天気の神様
ごぼごぼと濁流に飲み込まれる。
息ができない。
死ぬ。
「そんな程度は死にはせん。」
また、声がする。
すぅと光に包まれたと思ったら僕は不思議な空間にいた。
「お主、酒を授けると行ったな?」ゴリゴリマッチョの男が話す。
ゴリゴリマッチョだか皮膚が緑だ。
僕は、反射的に頭を下げた。
「酒は、そなえるのか!」怒りに満ちた声が体を揺らす。
「さっ酒でも何でもそなえます!」思わず叫ぶ。
「そうか♪」声が軽やかになる。
「わしはなぁ。日本酒もいいが洋酒も飲んでみたいのじゃ。」
ん?
「それにあったツマミもいいのぉ〜最近の人間はけしかんからな!」
へ?
そこで僕は手をあげる。
「あのぉ。ここは、天国ですか?僕は死んだのですか?」
「何を言っておる。お主は、まだ生きておる。」
「そう、オオサンショウウオを助けたら酒をそなえるのであろう?」今度は真っ白な肌のムキムキマッチョが出てきた。
「はい。そうお願いしましたが…。」
「ならば、そなえよ!わしは、うぃすきぃが飲んでみたい。それに合う肴を!」
「わしは、わいんが飲みたい!同じく肴を捧げよ!」
そんな声がするとまた意識が遠のく。
「はぁっ!」
気がつくと鴨川の河川敷だ。
台風は思ったより、酷くはならなかった。
僕は、後日。
ばあちゃんと思い出の神社に行った。
ワインとチーズ
ウィスキーと生ハムをそなえるために
社に「お約束の品です。受け取ってください。」とお祈りして
その帰り道。
大きな入道雲が見えた。
その姿は僕がみたムキムキマッチョが親指を立てて、サムズアップしていた。




