その程度だね.このうち護衛については気づいたらいなかった.そもそも暗いところに入ったとき,護衛は連れていなかったんだよね.

 となれば,暗いところでなにかがあったってことだよねぇ。でも何があったっけ?

「すみません,囚人の動きについてなにかご存じないですか?」

「存じ上げませんね,私の方もちょうど伺おうとしていたほうだったので」

 だよね.知ってた.一番可能性があるのは囚人が脱獄したパターン.証拠隠滅のために記憶を消してあの場所に運んだと考えるのがいいよね.でも本当?とも思うけど…

 記憶を消す,なんてことできるのかなあ?

 囚人は,私を消したかった.

 だけど消せなかった.仕方なかったからこうした.そう考えるのが一番自然だよね.

「…さん,コンバイントさん」

「はいっ!?」

「えっと…全員に連絡をしたのですが,他の人は繋がらなくて…」

「えぇ!?」じゃあ今護衛はカラミルしかいないってこと?それは人が非常に少なくなるね.

 いや,違う?繋がらないってことは…

「警備を強化して!もしかしたら変な人が侵入しているかもしれない!」

「…!」

カラミルはこの城で働いている人全員把握しています。「そうじゃないと変な時に気づけない!」と。いろいろ仕事熱心です。

だけどその熱心さが空回りしてしまうことも。それがさっきの心配です。

あと、オルシエードの拘束、あれが調査員の普通かというと、そうではありません。単にオルシエードがすごいだけです。あれで大丈夫なのはすごいよ。

カラミルは書いていて一番面白いやつかもしれません。

次回は「変な人」が少しわかるかも。

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