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大ハンザキを求めて、増水した鴨川に挑みます。  作者: ぽんぬ


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4/5

大雨

次の日。


深夜から朝方まで大雨がふった。


僕は、増水した鴨川のデルタに足を踏み入れる。


初夏の兆しがあるといえ、台風が接近している朝方は薄暗く見えずらい。


懐中電灯とヘッドライトでは、心許ない。



しかし、やらないよりは、ましだ。


見ると何体か若い個体が流されている。


僕は、手袋でそっと掬い上げ、容器に移す。

そのまま戻しても生息地に戻るが、より良く繁殖場に戻したい。


そんな事を繰り返していたら。



「そこまて、その畜生に命をかけるか?」そんな声が聞こえた。


思わず振り返る。

誰もいない。


ザーっとあめが打ちつける。

レインコートをバチバチと打ちつける。

雨が痛い。



こうしては、いられない。そう思い。

一歩踏み出す。


足を何物かに取られて川に投げ出された。



うそやん!


あの子達は!そう思って僕はもがいた。

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