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学問と道理ー5.被害

先行公開は8rd1章3節【7】、3rd1章3節【8】より。

【7】は3・4から。

【8】は2・2・3から←2が2つ!!


なんか既視感が。

中に入って小位`市ほど経った。その間私はひたすら歩いてみて、なんかの違和感とかそういうのがないか見てみたけど、

「えっと、何もないんだけど」

そう、何もない。

本当に何もないよ。もしかしてここブラックホール?って疑うほどに。まさかの囚人が死んじゃった!?いや信じたくないけどあり得るんだよねぇ。早く見つけ出さないと!

こうなったら作戦変更。まずは囚人を見つけ出す必要があるね。囚人は灯火を持っていなかったけれど,人間としての感覚はあるはず.それを手当たり見つけるしかないね.

自分の気を引き締め直して、感覚を再び研ぎ澄ます。

魔力を少しずつ流して、人を探知する。土地の感覚を広げ、少しずつ範囲を広げていく。が、いくら探せど囚人は見当たらない。

ということは、もう外に出ちゃったのかな?出入り口が他にあるってこと?そこから逃げられた?それはそれで助かったけど、いや、じゃなくて、どちらにせよ探さないといけないのは事実だよね。落ち着いて私。


しばらくすると、魔力は同じところばっかりを流れるようになった。土地の限界、だね。どうやら人がいないらしいね。

じゃあ光とかはない?と思って、それも魔力を薄く広げて探してみるがないらしい。くぼみは?ありました。人は?ないよね。

諦めた方がいい?いいよね?逃げる方が悪いし。

人を探すのを諦め、くぼみのところに向かう。どうやら後ろの方向にあるらしい。

くぼみのところに出口はあるかなぁ?というより、ないと私が帰れなくて本末転倒なんだけど。


くぼみの方向に歩き始めてもうすぐ小位`市くらい経つ。あと少しでくぼみなんだけど、なかなか見つからない。

魔力を薄く広げてた時、ここらへん、だった方向に進んでいく。たしかここらへんだったよね、あ、もしかしてこれ?

触ってみると、なんかボコってなってて、ボタンみたいなのがある。これを押すといいのかなぁ?あ、光が入ってきた。て、ん?非*市’世兎世兎(非常用)`穂他恩(ボタン)?

それに気づいた時には、扉が開き始めた。徐々に光が差し込む。その先の光景が明らかになる。その場所は―

最初の牢屋の中だった。

え,まさか,非*市’世兎世兎(非常用)`穂他恩(ボタン)ってそういうことぉ!?つまり別のところから逃げたってことぉ!?

うん,まぁ,そうなんだろうけどぉ.

しかも,全員逃げてるってどういうことぉ!?扉は,開いてるぅ!?

もうこうなると,何が何だかさっぱりわからないよぉ!

取りあえず帰るために助けを呼ぼう。えーっと、とりあえず護衛を招待して、って?

頭上には無数の人。というより、覆いかぶさってる?これ、もしかして囚人?囚人が鍵を開けたとか?気になるけど、冷静さは欠かないようにしないと。

「な、何で鍵を開けたんですか」

直後、私を殴り始めた。だが、私も負けていられない。負けんじとばかりに私も空気を介した攻撃をしてみる。

だけど、彼らにはそんな威嚇程度の攻撃が通じるわけがない。気にせんとばかりに殴り続ける。

「招待完了」の文字を押す前の攻撃だったためか、護衛は来ない。というより、この状態に気付かない。

もう、このまま、終わるんだろうねぇ、私は。

徐々に私の意識は遠ざかって行った。


2

オルシエード視点

「なのでさきほどおっしゃられていた司法関係をやりましょうか.」

うおー!びっくりした!

「…というよりか,コンバイントさんの方についていかなくてよろしかったのですか?」

「自己判断です.あの人は自分で物事を解決しようとする人なので人が多いと処理に時間がかかるのです」

「な、なるほど?」

それが許されるエンサ、すごいな。

だからメモリづくりを自分でやろうとしていたのか.わかるよ,一人で作業するのも楽だからね.メモリって小さいし.

「というわけで,資料保管場所へご案内いたしますね」

「よろしくお願いします」

まずは資料を見て判断しようかな.その後に証文を聞いてみよう.こうゆうのって初めてだから,うまくできるかな.いや、うまくやるんだよね。頑張ろう。

「ふと思ったのですが,1つお尋ねしても?」

「僕が答えられる範囲であれば.あ,自己紹介がまだでしたね.ルミレスと申します」

「ではなくて…先程の件で,あちら側がバタバタされていたじゃないですか」

「はい…」

「にも関わらず,我々はこんなところを通って大丈夫なのでしょうか」

「通路が別れているので大丈夫だとは思います.第一,そのように設計したのは先代だということですが,なぜかは存じておりません.ただ僕は,せめてもの愛情の現れだと信じたいです」

「愛情…ですか」

「ええ,現実に触れさせないことによって,自分への存在感を養いたかった,と」

「なんか、すごい哲学ですね」

「そうですか」

この愛情の現れ、それは,囚人に対しても思いやりを持てと言っているのだろう.

囚人だって人間.こちらも対等に接しないといけないし,もちろん罪も償っていただかないといけない.

「…相当な葛藤が始まりそうです」

「頑張ってください」


今回担当するのは放火事件.町外れのある教会には,「倒れぬ木」というのがあった.1600年前には少なくとも存在しており,台風や地震にも負けなかったらしい.

ところが先日,放火が起きてしまい,倒れぬ木は倒れてしまった.

犯人はマレノフ.教団側は「信仰対象を失ったことは神への反逆である.誰が許すか」ということらしい.

しかしマレノフ側は「それこそが我ら教団の目的だ」としている.

このことが間違っていなければ,小油断同士が闘いを繰り広げているということ.まずはここから考えてみるか.いきなり尋問をする前にここだけは確認しておこう.

そもそも,どうやってその教会に火をつけた?

前任が確認したところ,その場所には魔力が常に行き渡っており,誰かが道を踏み外したとわかれば教団側にすぐ通達され,わかるらしい.だとすると,マレノフは外側から放火をするしかなくなる.

しかしながら教団…マレノフも教団なんだった,放火された側は「最初に倒れぬ木が燃えた」という.うーん,矛盾.

もしかして…空から???

試しに空を見上げてみる.うーん,そんな空を飛ぶ〜みたいなのはない.透明なのかな?とも思ったけど,ものが透明化する技術ってなんだ.

まあ,その可能性は排除して…うーん…

実際に赴くことは不可能.空から動く技術なんて聞いたことがない.そうなると,残るは地中から移動するパターン.でも,それだとどのようにしてマレノフだと気づけたのだろう?.

これは被害者側に聞いてみたほうが良さそうだな.

町外れの教会に向かうことにした.

3

町外れということもあり,その教会につく頃には位似`市になっていた.その場所は焼け野原というより,教会自体は焼けなかったのであろうか,その白く重厚感のある建物が私の前に佇んでいた.

「すみませーん,倒れぬ木に付いての裁判を担当いたしますオルシエードというものですが」

「…」

「すみませーん,いらっしゃいますでしょうか?」

「…」

留守かな.出直すしかなさそうだね.でもおかしいな,人の気配はあるはずなのに.それに魔力が回っているから,この周辺だと気づいてくれるはずなんだけど…

仕方ない.待つことにしよう.にしてもいい景色だなあ.

非模恩を出るとちょっとした丘というか山になっていた.この個愉快はその山の頂上に位置する.だから長めが良いというわけだよ.

ここだったらちょっと待っていてって痛ッ!

後ろを振り向くと扉が空いていた.おそらく教団関係の人なのだろう.

「急に押しかけてすみません,倒れぬ木に付いての裁判を担当いたしますオルシエードというものです.」

「は?我々の裁判の担当はリミルトレリだったはずだが?」

「担当が変わりましたので」

「そうか…まだ信用はしていないが,とりあえず話だけは聞こう」

「よろしくお願いします」


アミトノ.32歳.

いかにも体育会系というような人で,とても教団を運営している人には思えないが,確かに内装は教会である.

「…という感じで.前任者の話であればすでに気づいていたと思うんです」

「ごもっともだ.我々は来たことのない人が入ってきたなと言うことにすで気づいていた.だがその時は入信かなと思っていた.お前のようにな」

確かに.それについでに言えば迂回路があるとはいえこの丘全体が魔力が行き渡っている範囲.旅商人も通る道だろう.

「その後,道を外れたからこちらもおや?と思ったがそこでも何も思っていなかった.そして気づいたら―」

「焼かれていたと.道を踏み外した時点で気づけばよかったですね.ところで,その魔力を確認させていただいてもよろしいでしょうか」

「ここで見せたほうが信じてもらえるしな」

そういったことで,魔力の持つ記憶を吸い上げることにした.建物の外に出て,地面に直接接する.そこから魔力を吸い上げ,そこからも確認する.気前のいいタイプだと映像で見せてくれたりするし,これでやると楽だな.

…と思ったが,断片的にしか見えなかった.

確かに,そのような人はいる.ただ,ようなはようだだ.下の方しか見えない.上の方が見切れてしまっている.

これは,本当に,本人,なのか?

とりあえずメモっておこう.

「…ありがとうございました.取り敢えず今日はこれくらいにしておこうと思います」

「ありがとうございました.」

下の方が見切れている,か.これはなぜ?帰ってから考えよう。

重なりたくなかったところと重なってしまいました。先行公開読んでる人、前半部分を見直すと3rdがわかるかも…?はい、条件があってきませんか?やっと伏線回収できる!

そんな話は置いといて。まーやっと倒れぬ木入ったね…え、倒れぬ木!?早くない!?やばい、先行公開スピードアップさせないと!!

次回、確かオルシエードが戻ってきて、コンバイントをどうにかする…とかだった気がする。

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